【実験】ランダム選択の連続のみで物語は生み出せるのか!?

 こんがお!

 どうも、苗輪和音です!


 皆さんはサイコロ、好きですか?

 筆者は中学生の頃、技術の時間に余った角材を使ってサイコロを二つ作った事があるほどのサイコロ好きです。

 その時の授業のメインだった小さい棚を作る時よりもサイコロ作る時の方が気合入ってました。水平になってるかどうかを何度も確認したり角の丸みを統一する為にめちゃくちゃ綺麗にヤスリがけをしたりしました。特に何に使う訳でもなかったですが、なんか眺めてると落ち着くんですよね。

 今回の記事はそんなサイコロとはほとんど関係ない内容です。

 本当に記事タイトル通りです。

 『ランダムな選択をしていくだけで物語は出来上がるのか!?』


 広いネットの海、恐らくn番煎じだよレベルのありきたりな内容かとは思いますが、検証は何回やっても損はないですからね。この場合タダで出来る訳ですし。

 という訳で、早速内容の説明をさせていただきましょう!


使用するもの

・適当なWebサイトで作成した7つのルーレット

・『AIのべりすと』

・ある程度のページ数と登場する語彙が豊富そうな書籍
※今回はカルチャー雑誌『BRUTUS 2021年3月1日号 アイドルマスター特集号』を使用しました。近くにあったので。

の計9つです。


検証方法

①雑誌でも辞書でもなんでもいいから「ある程度のページ数と登場する語彙が豊富そうな書籍」を用意する。

②その書籍に準じたルーレット7つを用意する。(()内は今回用意したそれぞれのルーレットの枠数)

・ページの桁数(1~3)
・1桁目の数字(0~9)
・2桁目の数字(1~9)
・3桁の時に必要な2桁目の数字(1~2)
・段落数(1~5)
・行数(1~30)
・単語(1~15)

③そのルーレットで示された場所と用意した書籍の内容を照らし合わせ、該当部分にある単語を抜き取る。

④このサイクルを必要回数繰り返す。

⑤最終的に出揃った単語を『AIのべりすと』にぶちこむ。

という感じ。

『枕草子』冒頭部分を例に挙げて詳しく解説する。

 まず、ページ指定ルーレット

「桁数:1」、「1桁目:1」

と指定された場合、「一桁の数字で1から始まる数のページ」なので開くのは『枕草子』の1ページ目となる。

 次に、段落数指定ルーレット

「段落数:1」

と指定された場合、注目するのは下記の『春はあけぼの。』から始まる有名な部分となる。

『春は、あけぼの。やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。』

 そして、この文章が以下のように行が分かれているとする。

Ⅰ   春は、あけぼの。

Ⅱ   やうやう白くなり

Ⅲ   ゆく、山ぎは少し

Ⅳ   明りて、紫だちた

Ⅴ   る雲の細くたなび

Ⅵ   きたる。

この時、「行数:Ⅳ」とルーレットで指定された場合、注目するのは「明りて、紫だちた」の行である。

そして最後に単語指定ルーレット

「単語:1」

と指定された場合、注目するのは、前後の文脈関係なくこの行のみを文節や品詞で区切った時に一番初めに登場している単語である「明り」である。

つまり、抜き出すのは「明り」である。

という感じ。

めちゃくちゃ文章で書きましたが、例の場合を要約すると

書籍『枕草子』
p1、段落:1、行:4、単語:1

に該当するものを抜き出すだけです。

ただ流石に

・どういうジャンルの物語にするか

・キャラ人数はどのくらいか

に関してはランダムで決定するのは大変骨が折れるので、そこだけは筆者である私が最初に決定させていただこうと思います。

という訳で、今回ランダムで紡ぎだす物語のジャンルはこちら!

『バトルもの』

です!!!

そして、ランダムで埋めていく項目はこれら!

・作品タイトル
・主人公の名前
・主人公の能力名
・ヒロインの名前
・ヒロインの能力名
・ライバルの名前
・ライバルの能力名
・敵の名前
・敵の能力名

の9つです!!!

 そして各項目で上記の手順を2回行って、抜き出した単語を合体させて最終的な項目名とするので計18個の単語を抜き出さなくてはなりません!!!めんどくさすぎる。


さあ、もうめんどくさいから一気に結果を発表します!!!!!

※最終的に物語にするため、どう見てもキャラ名などに見えない場合はそれっぽく修正しております。ご了承ください。

・作品タイトル『唐揚げ事務所』

p113、段:5、行:4、単:1

「唐揚げ」

p39、段:3、行:29、単:3

「事務所」


・主人公の名前『わ~!DOLCE』→『ワードルチェ』

p24、段:2、行:4、単:1

「わ~!」

p5、段:1、行:1、単:1

「DOLCE」


・主人公の能力名『モデル価格』

p9、段:2、行:26、単:4

「モデル」

p114、行:7、単:4

「価格」


・ヒロインの名前『BRUT真』→『ブルー真』

p117、段:1、単:1

「BRUT」

p111、段:5、行:5、単:8

「真」


・ヒロインの能力名『アイドル.jp』

p44、段:4、行:3、単:1

「アイドル」

p8、段:5、行:2、単:2

「.jp」


・ライバルの名前『入島celeb』→『入島セレブ』

p120、段:3、行:6、単:5

「入島」

p9、段:1、行:1、単:1

「celeb」


・ライバルの能力名『HERNO DNA』

p6、段:1、行:1、単:1

「HERNO」

p111、段:4、行:21、単:3

「DNA」


・敵の名前『モラウドレス』

p41、段:3、行:12、単:1

「もらう」

p69、段:4、行:19、単:2

「ドレス」


・敵の能力名『影響機能』

p47、段:4、行:22、単:2

「影響」

p97、段:4、行:2、単:3

「機能」


 なんだこれ!!!!!!!

 確かにランダムでやる以上、変なやつも出てくるだろうなとは覚悟していましたが、ランダムは私の予想を軽々と飛び越えていきました。

 ちなみにヒロイン『ブルー真』のイントネーションは英語の「BLUE」ではなく「久留生」や「フリュー株式会社」の方です。

 あとライバル『入島セレブ』の読みは「入島(いりしま)」です。

 そして敵『モラウドレス』のイントネーションは「モラウド-レス(英語のless)」です。一番文章で伝えにくい。

最終項目名一覧
・作品タイトル『唐揚げ事務所』
・主人公の名前『ワードルチェ』
・主人公の能力名『モデル価格』
・ヒロインの名前『ブルー真』
・ヒロインの能力名『アイドル.jp』
・ライバルの名前『入島セレブ』
・ライバルの能力名『HERNO DNA』
・敵の名前『モラウドレス』
・敵の能力名『影響機能』

 どのキャラも能力名から一切どういう能力か想像がつかなくて恐ろしいな。あと主人公の名前が段々敵キャラっぽく見えてきた。ワードルチェ、プリキュアとかの敵にいない?


ランダムで物語を紡ごう!!!

 さぁ、最後はいよいよこれらを用いた物語をAIに紡いでもらいます!ここの執筆段階でまだ『AIのべりすと』を開いてすらいないのでどうなるか非常に不安です!

 ちなみに続きの文の生成回数もルーレットで決めます。ランダム企画なので。

 生成回数ルーレットは「9」でした。

 という訳で9回続きの文を生成します。

 いけるか!?

 いけなかったら筆者が適当に考えたストーリーを書きます。

 上手い事いってくれ!!!!!頼む!!!!!

 出来た!!!

 物語が生成された!!!!!

 では、ご覧ください!

 99%ランダムで紡がれた物語を!!!

ーーー以下、『AIのべりすと』が生成した物語ーーー


【唐揚げ事務所】

「行くぞ!モラウドレス!『モデル価格』!」

ワードルチェは世界を破壊しようとする魔王・モラウドレスと闘っていた。しかし、ワードルチェがどれだけ強くても相手は魔王。人間である彼では力の差がありすぎた。

「うっ……くそ……」

ワードルチェも他の二人も満身創痍だ。

「諦めろ。お前たちに勝ち目はない」そう言いながらモラウドレスはゆっくりと近づいてくる。

(どうすればいい?俺だけじゃ勝てない)

ワードルチェは仲間を見た。みんなボロボロで戦えるような状態じゃない。

(せめてあと一人いれば)

その時だった。空から一人の男が降ってきた。その男は地面に着地すると立ち上がる。そして言った。

「遅れてごめんなさい。やっと来れました」

「あなたは?」

「私は……えーっと……あれ?なんでしたっけ?まぁいいや。とりあえずこの世界の人ではありません」

「なんだそれは……。意味がわからん」

「あ、やっぱりそうなりますよね。私もよくわかってませんし」

そう言って頭をかく男。だが、そんなことは関係ないとばかりにワードルチェたちは武器を構える。

「おいおいちょっと待ってくださいよ。私は戦う気なんてありませんよ?」「うるさい黙れ。今更何を言うか。それに貴様からは何か嫌な気配を感じる」

「いやだからほんとだってば」

「問答無用!」

入島セレブが男に向かって走り出す。しかし、男の手が光ったと思うと入島セレブの動きが止まった。

「!?体が動かないだと?」

「はい。私の能力は『影響力』です。私が手を握った相手はしばらくの間動けなくなります。まぁ例外もあるんですけどね」

男は笑いながら言う。「ふざけるな!ならお前を倒せばいいだけだ!」

ブルー真は剣を振り上げる。しかしその瞬間入島セレブと同じように動きが止まる。

「くっ……これは……」

「はい。君にも効きます。といっても少しの間だけですけどね」モラウドレスの言葉を聞きながらもなんとか動こうとする三人だったがそれも無駄に終わる。

「さて、そろそろ終わりにしましょうかね。それでは……」

そう言ってゆっくりと歩き始めるモラウドレス。その姿を見てワードルチェは思った。

(ダメだ。このままじゃ負けてしまう)

彼の心に恐怖が生まれた。今までどんなことがあっても折れなかった心が折れかけていた。

その時だった。空から一人の男が降りてきた。そして彼は言ったのだ。

「遅れてすみません。やっと来れました」

「あなたは?」

ーーー以上、『AIのべりすと』が生成した物語ーーー


 え?なんか知らんキャラ増えてるが?

 どういうこと?

 なんかモラウドレス2人いない?違う世界線から違う世界線のモラウドレスが来たってこと?

 というか『世界線』って概念がある世界だったんだ。これって。

 てかブルー真って剣キャラだったんだね。知らなかった。サポート系かと思ってた。

 あとこれワードルチェ倒れてるだけじゃない?「ワードルチェ倒れとるで!」ってか!?やかましいわ!!!

 あとこの世界線のモラウドレスはいったいどうなったの?

 そんで最後に来たのは誰?ワードルチェたちを助けにきてくれた人なの?それともまた違う世界線からモラウドレスが来たの?

 タイトルの【唐揚げ事務所】要素なくない?どこいった?消えた?そもそもないか。

 他にも様々な謎が生み出されましたが投げっぱなしでフィニッシュです。

生成回数9回だとここまででした。

 続きが気になる人は上記の文章をAIのべりすとに入れてください。

 私は怖いのでやめます。


検証結果

という訳で今回の検証の結果はこちら!

 まさかこんな結果になるとは思ってもみませんでした。

 これからは無暗にランダム選択をするのは出来るだけ控えようと思います。

 ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 それじゃ、おつがお~!


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