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京都の野外彫刻フィールドワーク96

『未来 みつめて』

2007年  谷口 淳一

谷口 淳一  1952年生まれ 日展会員、日本美術家連盟会員

設置場所 :  竹間公園(中京区塀之内町)
 竹間公園は竹間小学校と竹間幼稚園の跡地につくられた公園で,公園の南側には京都市子育て支援総合センターこどもみらい館が建てられている。この像は公園の東北角にあり,母子の視線の方向にこどもみらい館がある。
こどもみらい館は子育てに不安や悩みを持つ保護者の方々を支援し、安心して子どもを産み、育てることのできる環境を整備する施策の一環として、1999年に開館した京都市の「子育て支援の中核施設」ということです。
 大きな象のお尻のような台座に,若くカジュアルな服装のお母さんが子どもを抱えて座っている。そこには風が流れ,母親の束ねた髪が吹かれている。一方向をみつめる母と子の表情は明るく,そこには暖かい陽も差しているようだ。子育てを応援するというテーマがよく表わされている思った。大きな象のお尻のように感じた形も,何かしら母と子を包み込む父のようにも思えた。