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私たちの事業ができること

先日まで2022年入社予定の大学卒学生の採用活動を行っていました。
採用活動では毎年学生さんと直接お話する機会をもらっています。その際には必ず学生さんたちに向かって「日本の未来は明るいと思いますか?暗いと思いますか?」という質問をしています。

今年は例年よりも「明るい」と答える学生が少し多かった印象ですが、多くの学生さんは「日本の未来はちょっと暗いのではないか」という反応でした。その理由を聞くとコロナ問題もさることながら「日本の将来の財政に対する不安」をあげられることが多いです。

みなさんご存じの通り、日本の医療費は年々膨張し国の財政を圧迫する大きな要因となっています。医療費が膨らむ主な理由としては高齢化があげられますが、日本の医療費が高止まりしている理由は高齢化だけではありません。


こちらの数字、なんだか想像つきます?

日本12.6回、その他先進国6.9回。

この数字は国民一人当たりの年間外来受診回数です。つまり、その国の人が年に何回お医者さんにかかるかという数字です。見ての通り、日本はその他先進国に比べて倍近くお医者さんにかかる国民であるということ分かります。つまり、日本人はすぐに病院にいく、だから医療費が他国とくらべて高い、という事実もあるのです。

わたしたちは現在OTC医薬品の開発・製造に注力しています。人々の役に立つ製品を開発し、品質のよい製品を安定的に供給することはセルフメディケーションの推進に寄与し、この「日本人すぐ病院に行っちゃう問題」の解決を目指すことにつながります。

コロナの影響で日本人の意識にも変化が生じてきているように感じます。これまでは病院にいけばよいという人が多かった一方で、今はできれば病院にいきたくないという人も増えているように思います。

私自身は小さいころから、風邪などの体調不良については、病院にいくというよりは家にある薬をつかって対処してきました。家族に適切に処置し看病してもらえた中で、なんとも言えない安心感と多幸感をいだいたことを覚えています。

体のことや薬のことを理解して、自分や家族の疾病に対して自ら適切に処置できるようになるということは、「大切な人を想う気持ちを実際の行動に転換できるようになる」というだと考えています。

セルフメディケーションが広がるということは、医療費の抑制につながるという国にとってのメリットがありますが、このコロナ禍で健康に対する意識、不安が高まるなかでは、個人にとっても、家族にとっても、より安心して幸せを感じて生活できる環境が整うというメリットがあると思います。国の財政負担を少しでも減らす、また個人がより安心感をもって疾病に向き合える世界をつくる、私たちの事業はこれらを通して、より多くの人が未来に向かって明るく元気にすごせる世界づくりに貢献しています。

健康夢提案企業としてより多くの人が明るく元気に生きることができる世界をつくれるよう、引き続き全社一丸となって目の前の仕事に取り組んでいきたいと思います。

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