【詩のようなもの】雛鳥

いっその事 飼い殺しにされたかった
束縛してほしい
鬱陶しいと思えるほど
甘えてほしい
見えない首輪がある様に
ヤキモチを妬いてほしい
なのにあなたは出来すぎた彼
束縛では無く尊重してくれる
甘える事なくヤキモチも妬かず
あなたの手にひらの上で
私はコロコロと転がっている
飛び立とうと思えば飛び立てる
あなたのゲージの中で
あなただけのモノで良いのに
私なんか尊重されても困るだけ
迷う 困惑する なす術がなくなる
まるで雛鳥の様に弱々しく震えるだけ
餌なんかいらない
愛もいらない
ただあなたのモノにして
そしていっそ飼い殺して
私に私は無いの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?