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#005 重賞確勝級!ついに本格化カレンモエ

父ロードカナロア 母カレンチャン。

ダビスタの世界から飛び出してきたような夢の血筋を引くカレンモエが長篠Sを快勝し、見事OP入りを果たした。3歳時にデビューを果たし、一戦一戦大事に使われてきたカレンモエ。着実に力をつけ、一段ずつ昇級を重ねついにOP入り。

今回はパフォーマンスレベルが格段に上がった前走から振り返り、今後の将来性についても述べていこうと思う。

前走の佐世保S(2着)はまさに負けて強しのレース内容だった。前半3F32.2秒は小倉芝1200mにおける歴代1位のハイペース。カレンモエ自身は3番手で追走。無論前目で競馬した先行勢は尽く沈んだ。勝ち馬は最後尾で脚を溜め続け上がり34.3秒で全馬ゴボウ抜き。極端過ぎる後行有利な展開の中、カレンモエは前目3番手で2着に粘り込んだ。

参考までに今年の北九州記念と比較

2020年 北九州記念
32.4-35.4
の超前傾ラップ
勝ち馬レッドアンシェル 上がり3F 34.2
逃げて2着だったモズスーパーフレア 上がり3F 35.7

2020年 佐世保S
32.2-35.4の超前傾ラップ
勝ち馬フェルトベルク 上がり3F 34.3
3番手先行で2着のカレンモエ 上がり3F 35.2

馬場コンディションは多少違えど、レース展開とラップタイムが類似しており、カレンモエとモズスーパーフレアを比較しても、OPレベルどころか重賞級にまで実力をつけていた事が分かる。前走の時点でこの血の覚醒が既に始まっていたのかもしれない。

そして今回の長篠Sの内容はまさに重賞確勝級。展開としては33.2-34.9のハイペース。中京芝1200mにおける前半3F33.2秒の展開の中、5番手以内で先行して勝ち切った馬は以下の通り。

2016年 高松宮記念
レースラップ 32.7-34.0
勝ち馬 ビッグアーサー 4番手追走

2019年 高松宮記念
レースラップ 33.2-34.1
 勝ち馬 ミスターメロディー 4番手追走

2020年 セントウルS
レースラップ 33.0-34.9
勝ち馬 ダノンスマッシュ 4番手追走

2020年 長篠S
レースラップ 33.2-34.9
勝ち馬 カレンモエ 3番手追走

近2戦の内容を鑑みても、とうとう本格化したとみていいだろう。まずは重賞制覇を目指して怪我なく突き進んで欲しい。ゆくゆくは(気が早過ぎるかもしれないが)来春の高松宮記念で見てみたい。実力、血統背景ともにスターホースへの飛躍を期待している。


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