見出し画像

夏休みの宿題 - 自由研究と発明工夫展

早いところだと、もう夏休みも終わっているかもしれませんが、昔は2学期は9月からというのが決まっていたので、今頃はだいたい夏休みの宿題に追われていた時期ですね。

宿題もいろいろあって、絵日記を毎日書くなんて言うのは最悪で、ここに天気を書かなくてはいけないので、後から辻褄を合わせる子にとっては、図書館で新聞を漁るのが通例となっていました(ネットで調べられるのが羨ましい)。何だかんだ出かけるのが夏休みなんで、電車で移動するのに色鉛筆のセットとかまで持って行けるわけ無いですよ。ドリルとかは最低なのですが、これは数日ですべてを片付けられるので良しとしましょう。

問題なのが「自由研究」です。正直に言って毎年これが大変でした。低学年のうちは観察日記であるとか、工作用紙で何かを作れば済んでいたのですが、学年があがるにつれ、だんだん凝るようになり、何やら不思議な発明品を作るようになりました。夏休みの半分くらいまではネタ探しです。毎日のように考えたもののメモを作るのですが、この段階では実用性も実現性も考えていません。お盆が終わった頃には、そろそろ始めないと間に合わないと焦りだし、大人にも相談して行けそうなネタを絞るのですが、まだ、どうやって作れば良いのかまでは手が回っていません。そこで結局は時間内に作れそうなものという理由でネタを決めてしまうのですが、作れそうと作れるには大きな開きがあります。

何かを作るときには、どう作るかのウェイトが実は8割くらいを占めます。子供が扱える材質には限りがあって、紙であるとか布などがノウハウがあって良いのですが、この手のものには耐久性や耐水性がありません。材木やセロハンやビニール、プラスチックにハサミで切れるような薄い金属板辺りまでは手が出せるのですが、材質によって適切な加工、接合方法を選ばなければなりません。高度な工具としても糸鋸やハンドドリルが良いところです。まだ旋盤やねじ切りは無理です。やはり接着が便利なのですが強度を出すには、まあいろいろとノウハウが必要なわけですね。こういった加工技術を覚えて、学年があがるにつれ、ちょっとだけ見栄えがするようなものを作れるようになりました。

ただ、思うようにいかなかったり、作ってみたけど、思ったような機能が発揮できなかったりして、作り直すので、年によっては9月に入ってからもまだ直していたかもしれません。だから夏休みの最後の方は、それはもう大忙しだった記憶しかありません。最初から作り直す予定は組んでいないんですよ。

さて、それでも2学期になり作品を提出すると、先生がいつの間にやら展示会とかに出展していたりするんです。どこどこで飾ってあるから見にってご覧とか言われるわけです。最初の頃は区の施設でやるような展示会でしたが、最後の方は都の方に出していたみたいです。確か佳作みたいのまでは貰った気がします。似たようなイベントは今でもやっているみたいですね。

東京都小学生科学展

内容によっては、今度はこういうのにも出したらいいのではないかと言われて、出したこともあるような気もします。

日本学生児童発明くふう展

こういうこともあって発明って、こういうのだと思うようにはなってくるのですが、こういう団体の審査をやられている方を見て、発明家って本当にマンガに出てくるような博士みたいな不思議な人がいるんだと納得したものです。その後、発明協会や、それと似て非なる発明学会(たまたま家から近かったこともあります)にはご縁ができました。まあ私自身はまともな発明をしたことは無いですけどね。ただ実用新案であるとか特許には詳しくなりました。

発明学会

発明協会

結局、自由研究で学んだことは、アイデアをどう実現し、そしてそれを世の中に出すための手順だったのかもしれません。アイデアにはやはり才能が必要で、今でも自信がありませんが、実現する方法に才能は関係ないので、少しは上手になったかもしれません。

ヘッダ画像は、いらすとや より
https://www.irasutoya.com/2014/02/blog-post_3115.html

#夏休み #自由研究 #発明工夫 #発明学会 #発明協会

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?