BASIC 「超」初歩
先日、
BASIC 「超」入門
を書いたのですが、プログラムを書けば結果を表示することが普通ですし、キーボードから数字や文字を入れたくなることがあります。言ってみればプログラムには必須の機能なわけですが、必須であるからこそ、細かい技が潜んでいます。今回はもっとも基本的な命令だけ説明してみます。
表示するには PRINT
数値や文字列を画面に表示するには PRINT文を使います。
PRINT 1
とすれば
1
と表示されますし、文字列を出したければ文字列をダブルクォート(“)で囲みます。
PRINT “ABC”
で
ABC
が出ます。変数の内容を表示したければ、
PRINT A
とか
PRINT A$
でOKです。
さて2つの変数の内容を出力したければ、コロン(:)を使って1行に2つの命令を書けば良いのです。
PRINT A:PRINT B
こうすると、AとBは改行されて2行に分けて出力されます。ひとつの行に続けて出力したければ
PRINT A,B
で、AとBの間に適当な間隔(スペース)を空けて出力してくれます(いくつの間隔なのかはBASICによって微妙に違います)。
PRINT A;B
とセミコロン";”で挟めばピッタリとくっつけて出力されます。くっつけてしまうと困るときは
PRINT A;” “;B
とすれば、空白をひとつ空けてくれるのはわかりますよね。
もっと細かな指定がしたい時には PRINT USING というコマンドもあるのですが、ちょっと複雑すぎるので割愛。
入力は INPUT
出力に比べると入力は少しだけ面倒です。数値をキーボードから入力してもらうには
INPUT A
とします。これを実行すると
?
というプロンプト(プロンプトって元来は、こういうものです)が出力され、ここで数字を入れて RETURN キーを打てば、Aという変数にキーボードで入れた数字が代入されます。
ここで数値以外のものを打ち込むと変数に代入することが出来ないので、再入力が求められます。また何も打ち込まずに RETURN キーを叩くと、0を入れたものと見なされます、
INPUT の後に複数の変数を書けば、ひとつの INPUT で複数の変数に値を代入することも出来ます。この場合は、キーボードから","で区切って値を打ち込みます。数が足りないと "??" と表示されて残りの入力が促されます。
文字変数に代入する時も同じです。
ここで気づいた人がいるかもしれませんが、INPUT で","を含んだ文字列を入れることはできません。
こういう時は INPUT ではなくて、LINE INPUT を使うのですが、今度は複数の変数に対して入力することができなくなります。便利なようでなかなか微妙な仕様たちです。なお、INPUT の続いて変数名の前に文字列をつけると、プロンプト文字列を変えることも出来ます。
入力と言えば、キーボードから打ち込むのではなくプログラムの中に DATA文として値を入れておいて、これを READ文で読み出すという方法もあります。こうすれば別にデータファイルなどを作らなくても良いので、とても便利ではあるのですが、マシン語のプログラムを BASIC だけで動かすのにメモリに書き込むデータを DATA で用意するような使い方しか見たことが無いような気がします。
さぁ、これでもう基本的な BASIC のプログラムを書くことがきっと出来ます。レッツ!プログラミング。
#BASIC #レトロPC #PRINT #INPUT #READ #DATA
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