ハロウィーンの朝
あら?
カーテンのない窓がうっすら灰色を帯びている。
まだ明けるにはしばらくかかりそうな午前7時。
ベッドから降り立って窓に寄ると
あたりは雪化粧。
サンドチェリーの木に残されたワイン色の葉っぱたちにも
ちょこっと雪が乗っていた。
日中になれば溶けるだろうけど
今日はハロウィーン。
夜になってお菓子をもらいに回るコスチュームの子どもたちには寒そうだ。
先日、トランクから腕の垂れ下がった車が通り過ぎて
そうだそうだハロウィーンの準備をしなければ。
準備と言っても私の場合、仮装のではなく
仮装してTrick or treat!とやって来る子供たちにあげる
お菓子の準備である。
2年前、パンデミック明けにもかかわらず15人ほどの子どもたちがやってきて、もしもの時用に買っておいたチョコをあわてて配った。
なので去年はかわいく準備をしておこうと、ロリポップ、クラフト用おメメも買って、スパイダーさんたちをしこたま作っておいたのに訪問客は
ゼロ。
え~~~~!
ジャックオランタンに、クモのリースの飾りつけもしておいたのに😂😕
つまり
ハロウィーンの飾りつけはお菓子の準備がありますよ~のサイン。
ワンブロック離れたところに住む友人に聞くと
80人ほど来たかなああ
え~~~~~!
なんでもその友人の話ではテーブルを出してお菓子を置いているところが近所にあるとか・・取り放題・・?
そして離れて家が建っているあたりより、タウンハウスのようにくっついて並んでいる方へと子供たちは流れている(笑)
その方がお菓子をゲットする効率がいいというわけだ・・マジで?
ふ~む、この湖畔の家に今年はいったいちびっこ訪問客があるのかしら?
ではご近所のハロウィーンデコレーションをお楽しみください。
25年ほど前
東京に居て子供たちとハロウィーンの真似事をしていた。
真似事というのは、”ハロウィーンと言えば”のTrick or treat と言ってお菓子をもらいにお家を回る習慣が日本にはないので、家の中で部屋の扉をノックし子供たちがかわるがわるにお菓子を渡したのだ。
ジャックオランタンも作った。
そしてなんといっても私が楽しんだのは子供たちの手作りコスチューム。
縫い合わせたオレンジ色の布をかぶったパンプキンとか、段ボール箱に穴をあけて作ったロボットとか。
いちばんウケたのがトイレットペーパーでぐるぐる巻きになってやって来た小学生の男の子。着いたころにはよれよれになっていてひどく落胆していたっけ。ハロウィーンが一般的でなくって、コスチュームなどどこにも売っていなかったのである。
日本が面白いなと思うのは
いまやハロウィーンを独自のコスチュームお祭り(騒ぎ?)に変えてしまっていることだ。
クリスマスもそうだろう。多くの人にとって宗教的色合いもなければ家族の集いでもない。平日で働いてます💦
何人かに
日本ではクリスマスにケンタッキーのフライドチキンを食べるんですって?
と言われて
私も
は????
そうなんですか?
地球は丸くって
あるところで流行ったものがひと回りして
戻ってきたころには
違う意味になっている(笑)
そんなことがありそうだ。
さてさて、今宵はどんな怖いカワイイ子供たちがやって来るかしらん。
日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。