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NSCの学費が心配?実際にかかる費用はいくらなのか?

お笑い芸人になるためにはオーディションを受けたり、養成所に通ったりいろんな方法があるかとは思いますが、養成所の一つNSCについて費用などお金の部分について、会社を経営する46歳のおっさんの自分がNSC東京25期に入学したのでまとめてみました。

NSCとは?

NSCというのは吉本興業が運営する、お笑い養成所「吉本総合芸能学院」の通称なのですが、NSCというのがNew Star Creationの頭文字をとったものです。そうです、お笑い芸人になりたいと思ったときの登竜門であります。NSCでどんなことを教えてもらえるかについては、また別の機会にと思いますが、ここでは結構大切なNSCのお金のことについて、実際にNSCのに入学してわかったことを説明したいと思います。

NSCの学費はいくら必要

NSCの費用について、よく芸人さんたちが「40万払ったら入れるよ」と言っていますが実際には40万円ではNSCには入れません。実際にかかる費用としてはNSC東京校26期の場合、

・選考料 5,500円
・入学金 115,000円
・授業料 330,000円

と合計で450,500円(税込み 2020年3月現在)です。あと、これ以外に傷害保険として保険料 5,000円程度だったかなと思いますが必要となります。この金額は養成所の中でもかなり破格の安さです。

選考料については一番最初に払い込む費用ですが、書類審査が行われその後の面接の日程について連絡があると思います。面接の後に合否の連絡がありますが、その合否の連絡から2週間程度で入学金と授業料と保険料を一括で支払う必要があります。

この入学金と授業料を一括で収められないという人のために、信販会社を2社ぐらい紹介してもらえますが、信販会社の審査もあるし(NSCは合格しても信販会社の審査が通るとは限りません)、あとで説明しますが最初に一括で払っておく方が後々楽だと思います。

NSCの学費以外に必要な費用について

NSCでかかる費用ですが、入学金や授業料を払ってしまえば3月の卒業まで学費については支払うものがありません。そうです、学費は一括で収めてしまっていれば後はNSCに通うだけです。

が、ここで学費以外に必要な費用が実は発生してきます。ここからは、授業料以外での費用について考えてみます。

お笑い夏合宿

養成所は東京以外にも大阪などにもあるのですが、この養成所合同でお笑い夏合宿というのがあります。この参加費は東京25期だと40,500円(8%税込み)でした。

夏合宿で大阪などの養成所の人たちと仲良くなれたりする場所だったりするらしいのですが、とにかくお笑い漬けな3日間とのことでお笑い芸人を目指すなら結構先輩芸人さんたちは行った方がいいよって言います。行った同期の人達も行ってよかったって言ってますね。

他にもかかる経費について

お笑い芸人を夢見る人たちにはお金という現実的な視点での話なので、ちょっと目を背けたい話にはなりますが、他にも必要になってくるお金があります。

それは養成所生が出るお笑いライブのチケット買取の話です。

お笑い養成所ではネタ見せの授業などがあるのですが、それは講師や先輩のアシスタント、同じ養成所のクラスの人たちしか見ません。でも、一般の人たちに見てもらう場として、養成所生のお笑いライブが行われます。

このライブのチケットを1人何枚という、俗に言うチケットノルマが課せられるのです。でも、安心してください。チケットと言っても1,000円です。そのチケットを数枚買い取って、自分で手売りなどをしないといけません。これ、大変だと思うかも知れないけれど、バンドやってる人たちならわかるかと思いますが大変やさしい内容だと思います。実際、自分もイベントなどをやって数十枚チケットを売る必要があったりしたのですが、それに比べたらかなり枚数は少ないですよ。(ただ、たくさん売っても収入にはなりませんが)

チケットは買取り分を売ることができれば0円です。がんばって手持ちのチケットは売りましょう。

住む場所によって違うけど交通費も必要

NSCの東京校があるのは神保町なのですが、授業は土日や祝日関係なく、毎日のようにあります(これもまた別の記事で書きたいと思います)。

どこに住むかでこれは大きく違ってきますが、定期などを購入する費用はしっかりと考えておいたほうがいいです。

ネタかと思うけど、授業の欠席理由に「交通費がありませんでした」と言って欠席の申告をした養成所生もいるとか...

神保町近辺では家賃もまぁまぁするかと思いますが、地方から出てくる場合には家賃と神保町までの交通費をよく考えておいた方が良いです。

さらには衣装も必要になってくる

以外と忘れがちなのが衣装の費用です。これはスーツでとかTシャツでとかスタイルによって変わってきますよね。でも、ネタ見せのときには衣装を着てってことを考えると最初からそういった衣装にかかる費用を考えておくのが無難です。

衣装って結構大切で(って人には言いますが、自分はR-1の1回戦は普段着ているデニムとTシャツとパーカーでした)、雰囲気も伝わってくると思うので、コンビが決まったりして自分たちのお笑いのスタイルが固まってきたら、それに合わせて衣装を選ぶってことをした方がいいですね。

NSCに入ってからの収入のことなど

NSCに入ると毎日のように授業があります。基礎とかネタ見せとかあるのですが、授業時間が不規則だということです。

高校や大学などと違って学期ごとに何曜日の何限目はどの講座というのが決まっていません。

なので日によって講義の終わる時間も変わってきます。いつそれがわかるかというと、月のスケジュールが前月の中頃には公開されるので、そのスケジュールがわかればバイトのシフトなども入れることはできるかと思います。

ただ、ネタ見せなどが始まり選抜クラスという、講師が選んだ養成所生だけが受けられるクラスがあり、それは入れ替え戦なのでタイミングが悪いとその選抜クラスに入って、ネタ見せの時間と自分のスケジュールとかぶるということがおきます。

しかも、講師の都合によりスケジュールは変更されることもあるので、前月中頃のスケジュールとは全く同じというわけではないのです。流動的なスケジュールだと思っていた方が、バイトの代わりがおらず授業に出れなくなるってことも少ないかと思います。(出席日数は大切)

つまりバイトなどはスケジュール的に結構融通のきくところが良いですね。

NSCが紹介してくれるバイトなどもあるよ

NSCに入学すると養成所生にはなるべく都合を合わせてもらえるようなバイトを紹介してもらったりします。レギュラーのバイトもあれば単発のバイトなどもあるのですが、単発のバイトはテレビの仕事だったりイベントの仕事だったりするので、何かと勉強にはなるかも。

NSCへ通ってお笑い芸人を目指す人へお金のこと

同期の人たちを見ると電気が止まったや、あと何日かを食パンで食いつないでますなどのツイートなどを見ることがあります。そういう生活ってネタにもなるし面白おかしく伝えることもできますよね。

ただ、ネタにしていられる間はいいのですが、実際の生活でいくと電気が止まったりガスが止まったり、交通費なかったり、消費者金融でお金借りたり。お金がなくなると結構な打撃があります。

借りてなんとかできるといいのですが、最悪チケット買取ができずにライブに出られないとかも想定できます。

おもしろのためにそういう生活もいいのですが、NSCには自分の想像を超えるヤバい生活をしてたりする人もいます。なので、そっちの方向性は案外多いです。あとはバイトもちょっと変わった高額バイトなどもあるのでそういったバイトを探したり効率よくお金を稼ぐ方法はいろいろと考えられます。

養成所へ通う最低限のコストを考えて、ある程度自由になるバイトやネットなどで収入のベースをつくるなどあるので、ネタ作りやネタ合わせの時間をつくるためにも頭を使って最低限の収入は得られるようにしてくださいね。そして、授業料をローンで払っているとそれだけでも負担が大きくなるので、まずはしっかりと授業料などをためてからNSCに入るということが1年間の養成所生活をしっかりと過ごせます。

最後に

ぼくも会社を経営していて資金繰りに苦しんだときもあります。これは計画性がない性格だったというのもあり、どういった支払いが先にあるのかを考えていればそんなに困らなかったのですが、まぁなんとかなるだろうと思ったらそうも行かずで大変な思いをしました。

芸人になることと会社の経営とは別かもしれませんが、一体どういった支出があるのかが想定できていれば、早く対策を考えれば考えるほど打てる手は多いです。

お笑いのために破天荒な生活もいいのですが、安心して破天荒なことをできる環境は自分でつくろうと思えばつくれます。特にネタを考えられる人であればアフィリエイトなどの記事もおもしろく書くことができるでしょう。そういったある程度でも収入のベースを作っておもしろいネタを考えて、早く世に名を知らしめてくださいね。

もし、アフィリエイトなどどうしたらいいのかわからないって、芸人さんや養成所通おうと思っている人はTwitterのDMでもいただければと思います。

Twitter @tanakazu_ceo https://twitter.com/tanakazu_ceoです。

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