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ヴィ―ガンな日

むかし、ベジタリアンだったんだ。

夫が言った。

はあ???

ハンターなのに?
10歳の頃自分のライフルを手にして以来のハンターだと言っていたのに?
カナダ・オンタリオでは自分で狩ったモノは必ず自分で食べなければいけないというルールがあるのに???

亡くなった夫は
そんな不可解のことを言ってたっけ。

でもアメリカからカナダに移住して
オーガニック食品の開発に尽力し
トロントで豆腐屋さんを始めたり
ダイズを主に、ベジタリアンのレストランを経営したりしていたから
きっとそういう時期があったのだろう。

私と出会う
うんとうんと前の話である。

ベジタリアンとか、乳製品も取らないヴィ―ガンとか
そんな言葉を私が知らなかった80年代。

ソーセージならぬSoysage(肉類を使わないダイズのソーセージ)や
おからのクッキーも作ったという。

いっときは繁盛していたのかもしれない。
でものちにレストランは手放している。

時代の先を行き過ぎた。

そう夫は言っていたっけ。

そんな夫が私と知り合って
日本にやって来ると必ずお豆腐や薄揚げを買いに行った。
それも今時ほとんどなくなっている街のお豆腐屋さんにだ。
なんせ
カナダで初の白人による豆腐屋さんだったんだ!といつも自慢していたくらいだから、この地ではどんな作り方をしているのかと偵察も兼ねていたに違いない。

ごそごそと音がして、気づくと私が寝ている隣が空っぽになっている。
朝5時すぎには起きて、近くのお豆腐屋さんに行っていたのだ。
ほぼ毎日・・・。
まあ、カナダとの時差のせいで早く目が覚めるということもあるけれど・・・。

夫がいつも行っていたお豆腐屋さん
日本に一時帰国したので行ってみたら
お店はなくなっていた・・。


夫が日本に来るといつも作っていた薄揚げの野菜詰め
ジェイレシピ・・つまり・・マヨラーの夫でしたので・・。

さて最近気づいたことがある。

私が住むカナダ湖畔の田舎町のスーパーマーケットにも普通に
パッケージに入ったトーフは販売されている。
ダイズは健康食品として人気がある。

バナナやマンゴ入りのTofuも。
湖畔の田舎町のスーパーSobeysで

夫がお豆腐屋さんをやっていた時代に比べたらトーフは市民権を得ているように見える。

カナダ湖畔のご近所、親しい友人のなかで
トーフ好きはいなかった!

仕事も手伝ってもらっている親友レノアなど
こんな風に言っている。

健康にいいから
好きになりたいんだけど・・・・

ええ~!トーフ好きになりたいのになれない‥?!!
何度か口にしたが、どうしても好きになれないらしい。

湖畔の間借り人Eも食べないという。
先日東京にホームステイに来ていたマーヤなど
ひと口入れてそれっきり、そ~~っと捨てていた・・・。

どうりで。
80年後半から90年代にかけての夫ジェイのTofu屋さんは
きっと苦労したに違いない。

そんな事を考えながら昨夜私が予約したのは
Brown Rice
ヴィ―ガンレストラン。

お味噌汁のお出汁ももちろんヴィ―ガンに配慮
色々な野菜のせいろ蒸し
厚揚げ入り!私はおトーフ系大好き
デザートはトーフとレモンのケーキ

私はヴィーガンではないけれど
たまにはね。
野菜を裏庭で作っていると
野菜愛が止まらない。

今年はカナダの湖畔の家の裏庭で
何を植えようかと考えている。
野ウサギ館長対策をどうしようかと
はやくも考え巡らしている。

先日湖畔ビーチクラブのファミリーデーがあったらしく
雪のビーチの写真が送られてきた。
氷が例年のように厚く張らないので、
アイスフィッシングやホッケーリンクもなしとのこと。

レイクシムコー
そこそこ凍っているらしいが・・・。

こんな写真を見ると
避寒のために日本に来ているのに
ちょっと
いや
かなり湖畔が恋しくなってしまう・・・。


日本とカナダの子供たちのために使いたいと思います。