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京都の野外彫刻フィールドワーク75

『湯川博士の胸像』

1987年  山本 恪二

山本 恪二 1915-2000年 京都市立芸術大学名誉教授

設置場所 :  京都大学基礎物理学研究所(湯川記念館)

 湯川秀樹(1907-1981年)は1949年に日本人初めてのノーベル賞を受賞した。中間子理論構想など理論物理学の発展に寄与した。また晩年は反核運動にも積極的に携わっている。
 この湯川秀樹像は湯川記念財団からの依頼により山本恪二が制作した。山本恪二は京都第一中学校(現洛北高等学校)の後輩。シンプルで飾り気のない長方形の石の台座に博士の胸像が設置されている。晩年の博士の姿を知っている著者には若くほっそりとした印象だった。設置されてから経年が立っているが像もその周辺もきれいに整備されている。周りには樹木が茂り背後に;湯川記念館があり静粛で落ち着いた雰囲気だった。