友達

僕は嘘がつけない。

どれくらい嘘がつけないかというと、アルバイト先の「毎月のおすすめメニュー」が美味しくないと思ったらお客さんにも「これ食べた時、正直僕は美味しくないと思いました。」とこっそり言っちゃうぐらい嘘がつけない。


一方、他人の嘘はすぐにわかる。騙そうと意図した嘘は見抜けないけれど、会話の中で出てくる嘘はすぐにわかる。


言葉に温度がない。


もっというと、その嘘には「自分の思惑通りにしたい」という魂胆が丸見えすぎて怖いのだ。


大人の嘘は、特にその思惑が見え透いている。

「なるほど、その嘘通り僕が先輩の思い通りになってくれたらあの人はこんだけ楽なんだろうな…」

ラブホテルのお風呂並みに見え見えだ。



だから、信頼できる友達が偉大すぎる。

利害関係もクソもないから、もうとにかく楽なのだ。


友達との間でつく「嘘」は「冗談」だし、もはや二人の間柄では「嘘」という概念すらない

プラプラ一緒に歩いて、本音で話して、ふざけて。全力で「本当の自分を出す」時間を過ごす。

飲み代の割り勘はめちゃくちゃ雑だけど別にそんなことどうだっていい

もちろん、僕が奢るときもあればあいつに奢られるときもある


それが僕ら流の「今度会う約束」なのだ



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