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写真やカメラについて

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記事一覧

写真業界を盛り上げていくには初心者~中級者へのアプローチが必要じゃないだろうか?

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 僕は撮影仕事と両立して写真教室・写真講師をさせていただいています。教室を企画する背景には、仕事であると同時に「写真業界を盛り上げたい」「より多くの人に写真の楽しさを知ってほしい」という目標があります。 ただ、なかなか個人の力では出来ることに限界があるもの。悩みと葛藤の毎日です。 毎回の写真教室で生徒さんにお話を聞いていると、このご時世ですのでInstagramなどのSNS、YouTubeなどの動画サイトを参考にさ

映画THE FIRST SLUM DUNKに写真の極意を見たような気がした【フォトグラファー目線】

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 昨日ですが、絶賛上映中の映画「THE FIRST SLUM DUNK」を見てきました。 感想はというと 「かなり良かった!」 です。 それこそ自分も原作の漫画やそれが映像化されたアニメがテレビ放送されていた「スラムダンク世代」の人間です。 まさに人気絶頂で、湘北高校や桜木がこれからどんな風に活躍していくのかと読者が期待していた中で、スパッと一瞬にして漫画が最終回を迎えた時の衝撃はいまだに忘れません。 長き

イベントの背景や主催者の意図を反映すると記録写真は素敵になる

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 仕事の撮影の合間に、フォトウォークもたまに開催しています。来年からはもっと頻繁に企画出来たらなと思っているところです。 その中でよく聞かれるのが「自分の写真がありきたりな感じがするのですが、どうやったら良くなりますか?」という点です。 こちらは非常に難しい質問ですが、自分としては何かを記録として残す際には「その物事の背景や意図を理解し、それを記録に盛り込むこと」が大切だと考えています。 先日、金沢のひがし茶屋街

Twitterを見ていたら今の写真業界の問題点が凝縮されたツイートが流れてきたので、それに対する私見です。

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 Twitterをあさっていると物撮りに関する気になるツイートが流れてきました。 *アカウント名が直接出ないようスクリーンショットにさせていただきました。元ツイートは こちら をご覧ください。 Twitterなどでよくある「被害報告」的なツイートですが、引用リツイートやリプを含めて見ると、今の写真業界の問題点がいろいろと凝縮されているなと感じたので、少し私見を書いてみようかと思います。 だいたいの流れを説明すると

写真の価値を分かってもらうため私は写真教室をやる

おはようございます、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 2021年も終わろうとしていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今年1年を振り返ると昨年からの新型コロナウイルスの影響で、仕事の上でも試行錯誤の1年でした。 仕事の主軸となっていた大都市圏からの企業案件は予想通り減ったため、地元の案件や個人の方向けのサービスの拡大、写真教室のオンライン化など新たな試みも始めてみました。 中でも写真教室については対面方式や大人数向けのセミナーが難しい状況が続き、苦労し

撮ってみたい写真に応じてカメラマンを選ぶと幸せになれるんじゃないでしょうか

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 以前書いたこちらの記事ですが、多くの方にお読みいただきありがとうございます。 この中で 「カメラマンが増える中で撮り手の世代や性別、作風でカメラマンが選べる時代になりつつあると思います」 と最後に書きました。 最近は特に強くこのことを感じていて、お客さんは撮ってみたい写真に応じて、年齢層や性別、作風、そのカメラマンのバックグラウンドからカメラマンを選ぶことで、満足感のある撮影体験ができるのではないかと思っています

身の回りをよく観察して素敵なスポットを探すと写真が楽しい

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 ホームページの方には書かせていただいたのですが、このたび11月9日に昭文社ムック様より発売された「日本の海の絶景100」というムック本に写真提供をさせていただきました。 石川県内の能登半島の付け根あたりにある高松海岸の夕日とリフレクションの写真になります。 この本は日本の海に関する美しい風景に焦点をあてたものですので、よければまたご覧ください。全国の書店やコンビニで販売しているそうです。 今日はこの提供写真にも

写真とは99%の準備と1%のひらめきである

こんばんは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 突然ですが「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という、かの発明王・エジソンの名言があります。何かを成し遂げるために努力の大切さを説いた言葉ですが、写真にもこの言葉はかなり当てはまると最近思います。 職業としてカメラマンをやっていると「やっぱりプロの写真は違いますね~」と言っていただけるのはとても嬉しいことです。写真教室に来ていただける生徒さんもそのプロが持つ「何かしらの特別な技術」を求めて、参加してくれて

若い人のようなキラキラ写真は撮れなくなってきたので、オジサンらしく落ち着いて未来を見据えた写真を撮っていく

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 自己紹介ページ以外で個人的なことはあまり書いていないのですが、今年で39歳になります。気が付けば来年で40歳の大台に乗ると思うと時の流れは早いものです。 提携している出張撮影サービスや写真教室などで20代のカメラマンが多くいるのを見ていると、自分もカメラマンとしては中堅になってきたんだなというのをひしひしと感じます。 感覚的にはオジサンの領域に足を突っ込んでいますが、やはりウェディングや七五三・お宮参り、カップル

ポートレート撮影において「相互無償」を前提とすることの違和感

お疲れ様です、フォトグラファーのまちゃる(@kazuyami77)です。 今日はちょっとポートレート撮影に関することを書いてみようと思います。ホームページやSNSを見ていて、モデルさんやカメラマンの募集に書いてあることがある「相互無償でお願いします」ということについてです。 この 「相互無償」=お互いに金銭のやり取りは無し ということについて、前々から少し違和感を感じていることがありました。そこについて、自分の考えも含めまとめてみます。 ちなみにこれ以下の内容は部分的に

カメラをやり始めてから何となく観察眼が鋭くなった気がする

こんばんは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 カバー写真は金沢市を一望できる卯辰山という山から撮ったマジックアワー(日が沈んで数十分の時間帯)のものです。 僕は夕焼けの雰囲気と街の夜景の両方を1枚の写真に閉じ込められるこの時間帯が好きです。何となく1日が終わった感と言うか、昼と夜の切り替え感が見ていてホッとします。 ただ、このマジックアワーの写真は撮りやすい季節、撮りにくい季節がありまして、個人的には冬の方が撮りやすいのかなと思います。 理由としては夏だと

ネット社会において、自分の好みではない写真にふれることも成長には大切だなという話

こんにちは、フリーランスフォトグラファー&写真講師のまちゃるです。 先日あるご縁で、写真歴ウン十年というベテランカメラマンさんとお話をする機会がありました。バリバリに最新のミラーレスカメラを使いこなし、Instagramを中心にインターネットも自在に使っているそうです。 その中でおっしゃっていたのが「今はネットで調べればカメラや写真の技術も勉強できるし、人が撮った写真も好きに見られて、いい時代になった」ということでした。 確かにインターネットが普及するまでは、写真展に足

「レタッチは自分でするので撮影データ下さい」という方へお伝えしたいこと

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 先日、noteのオススメをまわっていたら上のような記事を見つけました。 大まかに言うと、ポートレート撮影とコスプレイヤー撮影の違い、特に撮影後のデータ受け渡しに関する考え方の違いについてまとめられたものでした。 僕はほぼポートレートモデルさんを撮影しているので、ここで言うポートレート界隈の人間になるわけです。コスプレ撮影界隈のことはあまり聞く機会が無いので、貴重な記事でした。 この記事中で撮影データの受け渡しに

ミラーレスが壊れたので一眼レフメインで撮ってたら、ミラーレスの方が撮影のリズムを作りやすいことを再認識した話

こんにちは、フリーランスフォトグラファーのまちゃるです。 実は先日、メインで使っていたミラーレス一眼・α7Ⅲが壊れて修理に出すことになりました。 ある撮影中に突然、エラーメッセージが出るようになり、一切の操作が出来なくなりました。 (SONYさんには迅速に対応いただき、数日でバッチリ直りました) そんなわけでその数日間は、以前のように一眼レフを使っていました。 この数日にカップル撮影、プロフィール撮影、物件撮影をしたのですが、久しぶりに一眼レフメインで撮影をしたことで、ミ