2021年 中央競馬 開幕!!

『一年の計は金杯にあり』

2015年、中山金杯を制したラブリーデイは当年を象徴する活躍をみせた。そして2019年、ウインブライトも中山金杯を制したのち重賞三連勝で香港QEⅡ世Cを制覇。同年12月に開催された香港Cまでもを制し、海外GⅠ2勝&国内重賞2勝の輝かしい成績を残した。

今年の中山金杯は、松山騎手が去年の破竹の勢いそのままにヒシイグアスとのコンビで制覇。松山騎手は昨年に続き金杯二連覇となった。2020年は無敗の三冠牝馬との巡り合わせやキャリアハイとなる127勝をあげ全国リーディング4位と、まさに躍進の年だった。本年もこれ以上ない幸先の良いスタートを決めた。やはり今年も松山騎手の快進撃は約束されているようだ。

一方で芳しくない結果となってしまったのは明け4歳牡馬勢。昨年の牡馬クラシック皆勤賞でダービー5着・菊花賞4着と世代上位の実力を証明し続けたディープボンドがヒシイグアスに次ぐ2番人気で中山金杯に臨んだ。初の年長馬相手の一戦となったが、17頭立て14着と惨敗。同じ中山金杯に出走したダーリントンホールも馬群から大きく離される形での完走となり、不可解なレースに終わってしまった。同日、中京で開催された万葉Sではブラックホールが参戦するもこれまた古馬の壁に跳ね返されてしまった。

ひとつ上の世代の牡馬も不振が続き、そのような中で20年牡馬クラシック組がまとめて大敗したのは気掛かりである。昨年の混合GⅠで唯一牡馬の勝ち馬となったフィエールマンが引退し、完全に牝馬に活躍の場を制圧されつつある今だからこそ待ったを掛ける雄馬の誕生に期待したい。

奇跡の連続だった2020年。さて、2021年は一体どのような競馬史が刻まれるのか。今年も競馬が楽しみだ。

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