見出し画像

アトピーとの闘い:民間治療の誤解と標準治療への回帰

Introduction

アトピー性皮膚炎は、痒みや皮膚の乾燥に悩まされる多くの人々にとって、日常生活に大きな影響を及ぼす病気です。標準的な治療法には一定の効果がありますが、一方で完治が難しいことから、一部の患者は民間療法へ期待を抱くこともあります。YouTubeなどのSNSで、民間治療によるアトピー完治の成功例が紹介されているのを目にすると、新たな治療法を試すことへの期待が膨らみます。しかし、このような情報が必ずしも科学的根拠に基づいているわけではなく、実際には多くのリスクを伴います。

私自身も、アトピーの長年の苦しみと病院通いに疲れ、新しい解決策を模索する中で、民間治療への道を歩み始めました。この記事では、私が体験した民間治療の現実、そして最終的に標準治療へ回帰するまでの道のりを共有します。この記事では、アトピー治療における民間療法の誤解とリスクを実体験から説明しつつ標準治療選択の重要性をお伝えします。


民間治療の試み

私のアトピーとの闘いは長く調子が良いときもあれば、ストレスがかかってるときほど病状は悪くなるといった感じです。そのため皮膚科には定期的に診察と治療受けに通ってたのですが、一向に改善の兆しが見えず、YouTubeでアトピーの民間治療の成功事例を見てく中で自分も今の治療アプローチがよくなく、好奇心から民間治療でアトピーを改善させたいと次第に思っていくようになりました。
最初に試したのはマグネシウム風呂でした。しかし、肌に合わなかったのか肌の突っ張り感、乾燥から痒みが増しそれによって寝れない日々が続き症状は一向に改善されませんでした。その後、水素風呂発生器を使った治療にも手を出しました。水素は体に取り入れられると体の中で悪い働きをする活性酸素と結合して炎症を抑えてくれる効果があります。しかし、一時的に痒みが軽減されることはありましたが、これもまた長期的な解決策にはなりませんでした。
さらに、水溶性ケイ素や水素サプリメントといったサプリメント治療も試してみました。これらの治療は高価で、肌の状態に一時的な変化は見られたものの、アトピーの症状を根本から改善することはありませんでした。
このように、いろいろと民間治療を試みましたが、残念ながら結果としてアトピーの病状が良くなることはありませんでした。この過程で、私はアトピー治療において情報源の信頼性と効果の現実を痛感することになりました。

問題点と挑戦

民間治療に対する期待は高かったものの、現実は厳しいものでした。治療を続ければ続けるほど肌の状態は徐々に悪化していきました。特に睡眠不足は深刻な問題となり、夜中に何度も目を覚ますほどの痒みに苛まれました。これにより、日中の集中力の低下や仕事への影響が顕著になりました。

さらに、ジュクジュクとした浸出液とフケのような鱗屑の問題も深刻化しました。これらの症状は、生活の質を大きく低下させ、日常生活にも支障をきたすようになりました。

標準治療への回帰

このまま民間治療を続けていては身が持たないと思い、再びアトピーの標準治療を受けることにしました。はじめはステロイドで強い炎症を抑え、デュピクセントを使った全身療法の標準治療へシフトしていきました。

治療の結果、肌の炎症は大幅に減少し、痒みも以前よりもかなり軽減されました。特に睡眠の質が改善され夜間の痒みで目を覚ますことが少なくなり、仕事中の集中力も回復しました。

この経験を通して、私は標準治療の重要性を改めて認識しました。民間治療による一時的な改善は期待できるかもしれませんが、根本的な解決には至らないことが多いです。正しい医師の診断と処方に従うことが、アトピー治療において最も重要であるということを身をもって学びました。

結論と教訓

この一連の経験を通じ、いろいろと教訓を得ました。まず、民間治療が提供する解決策は、多くの場合、一時的なものに過ぎず、場合によっては症状を悪化させるリスクも伴います。特にYouTubeなどのSNSで推奨される治療法は、必ずしも科学的な根拠に基づいているわけではないため、慎重に検討する必要があります。一方で、標準治療は医師の診断で行われ、症状の改善に向けた確かなアプローチを打てます。

私と同じくアトピーに悩んでる患者さんに伝えたいのは、病気の治療においては医師のアドバイスをまずは受け入れ、疑問があれば積極的に医師に相談することの重要性です。また、情報選別と批判的思考が、健康を守る上で欠かせないスキルであるということも、改めて強調したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?