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問題解決あるあるコラム#16:SWOTはいつでもあなたと共にいる

こんにちは。いちおか@問題解決サポーターKAIOS代表です。

問題解決あるあるコラム第16回のテーマは、「SWOTはいつでもあなた共にいる」です。前回のコラムでSWOT分析が登場しましたが、「SWOT分析が上手くできない」という声をよく耳にします。いざ、あの4つの枠を目の前にすると、何を書いたらいいのか分からなくなってしまいますよね。そして、いつしか苦手意識が芽生え、「SWOT=難しい」と紐付けされ、敬遠されるようになってしまいます。こんな便利なツールが使われないのはもったいないですね。でも心配ありません。実は皆さん、毎日頭の中でSWOT分析をしているのですよ。本当はみんなSWOT分析が得意なんです。


人は常にSWOT分析している

我々は、日々さまざまな出来ごとに向き合います。そして、その度に自分で判断を下し行動に移しています。「それって当たり前ですよね?」という声が聞こえて来そうです。そう、当たり前です。そしてその時、頭の中では当たり前にSWOT分析が行われています。例えば、新たに仕事を頼まれたとします。「えー面倒くさい、他にもやらなきゃならない仕事があるのにー」と「脅威」が浮かびます。もし、この「脅威」が許容できない場合は、「断ろう」と判断します。しかし、「でも、これ前から少し興味あった件だし、誰かに相談しながらなら、なんとかなるかも」と「機会」を感じると受け入れようとします。さらに、「前に同じように仕事を頼まれた時も上手くこなせたしな」という「強み」があれば、安心して引き受けられます。一方で、「前もホイホイ引き受けて残業続きになったんだよな」と「弱み」があれば、その弱みを避ける判断をします。「弱み」を抱え、気持ちが後ろ向きなら断りますが、前向きなら「〇〇さんにも手伝ってもらっていいですか?」とリスク低減策を提示しながら受け入れます。このように、我々は無意識の内にSWOT分析を行い自分の行動を決定しています。

SWOTを意識すると見える世界が変わる

実は我々の中では、何か変化がある度に「SWOT」が生まれては判断を下し行動し、また次の「SWOT」が生まれています。このように、我々は自然にSWOT分析を行っているのです。実は全員がSWOT分析のベテランなのです。ただ、普段は「SWOT」を意識していないので、改めてやろうとすると上手くいかないだけなのです。これを改善するには、自分の中で生まれた「SWOT」を意識してみることです。何か判断をした時に「あ、今こんな『脅威』が思い浮かんで嫌だなって思ったな」とか「嫌だったけど、こんな『機会』もあるってわかったから今受け入れたんだな」などのように自分の判断を分析してみてください。そうして意識すると、頭の中の考えを「言語化」することができるようになり、取り組む問題に対してSWOT分析を行う際も、上手に「強みや弱み」、「機会や脅威」を言語化できるようになります。

脊髄反射からの脱却

「SWOT」を言語化できると、これらが自分の手の内にあるように感じて、問題が最初に思っていた時よりも軽く感じられます。見えなかった「敵」が、「言語化」されることで自分で扱える「対象」に変わったからです。SWOT分析が上手にできるようになると、どんな問題も脊髄反射で恐れることがなくなります。「言語化=客観視」は、人間を冷静にし、論理的にしてくれます。脊髄反射で「感情」と闘っていたあの日々と手を切ることができるようになります。

「脅威」の裏には「機会」がある

人間は何か出来ごとがあると、基本、脅威側に思考が倒れ、「脅威排除」による「現状維持」を図ろうとします。これは、人間が本来持っているリスク回避能力によるものです。でも、いくら頑張って「現状維持」を続けても、決して成長は得られません。しかし、SWOT分析を身につければ、「脅威」に押しつぶされず、その裏に潜む「機会」に目を向け、自身の「強み」を活かし答えを見つけることができるようになります。そして、その思考の基となるSWOT分析は、誰もが既に身につけている能力です。自身の能力を活用し、「現状維持」から脱却し、「機会創出」と「成功体験」を生み出す思考に変化してみませんか? 

まとめ

いかがでしたか? 「SWOT分析なんかやりたくない」と思ったその瞬間、あなたの頭の中で「SWOT」が起動しています。いつでもどこでも動いているSWOT分析を使いこなせば、今あなたの目の前にある「問題」も、絶好の「機会」に変わるかもしれません。そうして訪れた「機会」を上手に「強み」に変えて、ご自身の「成功体験」を積み重ねていってください。「SWOT」はいつでもあなと共にいます。恐れず慌てず、ひと息ついて、「SWOT」と向き合ってみてください。きっと前向きな思考が生まれるはずです。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
次回のテーマは「ふり返ればQがいる」です。
次回もお楽しみに! 

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