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ガーナの教育から考える「私立学校の意義」

こんにちは!
今回はガーナのチューターさんと話す機会があったので、
ガーナの教育について触れつつ、
私立学校の意義ってこれだよね!っていう個人的な意見を書いていきたいと思います。

ガーナについて


さて、まずはガーナについて、、
ガーナといえばガーナチョコレート!!
カカオの生産量世界第2位のカカオ大国です。
しかし、カカオ産業は決して楽な道ではありません。
そしてカカオ産業には児童労働問題がついてまわり、教育問題にも関わってくるんだそうです。

ガーナ共和国は西アフリカに位置する国で、トーゴやコートジボワールが隣接国になります。
南には大西洋があり、首都アクラからには綺麗なビーチもあるそうです。

Accra Beach Hotel

1957年に独立するまではイギリスの植民地だったため、英語が堪能です。
教育のシステムもイギリスのものをベースに作られているそうです。

ガーナの教育について


ガーナの教育制度は日本と同じ6・3・3・4制です。うち,小学校の6年間と中学校の3年間は義務教育です。

ガーナにもかなりの数の私立学校があるそうです。
私立学校の学費はピンからキリまでで、親の所得に合わせた学校を選ぶことができるんだとか。
ただ、やはり教育の質や特色はその学校によってまちまちでお金があるほど良い教育を受けられるという構図はあるようです。

ガーナは貧富の格差が激しく、ストリートチルドレンや児童労働が横行しています。
上記の通り義務教育は中学生までの9年間ですが、
地方に行けば家から通える距離に学校がなかったり、
実家を手伝うために早くから働く子どもたちも多くみられます。

つまり、公教育がうまく機能していないことになります。
話を聞いていても、公立校の質が悪く満足な教育が受けられう環境ではないようです。
教材や指導方法が古く、まともな私立校との格差は広がるばかりだとか。

チューターさんの話だと郊外の寄宿学校にはいまだに「スマホ禁止、ネット禁止」を徹底している学校もあるんだとか、、、
(恐ろしいけど、、日本にもありそう笑)

私立学校の意義


僕がガーナの教育について話を聞いていて考えたことは
「私立学校ってやっぱり重要な意味があるよね」ってことです。

国内の教育環境が成熟し、格差を生まないためにために
全国民に一律の公教育を提供することは一つの方法とてしありだと思います。
フィンランドなんかはその成功例だとも思います。

しかし、ガーナのような環境では私立学校には大きな存在意義があります。
公教育が成熟していない環境では、教育をビジネスとして成熟させていく必要があります。

公教育が発展しない1番の原因は政治にあります。
つまり国民の教育に対する意識が低いことが根底にはあると考えられます。
(もちろん汚職や政治腐敗の場合もありますが)

ではどうやって国民の教育に対する意識を高めるのか、、、
その役割を私立学校は担うことができると考えています。

教育への意識が高い人はお金をかけてでも私立学校に子どもを通わせます。
子どもたちは質の高い教育を受けて高収入の職に就きます。
これを繰り返し行うことで、一時的に教育格差と貧困格差が起きます。

しかしそれと同時に教育機会が均等に与えられることの重要性を国民が理解し始めると考えられます。
そして国民の意識が教育に向くようになると政府はこの意見を無視できなくなり、公教育に力を入れ始めるという流れです。

私立学校は公教育とは違い、ビジネスです。
お金儲けができる限り恒久的に教育を提供することができます。

公教育のシステムが整っていない環境においては、
私立教育こそが質の高い教育を提供し続けられるシステムだと考えています。

まとめ


今回はガーナの教育から、私立学校の意義について考えていきました。

日本の教育において変革や改革が起きるのは常に私立学校から、というわけではありません。
公立学校でも高い問題意識をもつ先生方がたくさんいらっしゃいます。

ですが同時に、存続をかけたビジネスの世界に身を置く私立学校は常に成長を求めています。
その意味で私立学校は変革や改革が起きやすいと言えます。

日々変化し続ける社会において、教育もまた常に変化することが求められています。
継続的な成長を促すためにも私立学校は重要な意義があるのではないでしょうか?

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