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オカン、ハッカソンに出たってよ

昨年「DX」というワードに興味を持ち、「おかんDX」という名のもとに「何者でもないオカンがDX人材になり得るか?」という取り組みをしている、大阪の扶養内フリーランス・オカン。その続編です。

昨年、経産省主催のDX人材育成プログラム「マナビDXクエスト」に半年間参加しました。そこで出会った仲間たちと、世界的なデータアナリティクスのリーディングカンパニー、SAS社が主催するハッカソンに参加しました。

「ハッカソン」とは?というところですが、簡単に言うと、社会課題をテクノロジーを使って解決するイベントです。今回はSAS社がハッカソン期間中、その製品であるデータプラットフォームを参加者に解放し、参加者が独自に集めたデータを使って自分達が選んだ社会課題を解決する、というものでした。期間は約1ヶ月。データを分析し、課題解決に用いられるよう具現化し、その成果を動画にまとめて提出する、という流れでした。

チームは、エンジニア、ビジネス系講師など様々なバックグラウンドを持つ6人。6人揃って対面で顔を合わせたことがない「バーチャルチーム」でした。この辺りも もはや当たり前になってきたのかもしれませんが、数ヶ月前にオンラインで出会ったばかりなのに、期間中はすごい密度でやり取りし、ひとつの目的に向かって取り組むことができたのはものすごく新鮮でした。

様々な学びがあったので、振り返っておこうと思います。

学び その1:自分の得意を生かしきる!

今回のハッカソンは自分達で解決すべき課題を選ぶというものでした。課題を選んでも、解決に導くための適切なデータセットがなければ先に進めないので、データの有無と、入手できたデータで解決しうる課題と、その睨めっこで随分時間をかけてブレストを行いました。今回のハッカソンは課題を提出し認められないと参加できないものだったので、やりたいことを言語化して応募書類を書くだけでも相当苦労しました。

ハッカソン期間に入ると、データの整理、分析、そしてその結果を一般の人が使える形に具現化する、という作業が始まります。データプラットフォームは全員が初見だったので、使い方を手探りで(オンラインラーニングなどもありましたが)行いました。SAS社のメンターお二人がサポートしてくれたので、分からなければ即質問。週1回定例のミーティングも実施。ものすごく濃密な1ヶ月でした。

データ解析や可視化が得意な人、モバイルアプリを開発する人、機械学習のモデルを組む人、それぞれから出る疑問に答え適切な方向性に導いてくれる人、、、私以外の皆さんはフルタイムでそれぞれ本業をお持ちなので、いったいどうやって時間を捻出しているんだろう?と思うくらい、ものすごいスピードで議論と開発が進みました。

で、私は?というと、正直、なんでこのチームに入れてもらえたんだろう…という役立たず感満載だったのですが、主催するSAS社が国際企業で、主な資料やメールのやり取りが英語だったので、幸い(?)その部分で少しは役に立てた気がします。(いや、今やDeepLや他の機械翻訳で十分なのですが…)

謙遜しすぎる自分を戒め やったことを盛大に自慢するとすれば、最終的に提出した、分析の手法や具現化の結果を説明する3分・7分の動画で、導入とまとめ部分を話させてもらいました。トーストマスターズクラブという国際教育NPOに20年近く会費を払って恥をかいてきただけに、厚かましく堂々と話すのは自分でも良くできたのでは、と思っています。(苦笑)

私が話している姿はこちらからご覧いただけます。プレゼンのポートフォリオにもなる(?)かと思い、恥ずかしいのですが、チームのみんなの了承も得たので、公開します。(下段のビデオ(Pitch Video, 3分)が短くまとまっています。)

自分の苦手分野はあえて突っ込みすぎず、得意を生かしきってチームに貢献する。オールラウンダーにならなくても、得意分野でスペシャリストになることで自分のチームでの立ち位置が確立できる。そんなことを実感しました。

学び その2:相手があってこそ、自分が見える

会社員を辞め、今はフリーランスとして1人で仕事をすることが多い私。会社員時代は人間関係で苦労したこともあったのですが、やはり人の輪の中にいてこそ より多面的な見方ができ、また自分自身についても分かることが多い、と気が付きました。

今回は特に、メンバーそれぞれが得意分野で本領を発揮し、「これは自分では無理だ」という部分をどんどん人に任せるという、最高のチームワークの数か月でした。

ひとつの目的に向かってチームで取り組む、ということも久しぶりに経験したので、ちょっと「組織人」としての自我を沸々と取り戻したというか、チームにいるからこその自分、みたいなところが垣間見えて、懐かしい気持ちと、また組織に戻りたい気持ちにもなりました。

ちょっと話はそれますが、主催していたSAS社が国際的な企業で、メールやチャットのコミュニケーションや定例ミーティングが英語で行われ、外資で働いていた頃がとても懐かしくもなり。国際的な仕事をしたいなー、という欲がある自分にも気付いたり。

自分の強みも弱みも、それぞれの生かし方も、相手があってはじめて分かる。今更ながらのことですが、ここ数年孤独を味わい尽くしている(←大袈裟)自分には新鮮な発見でした。

「DX推進のお仕事」という具体的な形にはまだできていませんが、それに必要なデータサイエンスや具現化の手法を最高のチームと共に実践できたハッカソンでした。スキル面だけでなく、ソフト面の気付きも多く、今後何をするにも生かせる学びだったと思います。

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