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【転職活動】面接での短所の答え方。長所に聞こえる3つの流れ

「転職の面接で短所をどう答えよう・・・」
「長所はよくても短所がネガティブになる・・・」
こんな悩みをお持ちではありませんか?

<この記事を書いている人>
◆ 転職エージェント歴16年&自身も5回の転職を経験。
◆ 転職系の企業メディアへのコラム寄稿依頼も頂いています。
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この記事では必ずと言っていいほど聞かれる「長所・短所」の答え方について。
何のために聞くのか?特に短所をどう答えるのがいい回答か?を解説します。

この記事を読んでいただければ、自分を客観視できて弱い部分も伝えられる「誠実さ」を伝えることができます。
そして「長所を2つ」言える効果を相手に与えるのですぐに実践できます。

< こんな方にオススメ >
◆ 現在転職活動をしている・考えている
◆ 長所と短所の答えにいつも困ってしまう
◆ 特に短所の答え方がわからず悪く伝わってしまう

<参考記事>
【2024年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
【2024年最新】総合力オススメ転職エージェント13選+α


【転職活動】面接での短所の答え方。長所に聞こえる3つの流れ

■ 面接には前半と後半があることを知ろう

転職活動での面接の場で必ず聞かれる質問の1つ。

『あなたの長所・短所を教えてください』

あなたも一度は聞かれたことがあるでしょう。

  • この質問に苦手意識はありませんか?

  • 短所がうまく答えられないと悩んでいませんか?

転職を考えています。長所と短所長所を聞かれたときの答え方

— 100100 (@xBWothnDrdZsUl2) March 24, 2024

昨日面接したところから、採用不採用の連絡が明日入る(* > <)⁾⁾
多分不採用•••
いつも長所には困らないけど、短所で悩むんだよね|ョ´д`*)
短所で思い付く事は、障害に関わる事ばかり•••
だから言えねぇ(о_ _)о

— 茉莉 花譜𖦹 ·̫ 𖦹🎭 (@Matsuri_Kafu) March 26, 2024

自分の短所の書き方とか、伝え方とかはネットに書いてるけど…どうしたらいいか書いていない。

知ってからどうしたらいいの?
向き合って、長所に伸ばす努力をする?でもそれってすごく心に負荷がかかるよね。
言い換えて「長所でもあります」と開き直る?でも根本的に解決してないよね。

どないしょ

— 多津美晶/Akira Tatsumi (@polonium119) March 7, 2024


まず答え方の前に「面接」とはどんな流れかをざっくり表すとこんな感じです。

面接は「前半」「後半」の2つに分けられます。
その内容は簡単にいうとこんな感じです。

< 面接の前半と後半 >

  • 【前半】職歴に関すること

  • 【後半】あなたに関すること


前半では

  • 自己紹介

  • 志望動機

  • 退職(転職)理由

  • これまでの経歴に関する質問

これらが聞かれます。

そして「あなた個人に関する質問」は、前半が一通り終わった後半に聞かれることが多いです。
前半の質問は準備も万端にしていることもあって少々の疲れが出るのが「後半」です。

意外にも・・・
面接の場で「合否を左右する重要な質問」は実は「後半」に固まっています。

前半の質問は書類である程度アピールされていると思うので「答え合わせ」です。


■ 面接での短所を簡単に答えて終わってはダメ!

そして本記事のメイン内容でもある
「あなたの長所・短所を教えてください」と聞かれた時。

長所は「〇〇です」と言えられたとして・・・
「短所」も同じように「〇〇です」と答えるのは避けてください。

短所には「ちょっとした工夫」をするだけで「長所」に変えられる可能性があります。
これは営業職なら、仕事でも応用できるテクニックなのでぜひ使ってください。

それが後述する「ショートストーリー仕立て」のテクニックです。

不思議と短所が長所に聞こえて「長所が2つ言えたような伝え方」になります。

「短所を聞くこと」には明確な理由があるんです。

その目的に全て回答しつつ、長所を2つ言える効果を持つのが「ショートストーリー仕立て」です。

次の項目では、

  • 転職面接で短所を聞く理由

  • ショートストーリー仕立てが長所に聞こえる理由

ここを解説します。


面接での短所の答え方。聞く理由と長所に聞こえる理由

そもそもなぜ転職活動の面接では「短所」を聞くのか?
その理由は下記のようなものがあります。

< 短所を聞く理由 >

  1. 自分を客観的に見れているか

  2. 弱みを正直にいうことができるか

  3. 解決する行動ができるか

  4. それが会社の雰囲気に合うか

純に説明しますね。


1.自分を客観的に見れているか

短所とは「自分の弱み」の部分です。
これをピックアップするには自分を客観的に見ることが必要です。

その「客観視」ができているかどうか?

ここが面接で聞く理由の1つです。
転職先の業界や職種を選ぶ際にも「客観視」はとても重要です。
その際は一人だと見つからないのでぜひプロの目を活用してください。


2.弱みを正直にいうことができるか

得意なことや強みは堂々と言えたとしても、自分の弱い部分は話しづらいものです。

そこを正直にオープンにすることができるか?

これは入社後のコミュニケーションでも重要なところです。
良いところだけを見せたい気持ちに、あえて反対のことを話させることで人間性と誠実さを見ます。


3.解決する行動ができるか

自分で弱みだと分かることができているのなら「改善」する方法も見ておかないといけません。

人間誰でも失敗の経験があるでしょう。
そういったところから「問題解決能力」をはかるのがこの質問の目的でもあります。

面接官は成功例よりも「失敗から立ち直ったエピソード」を聞きたいんです。


4.それが会社の雰囲気に合うか

弱みを客観的に知って、それをオープンにする。
そして改善に向けて行動をしているか?
ただ客観視するだけじゃなく、課題を解決する行動をしているか。

これがその会社の社風やコミュニケーション上で問題ないか?

大きくはこういったところまで見るのが短所を聞く最大の目的です。

ーー

【ショートストーリー仕立て】のレシピで回答をすると・・・
これらの複数の目的に全て回答することができます。

そんなに長々と語る必要もなく「ポイント」さえ押さえておけば丸暗記の必要もありません。
だから「ショートストーリー」なんです。

詳細な伝え方のポイントは次の項目でお伝えしますが、仕事でも応用ができるのは・・・
「結論」⇨「理由・根拠」⇨「具体策」⇨「メリット」という仕事上の基本形だからです。


【ショートストーリー仕立て】では短所も、先に結論を言って、その後に「改善」したことでの「成果」

この流れを話すことで最終的に「短所にしない」のがポイントです

< ショートストーリーの効果 >

  • 自分の「弱み」を知り(客観視)

  • それを「正直」に伝え(誠実さ)

  • 「改善」していて(課題解決)

  • その「成果」が出ている(採用するメリット)

これを短い物語にして伝えることで、短所を聞く理由に全てマッチする形にしています。

次の項目では、ショートストーリーを作るレシピ「3つの流れ」を解説しますね。


面接での短所のうまい答え方【ショートストーリ】のレシピ

このショートストーリー仕立てのレシピは、以下の3つのポイントで作られています。

  1. 最初に短所を明確に伝える(結論)

  2. 短所の「改善方法」を伝える(具体策)

  3. 結果として出た「成果」のエピソード(メリット)

こちらも順に解説します。


1.最初に短所を明確に伝える(結論)

まず最初にピックアップしたキーワードを伝えます。
ここでは短所を「集中すると周りが見えなくなる」と想定します。
最初はこのキーワードを結論として伝えます。

ここはそれぞれにキーワードがあると思いますがNGなのが・・・

「飽きっぽい」
「嘘をついてしまう」
「好き嫌いが激しい」
「すぐパニックになる」
「熱しやすく冷めやすい」

これらは入社後の仕事や人間関係に悪い影響を与えると思わせるので絶対にNGです。


2.短所の「改善方法」を伝える(具体策)

次に短所に対しての「改善の具体策」の部分です。
※面接の場なので「理由・根拠」は省きます。

ここで短所に対して「改善している努力」を具体的に伝えます。

前項で想定した短所「集中すると周りが見えなくなる」の改善策として・・・

『一度冷静になって「優先順位が間違っていないか確認する」ようにしています。』

と設定します。

あくまで一例ですが、

  • 周りが見えなくなる自分を「客観的に知っている」こと。

  • そうなった時にどんな「改善方法」をとっているかをわかりやすく伝えること。

この2点を伝えることが目的です。

ここまでで「課題を解決する人」という印象に繋がっています。

ここで終わっても悪くないのですが、【ショートストーリー仕立て】はもう一押しします。


3.結果として出た「成果」のエピソード(メリット)

ここが【ショートストーリー仕立て】の総仕上げパートです。

改善の努力をした結果、こんな良い成果が出たということを伝えます。

  • 「集中すると周りが見えなくなる」という短所に対して

  • 「一度冷静になって優先順位が間違っていないか確認する」という改善策

それによって・・・
「業務の効率が改善され残業時間が大幅に削減できました。
今後も続けていきたいと思います。」

こう回答することによって

  • 「業務効率の改善」ができる人

  • 「残業を減らす」ことでコストカットできる人

と会社にとってメリットしかない伝え方に着地することができます。


これを繋げて例文を作ると・・・

< 短所のショートストーリー >

【 結 論 】
私の短所は、集中すると周りが見えなくなることがあるということです。

🔽

【 改 善 策 】
しかしそんな時は、一度冷静に優先順序が間違っていないか確認することを習慣にしています。

🔽

【 成 果 】
その効果があり、業務の効率が改善できて残業の大幅削減という成果に繋がりました。
これは今後も続けていきたいと考えております。


どうでしょうか?
短所から始まりましたが、終わり方は完全に「長所」ですよね?

短い中に・・・

  • 「改善」

  • 「成果」

これを入れるだけで聞こえ方はこれだけ変わります。


これは実際に私がエージェント時代にサポートする際にも、必ず実践していたことでもあります。
必ず全員に効果が見られたかどうか?それは面接官のみぞ知るところではあります。
ですが、下記のような言葉をもらった人がいて、確実に通常とは違う感覚を相手に与えている事は自信を持って言えます。

『面接を終えた後に「短所をそんなふうに答えた人はあなたが初めてですよ」と褒められた。』

しっかりと相手の印象に深く刻まれていることをサポートさせて頂いた皆さんが立証してくれました。
短所をいかに自分で理解して、改善する努力をしてるかが大事ということです。


最後に「出た成果」を加えてあなたオリジナルの【ショートストーリー】を作ってくださいね。


面接での短所の答え方をマスター。強みが増えて応用もできる!

この【ショートストーリー仕立て】は営業での自社製品のPRにも使えます。
しかし、これを編み出したのは私が新卒で紳士服販売をしていた時の経験なんです。

販売の世界では「Yes・But 話法」というのがあります。
お客様が製品・商品に対してデメリットを心配した時の返し方です。

< Yes・But 話法とは・・・ >
まず否定せず「そうですね」と肯定する。
そうしてから「しかし・・・」とメリットにして返す話法です。

何かを買ってもらうには「相手の心配への理解」が必要なんです。
そうして「その心配を上回るメリットで返す」ことが信頼へと繋がります。

面接の場で、答えたことに何か突っ込まれた時にも使えます。
いったん肯定しておいて、しかし・・・で返す。

最後にメリットになっていればOKなのが面接での正しい答え方です。

面接を見事突破した後の新しい環境での人間関係でもぜひ応用してください。


あなたがこの

  • 【 ショートストーリー仕立て 】

  • 【 Yes・But話法 】

これらを身につけて、相手を気持ちよく納得させて理想の環境を得ることを心から応援しています。


【おまけ】長所にも「伝え方」のテクニックがあります

この項目は追記的な感じになるのですが・・・
実は「長所」を伝える時にも簡単なテクニックがあります。

元々、長所とは「良い部分」のことなので不要と言えば不要ですが。
これも損にはならないのでご参考にしていただければ幸いです。

このテクニックで伝えたいことは「謙虚さ」を伝えることで、それを鼻にかけていないですよーと暗に伝える方法です。

短所の時のように後ろに長く付け足すのではなく「頭に」付け足します。

< 長所の伝え方テクニック >
『これを長所と言って良いのかわからないのですが・・・』

この言葉を冒頭につけて自信のある長所を言う。
これだけです。
これだけで『この人これだけの長所あるのに謙虚だなー』と言う印象をつけることができます。

これは私自身が面接官の立場でお会いした人に実際にいたんです。
この伝え方でとても謙虚さが伝わったので、任意で使ってみてください。

あなたの転職成功をこれからも応援し続けます。

<参考記事>
【2024年最新】第二新卒・短期離職向け転職エージェント15選+α
【2024年最新】総合力オススメ転職エージェント13選+α

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