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人生相談 悟れない

人生相談にお答えします!

相談:なんでも悟りを得たら、怒ったり悲しんだりしないですむそうだと聞きました。私は朝起きて腰が痛いとか、妻に話しかけても聞こえなかったり、二日酔いで眠かったりすると、すぐに腹が立ってしまいます。
また、飲みに行った翌日に無駄遣いをしたと感じたり、スーツのウエストがきつくなってきたのに気付き、悲しくなってしまいます。
そんなわけで、お寺の瞑想体験に行ったり、瞑想法の動画などを見ては毎日実践しています。
ところが、全く効果が感じられません。そのせいか最近は、瞑想の時間自体が勿体ない気がしてイライラしてしまいます。
いったいどうしたら悟りを得られるのでしょうか?

回答:パターン①悟りなんて得なくても大丈夫です。 
私たちは、僧侶でもなんでもありません。大いに怒って泣いて笑って、人生を楽しく過ごして良いのでは無いでしょうか?
無理に感情を閉じ込めなくても幸せに暮らすことは出来そうです。
そうは言っても、怒って泣いてが多過ぎると辛いですよね。
なるべく笑っていようと心がけると、今までより楽しく過ごせるはずです。
現在は、ご自身にとって、瞑想が楽しい事ではないようです。
もっと楽しく思える時間を過ごせるよう選択していくと、きっと素晴らしい人生が待っています。
そうしたら、悟りなんてどうでも良くなっているか、大事な何かを悟っていると言えそうです。

パターン②悟っています。
ある僧侶は、庭を掃いていて箒が跳ね飛ばした小石が竹に当たった音を聞いて、悟りを得ました。
またある僧侶は、大事な会議に悟りを得ていないと参加が出来ないという状況で、開催日の前日に悟りを得ました。
お釈迦様が存命だった頃には、会ったり話しただけで悟りを得た人が大勢いたそうです。
またある高名な僧侶は、悟りはあるときを区切りに得られる物ではないと説きました。そのために努力をしている過程でも少しずつ何かを得ていて、そしてやがて悟りに至る。そうすると、悟りを得ようとしている時点で、すでに悟っているとも言えるのではないか、とおっしゃいました。
悟ということは、蝶になるようなものだという方もおられます。
幼虫が蛹になって羽化したら、劇的に変わります。
それでは幼虫や蛹が蝶では無いかと言えば、そうでは無いですよね。

それがいつなのか、どういう物なのかは分りません。
しかし、悟りのために努力することは決して無駄にはならないようです。
続けていれば、徐々にかもしれないしある時急にかもしれないし、怒りや悲しみから解放されるときが来るのではないでしょうか。

#君のことばに救われた

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