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【酒話】サブスク化する飲食店

僕は奈良県で日本酒バー 和という飲食店をしています。
オープンしてまだ1年も経ちませんが、おかげさまでたくさんの常連さまに愛されるお店になってきたかと感じています。

しかし。
正直に話すと、新型コロナウイルスの影響で、いや、自粛ムードの影響で、ご来店されるお客さまの数が如実に減っているのが現状です。
お店の前を通る(飲み歩く)人も、ほとんどいません。

新型コロナウイルスが怖くて飲みに出かけない、というよりは、「この雰囲気の中、飲みにいくなんて不謹慎と思われるだろう」と考えて、出られない人のほうが多いんじゃないかと思います。

特に当店は、日本酒1杯300円でノーチャージなので、300円で帰られるお客さまも来られます。
(↑そういうお店なので、それでいいんですよ!)
お客さま単価で言うと平均1000円くらい。
はっきり言って、ここ数日の売上は厳しいものがあります。

なんか言い訳がましくなるので、本題に移りますね。

飲食店のサブスク化とは

当店が取り組んでいる制度で、「ファンクラブ」があります。
いわゆる「サブスク(subscription)」で、会員になり月会費を支払うことによってさまざまなサービスを受けていただける、というもの。

有名なところで、AmazonプライムやNetflixなどと同じですね。
飲食店で「サブスク」をしているところは、まだまだ少ないですが、これからどんどん主流になっていくと予想しています。

というのも、いい意味でも悪い意味でも、飲食店は売上(収益)が安定しないという性質があります。
今回のような感染症や、または災害などによって、お客さまがなかなか来られない状況は必ずあります。
いつそんな状況になってもおかしくないと、常に想定しておかなければなりません。

そんなとき、「なにもできない」「ふがいない」となげくよりも、こういった収益を安定させるような基盤を作っておくことが大切です。
お店を愛してくださるお客さまがいらっしゃる限り、営業する意味があるのです。

お客さまへのお願い

今回の影響で、閉店せざるを得ない飲食店が多くあると聞きます。
もし、つぶれてほしくないお店があるのなら、お金という形で支援してほしいと思います。
だけどこの状況で、無責任に「出歩いてください」とも、手放しで「支援してください」とも言えません。

ボランティアと同じです。
ご自身に余裕があって、さらにはすべて自己責任「感染しない。感染させない」で、なおかつそれでも応援したいという気持ちがありましたら、支えてください。
その支援に全力で甘えさせてもらいます。

飲食店のサブスク化が待つ未来

じゃあ、感染が怖くて出歩きたくない人はどうするんだ! という声もあるかもしれません。
上でも述べましたが、無理に出歩く必要はありません。
今回の騒動を受けて、居酒屋さんが食事を配達するサービスを始められたところもあります。そういうものを活用するのも1つの方法だと思います。

また、サブスクにもいろいろな形があるので一概には言えませんが、たとえば、当店のファンクラブは、Facebookの非公開グループによって運営しています。
非公開グループ内でお店の様子を生配信してもいいでしょう。
お店には店主しかいないけど、各々が自宅において好きなお酒を飲み、まるでそのお店で飲んでいるような気分になる。なんてのもおもしろいかもしれませんね。

それ以外にも、考えられる方法はいろいろあるでしょう。
お店側もお客さま側も、みんながハッピーになる仕組みの1つとして、サブスク化は今後、広まっていくのではないでしょうか。

財布もスマホもなくてよくなるので、キャッシュレス決済なんかよりも、もっとキャッシュレスですよ!

最後に宣伝します

そんなわけで、日本酒バー 和はファンクラブを運営しています。
月額500円です。
是非ご参加ください。

今回はサブスクについてのお話でしたが、みなさんにお伝えしたいことは、「好きなものを好きでいるために、それぞれができることがある」ということです。
当店に限らず、好きなお店がある方、好きな人がいる方は応援しつづけてくださいね!
みんなで頑張りましょう! 乗り越えましょう!

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