見出し画像

似顔絵みたいに

これまでのもどかしい文章を読んで,めんどくさ~と思いながらも,それでも,ちょっと面白そうかもと好奇心が湧かれたとしたら,それだけでも,西洋占星術の世界に馴染まれやすい方かもしれません。

実用的で,きっぱりとした答えや,開運法のようなアドバイスを得られやすい,中華系の占術(四柱推命や風水etc)等と比較すると,西洋占星術は,すぐ効く薬というよりは,毎日ストレッチを続けていたら「なんだか顔色良くなってきたね」と言われたり,「疲れにくくなってきたな?」と気付くような,じわじわ根元からほぐしてくれるもののように感じています。

答えまでのプロセスを楽しみたいと思ったり,人から言われた言葉を,そのまま鵜呑みにするのが
苦手な方に合っているのかもしれません。

わたしも,日々の運勢や周囲の人間関係を
いちいち占って行動したりしていないですし,
どうも調子が出ないなと思う時や,身近な人が悩んでいたりする時は,何かヒントがないかなと思って見たりもしますが,(理由が見当たらないのに,なんだか気持ちがもやもやする時や,逆にいつもに比べて気力体力溢れてるな~という時など,分かりやすく星の配置に現れていることはあります)

でもそれは,女性であれば「なんか,イライラするけど,生理前だからか~」とか,「妙に頭痛いと思ったけど気圧のせいか?」とか,納得して安心する程度のことです。

表層的な運勢や相性を読んで,ガールズトークのネタ的に楽しむこともあるけれど,やっぱり,西洋占星術の醍醐味を知るには,まずは,自分のホロスコープを少しでも読み解いてみることをおすすめしたいです。

そのあとで,他の人にも読んでもらうのであれば,楽しさも理解も生かし方も倍増すると思います。

(これは,ちょっと極端な言い方なので,気を悪くされる方がいたら申し訳ないですし,押し付けるつもりはありませんが)

占星術について何も知らないまま,最初から他の人に委ねてしまうと,読み手との関係性や,聞き手の受け止め方によっては,鏡で自分の顔を見たことがないのに,描いてもらった似顔絵を見て,
自分ってこんな顔なんだ,と思い込む,あるいは,こんな顔じゃないのではともやもやするようなことに,少し似てしまう場合もあると思うのです。

いろんな占い師に見てもらえば,見てもらうほど,
あれ?全然違うこと言ってるな?
逆のこと言われたな?
どっちが正しいのかな?
でもこれは全員同じことを言っていたしな,
と惑うことにもなりかねません。
全員すぐれた占い師であったとしてもです。

似顔絵に例えてみると,その場の短時間で描くのであれば,細密な写実画は難しいでしょう。

丸と線と点でシンボライズして描くのが得意な人,
チャームポントを強調して,気分を上げてくれる人,
ムードを色だけで抽象的に描く人もいるかも。
やさしい筆致の人もいれば,劇画タッチの人も。
どれも間違っているわけではないのです。

ホロスコープから読み取れる情報というのは,膨大でキリがなく,流動的,多面的なものでもあるので,写真のような似顔絵を,ささっと描くのが難しいのと似たようなところもあり,その場で伝えられることはごく限られたものになると思います。(いかに的を絞るかが読み手の力量だとは思いますが)

トリミングされた情報を聞いて,「当たっててすごいな」で終わったり,「こうした方がいいんだ」と無闇に真に受けたり,もしくは,自分のイメージと違ったり,全体的にピンとこなかった場合,「やっぱり占星術って当たらないな」「適当だな」となってしまうことは,勿体ないなと思うのです。

そんなに真面目にとらえなくても,エンタメとして!というのでも,もちろん良いのですが,それで済ませるには,占星術の奥深さを知りすぎてしまったなというかんじです。

いつまでも前書きみたいな,まどろっこしい文章が続いていますが,自分にとっての前提についてお伝えしていくことは,大事なように思っています。

肝心の読み方に関係することなどについても,徐々に触れていくつもりですので,気長に読んでいただけますように。。。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?