見出し画像

ジオードニキからのプレゼントをもらいに行こう!【前編】

プロローグ 限界飲み会

俺は限界大学生 明智吾郎…
幼馴染でもなんでもない同級生ABCの3人と遊びに行って、いい感じの焼肉屋さんに入店した…
焼肉を食うのに夢中になっていた俺は背後から運ばれてくる大量のアルコールに気づかなかった…
俺はその大量のアルコールを飲み、気がついたら…
ゲロを吐いてしまっていた!!


インタールード 端緒

飲み会から2日後の朝。
ジオードニキとしてお馴染みのLabNozがTwitter上で「このジオードの中にプレゼントがあります🎁」というメッセージとともに動画を公開した。東京都目黒区のカフェ「The Crema. Club」にて自身がデザインしたグッズを無料でプレゼントするという内容だった。
俺はLabNozの動画をかなり初期から観ている。本垢のフランス語の動画も何本か観ている程の大ファンだ。もちろんグッズは欲しい。しかし愛知県名古屋市在住である俺にとって、東京は遠すぎる。
流石に諦めざるを得なかった。


第一章 発起

飲み会から2日後の昼、同級生Aが忘れ物を取りに俺のところへやってきた。大学は冬休み期間中だったが、思いの外早くの再会となった。忘れ物を取りに来ただけのはずが、共通の趣味であるジオードニキの話など、いつの間にか世間話に花が咲いていた。

同日、少し後

話しているうちに、ふと「さわやか」に行こうという話になった。静岡県の有名なハンバーグチェーンだ。俺たちは愛知県に住んでいるためそこそこな遠出になるが、その分ワクワクも倍増だ。何より、この突然の思いつきが楽しかった。


第二章 嚆矢

急遽、車を借りた。
俺たちはタイムズカーシェアのヘビーユーザーである。
大親友Yも誘って、Aと3人でさわやかへと向かうことにした。道中は車の中で音楽を聴きながら、楽しい時間を過ごした。
さわやかというお店は、事前に検索すればその店舗の待ち時間がどれくらいか分かるようになっている。浜松に入ったタイミングでいくつかの店舗を検索し、周辺で最も空いている店舗へと向かった。
目論見通り、30分弱の待ち時間で入店することができた。さわやかのハンバーグは本当に美味しかった。思い出に残る一日になった。

と、ここで俺たちの旅は終わるはずだった。

さわやかでのハンバーグを楽しんだ後、誰からともなく、いや、俺が言い出しっぺだったかもしれない。「東京にジオードニキのプレゼントを獲りに行こう」という話が持ち上がった。AもYも、俺と同じくジオードニキの大ファンだ。俺たちは冒険心をくすぐられ、すぐに乗り気になった。
しかし、ひとつ問題があった。
大親友Yは明日バイトがあるため、帰らなければならないという。


第三章 岐路

とりあえず、Yを家まで送ることにした。車の中で、俺たちは東京までの道のりやグッズの話で盛り上がった。Yは残念そうだったが、俺たちの計画を応援してくれた。

Yを家まで送り届けた後、俺とAは覚悟を決めた。東京まで行くことにする。遠い道のりだが、ジオードニキのプレゼントを手に入れるためだ。
スリルと興奮に満ちた夜のドライブが始まった。


第四章 愛知脱出篇

俺たちはお金を節約するために、下道を使って東京へ向かうことにした。カーナビをセットすると、到着予想時刻は朝の8時半。どうやら8時間もかかるらしい。この長旅に驚きつつも、やはり少しワクワクしていた。

まずは愛知県を出ることだ。さわやかへ向かったときとほぼ同じルートだったので「さっき通ったじゃねえか!」などと盛り上がりながら、既視感のある道を進んだ。
豊川市・豊橋市を通るときは、特に時間が長く感じられた。「まだ愛知県なのかよ、、」と早くも心が折れかけた。
長いドライブの末、ようやく愛知県を脱出した。
静岡県に入ったというカーナビの表示を見ると、東京への一歩を踏み出した実感が湧いてきた。


第五章 静岡県、無限バイパス篇

豊橋市辺りで運転を交代し、静岡県の半分くらいまでの運転は俺が担当することになっていた。
静岡県は、そのほとんどがバイパスで構成されていた。どれだけ進んでもバイパスが続いており、疲れてもなかなか運転の交代ができずに苦労した。

途中、蒲原というところでスチームパンク風の建物を発見して興奮した。調べてみると、それはアルミ工場だった。この、独特な建築様式は本当にかっこいいよね(ジオードニキ風)
そしてしばらく進むと、まだ薄暗い中にぼんやりと富士山が現れた。その姿は幻想的で、思わず見とれてしまった。ちなみにその頃には既に運転を交代してもらっていたので安心してほしい。

スチームパンク。車内から撮ったのでブレブレ。

日が明けてくると、富士山がだんだんはっきりと見えるようになった。新幹線で見るよりもずっと大きく見えて、俺たちは感動した。

そうこうしているうちに、神奈川県に入った。東京への道のりもいよいよ終盤に差し掛かってきた。目的地に近づくにつれて「本当に行けるぞ、、!」と俺たちの興奮も高まっていった。


第六章 神奈川県篇

箱根に入った。温泉地のため山道が多く、酔っ払いそうになりながら走行した。
その道中、突如エアーズロックに酷似した山が出現した。再び世界遺産に相見えたことに興奮しつつ、マップを見たり、ネットで調べたりしてみる。しかし、一致する写真は見つからなかった。それが要害山か屏風山なのかしれない、ということは分かったがはっきり言ってよく分からなかった。謎の山だ。

箱根のエアーズロック。正面から見るともっとエアーズロックっぽかったが、シャッターチャンスを逃した。

しばらく進むと、江ノ島への分かれ道が現れた。江ノ島は俺のお気に入りの場所で、個人的にすごくアガった。今回は江ノ島に寄る時間は無いが、いつかエノシマサウナに行ってみたい。

横浜に近づくにつれて、家系ラーメンの店が目立ってきた。「いつか家系の総本家に行ってみたい」とAとともに盛り上がった。
そして、横浜や相模原など有名都市への分かれ道が続いた。その辺りで車の数が少し減ったように感じた。
マップを見て、東京が近いことを確認した。


第七章 東京篇

ついに東京に到着。目的のカフェ近くの駐車場に車を停めた。開店までまだ時間があったので、Aの提案で近くの世田谷公園を散歩することになった。緑豊かな公園を歩きながら、東京の空気を感じた。

しかし、ジオードニキの人気っぷりやプレゼントの個数が100個であることを考えると、お散歩をしている暇などないと思った。俺は早めに散歩を切り上げてお店に並ぶことを提案した。
俺たちはすぐに公園を出て、カフェへ向かった。
開店40分前頃にお店に着いた。意外にもまだ4人しか並んでいなかった。俺の心配は杞憂に終わったかに見えた。

並び始めてから10分ほどで、通りかかる人たちが俺たちの方をチラチラと見ていることに気が付いた。振り返ってみると、なんと既に30人近くが並んでいた。そしてその数はどんどん増えていった。

早めに並んだおかげで、俺たちは無事にジオードニキからのプレゼントを受け取ることができた。
感激しつつカフェを出ると、すでに100人近くが並んでいるのが見えた。ジオードニキの人気の凄まじさを改めて実感した。

テイクアウトしたコーヒーを飲みながら、俺たちは再び世田谷公園をぶらぶらし、東京の朝を満喫した。
しかし、現在時刻は11時15分。車の返却時間は16時30分だ。ちょっと時間が怪しい。
帰りは時間を考えて、高速を使うことに決めた。


長くなってきたので前編はここまで!
帰り道は後編にします!

もし書けそうだったら明日投稿するつもりです、、、!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?