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天岩戸神社(西本宮・東本宮)

天岩戸神社について語る前にまず神話から。

暴れん坊の神様がいて、姉は困り果てて岩の奥に隠れちゃった。
その姉は太陽神だったので隠れちゃうと世界は暗くなり、疫病流行りまくり。大変困ったので神々が集合して姉に岩から出てきてもらうための会議を繰り返した。そこで出てきた案が、外でワイワイガヤガヤしたら気になって岩の隙間から何が起こってるのか見ようとするんじゃない?その時に岩をどかしちゃおうよ。って案。
で、芸達者の神様の面白い踊りにみんな大笑い、案の定、気になって岩の隙間から覗く姉。で、おりゃっと力持ちの神様が岩をはぎ取って吹っ飛ばし、姉、引きこもり(表現!!)終了。光が戻った!めでたしめでたしって話です。

その隠れてた岩が「西本宮」のご神体。故に西本宮には本殿がありません。天岩戸が見える天岩戸遥拝所へ行く神職者の方のご案内に参加すると拝むことができます。

いやしかし、この神話。なんとも人間っぽい話だと思いませんか?☺

神様が!暴れちゃう!とか
神様が!弟が暴れて困っちゃって岩の奥に隠れちゃう!とか
神様が!会議し続けて出した案が”面白い踊りおどっちゃってワイワイガヤガヤしてみようぜ!”だったり(ちなみに鶏を鳴かせてみるなど色々試行錯誤したけどダメだった)
神様が!外のワイワイガヤガヤの好奇心に負けて覗いちゃう...とか

いやぁほんといい!
神様!✨と私たちが願うその相手もまたやんちゃだったり、途方に暮れ姿を消したり、みんなで知恵をだしたり、踊ったり、好奇心に負けちゃったり。

だからこそ、神社で手を合わせるのは、それでも世を和となした神々を通して自分自身と向き合うことなんだろうなと思います。
いいんです、弱くても、自分がたまに信じられなくなっても、できないことがあっても、後悔しても。その自分に向き合うことで自分がどう在りたいかが分かるのが神社だと思うのです。

ちなみに暴れん坊の弟は”須佐之男命”という神様ですが、色んな神社で祀られています。この神様、暴れん坊で困った君のように聞こえますが、彼は彼で正義感が強いカッコいい神です。暴れん坊の特性を存分に活かし(‼)厄除け(たぶん厄を吹っ飛ばしてくれるんでしょうね😉)の神様として有名です。

自分が得意なこと、長所かなと思えること...それは自分が持つ色んな資質の中で上手に使えているものだと思っています。オーラでいうと自分の意見をしっかりと表現することが得意な赤、逆に、自分の意見を述べるより全体的な平和感を大切にする緑。
前者は時に強引に見えるかもしれないし、後者は時に意見がないように見えるかもしれない。長所と短所は表裏一体というけれど、まずは自分の資質をうまく使えているものを見つけること。
ちゃんと見つけられたら、それをもっともっとうまく使うために足りないことにも足りていることにも、とにもかくにも色んなことに気付けるのかなと思います。それが神社なのかもと。

東本宮は、岩から出てきた姉様が最初に住んだと言われる場所です。
ものすごく静か。太陽神と言われる姉様ですが、静かなところが好きなんだなぁと思う、整う神社です。透き通ったオーラ。西本宮だけでなく東本宮も是非♪

以下エンドロールです笑

暴れん坊の神様…須佐之男命(すさのおのみこと)開運厄除け

その姉様…天照大神(あまてらすおおみかみ)あらゆる願いを聞き届ける

踊りを披露した神様…天鈿女命(あめのうずめのみこと) 技芸上達、縁結び

岩をはぎ取った神様…天手力男命(あめのたぢからおのみこと) スポーツ上達

会いたい神様をお祀りしている神社はどこかな、で神社に訪れるっていういうのもまた良きなりです。

おしまい



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