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# 9 登場!バイリンガル教師 Ms.Kelly  〜日本語禁止授業の序盤〜


まもなくはじめての授業の時間。

日本語禁止の授業だ。


19時ぴったりにドアを開けて先生の登場です。


笑顔で「ハロ〜」と愛想良く声をかけてくれるので同じように「ハロー」と返す。



日本語禁止なので英語で挨拶をしてくる。

わかりやすい表現と豊かな表情で、何を言っているかがわかる。

名前、ニックネーム、出身、趣味、これからよろしくといった内容。


彼女のあだ名はKelly(ケリー)という。ちなみに受付スタッフも英語のニックネームを持っていた。

上尾出身の優しそうでとても愛嬌のある親しみやすい女性の先生だ。

この先生は私のことをたくさん褒めてくれた。後にフィリピンに留学することを喜んでくれたし応援してくれた。

この人が私の英語のはじまりと言ってもいい。それくらい素敵な先生だった。

「またどこかで会いたいな」と心から思う。


先生の自己紹介が終わり

生徒である私たち(私と女子高生)に「あなたたちのニックネームは何?」と聞かれたので私たちは普通に下の名前(私の場合はKazu)を言うと、先生はそれをホワイトボードの片隅に書いた。

きっと授業中で生徒の名前を呼ぶ機会がたくさんあるので忘れないためだと思う。

「この教室で使うニックネームを考えたら教えてくださいね」というので、私はそれをメモした。こういうのは楽しくで好きなのです。


その後授業で使うテキストの説明を英語でしてもらう。

さすが初級クラスというか先生の実力というか、日本語じゃないのにやることがわかる。

相手が日本人のバイリンガル教師であることも精神的に楽なのかもしれない。


初回の授業は「Where are you from?」というタイトルだった。

テキストはイラストで様々な国からやってきた人たちが、パーティで自己紹介をし合うというコミュニケーションの基本。

挨拶 →  どこからきたの → OOです。あなたは? → OOです。 →どうぞよろしく

といった流れである。

「How about you?」は便利で簡単で会話をつなぐ言葉だ。



まずはテキストを閉じて1分弱のオーディオを流す。

「聞こえた英語の中からなんでもいいので一つ以上を答えるように」というタスク。

音声が流れ先生が音を止めると、私たちに聞いてくる「さあ聞き取れた単語を教えてください。OOさん、何が聞こえましたか?」といった具合だ。


その後、テキストを開いてダイアログ(会話)の文字を見つつ、もう一度オーディを流してくれるので音と文字で確認する。

確認が終わったらテキストを開いて先生が一文ずつ音読するので、生徒がそれに続く。

そのあとはオーディオを先生が区切りながら流し、生徒が声に出す。(このとき慣れている人はテキストを見ないでしゃべる)

といったことが授業の前半で行われるのである。



コミュニケーション授業序盤のまとめ

1, 先生と生徒で挨拶や近況の軽い会話

2,  「本日のテーマ」のダイアログ音源を聴く

3,  音源から単語を聞き取り、答え合わせ

4,  テキストを見ながら先生の後にリピート

5,  音源のあとに続いてリピート


ここまでで10分くらい。


次回は授業の中盤以降をご紹介したいと思います!

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