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プロセス評価って、私が考えていたものと違うものだった。私の考えはプロセスフィードバックだったんだ。

お粗末な話ですけど、私はプロセス評価を勝手に良いように考えていました。だって、結果のみを評価するのではなく、そのプロセスもしっかり見るってことでしょ?!直ちに成果がでなくても、着実に次につながるプロセスが歩めているなら、それを評価するっていいやん、と思っておりました。

”プロセス評価”で実際やっていることを聞いて驚いた

すべての会社がそうやっているのではないでしょうけれど、ある人事の方から聞いて驚いたことがあります。

それはプロセス評価のために、プロセスをあらかじめ書き出し、それを上司部下で共有し、そのプロセスどおりに事が進行していたら〇、プロセスどおりにできてなければ✖だというのです@@

いや、ちょっと待ってください。それってプロセス管理で評価じゃないし。そもそも毎度毎度同じ道筋で成果が出せるとは限らないじゃないですか。この道筋を固定化してしまうと、それこそ考えない人を量産してしまいそう。

心理的資本®を高めるWay Powerとは複数の道筋を想定し、実行できるチカラ

やり遂げる自信を表す心理的資本®の構成要素に、HOPE(意志と経路)というのがあります。それは目標達成までの道筋を描き、実行すること。常にポジティブなメンタリティを保ちながら進めていくためには、複数の経路、すなわちプランA、プランB、プランCなどを想定し、また柔軟に優先順位を変えるなどしながら進めていくことが効果的と言われています。

私の考えるプロセス評価は、決められた道のりどおりに進んでいるかをチェックすることではなく、目標達成に向かうための経路をどう考え、そのプランをどのように実行し、また壁があるとすれば、どのように乗り越えようとしているのか、そこを評価するという理解だったんです。

「評価」は、「できた、できない」ではなく、その人の意志、思考、行動だと思う

「評価」というから、点数でつけないといけない、ということになって、決めたとおりにやっているかどうか、で点数をつける羽目になったような気がします。

でも、私は評価というものは、その人の成長だったり、思考の柔軟性であったり、実行力などだと思うのです。タレントレビューに近いのかな。
なので、プロセス評価というのは、プロセス=過程をどのようにセルフマネジメントできているか、を評価するものだと思っていたのです。

ただ、悲しいことに、私のいうところのプロセス評価だと、よほど評価者がしっかり人物を見る力が必要ですよね。「できた、できない」でチェックするほうがラク。

でも、評価は査定のためにするのではなく、成長の支援のためのもの。なのでいっそう「プロセス評価」にせず、「プロセスフィードバック」に徹したほうが良いのかも。


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