見出し画像

コミュニテイー立ち上げから学んだこと

1年前の今日、新しいコミュニティーの設立パーティーがありました。
大阪サンシャイントーストマスターズクラブ 」です。

トーストマスターズクラブはアメリカに本部を置く世界最大の教育NPOの1つで、人前で話す練習やクラブ運営を通じて、コミュニケーションとリーダーシップのスキルを経験から学びます。
世界約150カ国に15000超のクラブがあり、30万人の会員が活動に参加しています。

私は1997年に交換留学生としてニュージーランドにいた時にこの活動に出会いました。以来ずっとこの活動にお世話になり、気がつけば20年以上続けています。

私自身は英語でスピーチの練習をするクラブに所属していたのですが、人前で話すスキルは言語に関係なく必要だと感じ、新しいクラブを立ち上げました。それが「大阪サンシャイントーストマスターズクラブ 」です。

ビジョンの決定

クラブを設立するには最低20名の新規メンバーが必要です。どんな人に来てほしいか、どんなクラブにしたいかを考えるところからはじまりました。

・英語力に関係なく参加できるクラブ
・小さいお子さんがいても参加できるクラブ
・日本語を学習中の外国人の方にも来てもらえるクラブ

主にこの3つを思い描きました。歴史ある活動ゆえ、会の進行や運営も形式重視のところもあり「ちょっとお堅い」イメージもあります。なので「ちゃんとしながらもカジュアルな雰囲気のクラブ」にしたいな、とも思っていました。

人集め 〜誰に「刺さる」か〜

立ち上げの活動を始めたのは2018年12月。アメリカの本部に申請を出し、1年をめどにクラブが承認されるようにと動き始めました。

日本ではあまり知名度のない団体なので、人集めには本当に苦労しました。
最初は私をはじめ数人の立ち上げメンバーが、それぞれの知人や語学学習に興味がありそうな人に手当たり次第に声をかけました。
ネットや無料で広告を出せるところは色々使ったのですが、最初は反応も無く。
運営も素人で手探りでやっていたので、何をすれば良いのやら、という感じ。

月1回、モデル例会を開催し、何人かのゲスト(「サクラ」含む 汗)に活動の趣旨を説明し、定例会でやっていることを披露しました。「うーん、敷居が高い。」「ちょっと無理かも。」「ずっと続けるより、単発イベントが良い。」様々な理由で入会者はなかなか集まらず。。。
そうこうしているうちに1年が過ぎ、そしてコロナが。。。

立ち上げから2年が経とうとしていた頃、数人のゲストが入会を表明され、その方達がまたゲストを連れてきて、、、と、あれよあれよと20名が集まりました。
2021年1月に無事アメリカ本部からの承認も得て、正式にクラブが立ち上がりました。

今思えば広報は手当たり次第すぎて「どこに出すか」も考えず、チラシの文句も「誰に刺さるか」など全く考慮していませんでした。
よく20名も集まったなぁ〜と思います。

が、蓋を開けると、集まってくれた方は
・英語学習を続けているけどアウトプットの場がなく探していた方
・英語だけのクラブは不安だけど、日本語もOKならできるかもという方
・日本語勉強中の外国人(海外からの参加もあります!)
・子育て中だけどスキルアップもしたい方(入会後に出産された方も!)
と、当初思い描いたビジョンのどこかに当てはまる人がほとんど。

それぞれのバックグラウンドや目的が違えども、その多様性を尊重して、それぞれが学びあいながら成長する、素晴らしいクラブになりました。(手前味噌ですが!)

立ち上げてからが大切

その設立のお祝いをちょうど去年の今日、2021年6月13日に、オンラインで行いました。今朝、Facebookが思い出させてくれて、この記事を書いています。^_^; 

あれから1年。試行錯誤で参加していくなかで、人前で話す練習はもちろん、クラブ運営や外部への広報、例会での時間管理など、それぞれが「経験から」学んでいます。

当初は「立ち上げる」までが目標でしたが、はじまるとそれぞれのメンバーがいかに成長できるか、が目標になってきます。
それぞれのペースで、楽しみながら学べる場になっているのではと感じています。

「夢中になれるもの」とは

この活動、NPOなのでもちろん無報酬です。アメリカの本部からいくらかもらってクラブを作ったわけではなく、私も他の会員の方と同じように会費を払って参加しています。

クラブ立ち上げにかけた時間と労力たるや…。相当のものだったと思いますが、そこまでしてもやりたかったことだったんですね、今思えば。

そして、それがある種「報われた」と一番感じたのが、去年の今日、設立記念パーティーでした。
今も毎回、メンバーのスピーチを聞いたり、新しい役割に挑戦したりするのを目にしたりするたびに、「大変だったけど、この場を作って良かったなぁ。」と感じます。
願わくば、オンラインでしか会ったことのないメンバー全員で一度集まりたいなぁ、と。これは次の目標です。(海外参加組もいるので全員は無理ですが。)

自分の特技や趣味、やりたいことなど特にないと思ってました。でも、「人の成長を見守る」「みんなで学べる場を作る」ことは、自分の時間をどれだけ使ってでもやりたいことだったんだな、と再認識しました。

今やこのクラブの「おかん」的な存在になってしまってます。そろそろ隠居しなきゃ。

この経験で学んだことを、自分の仕事として社会に還元できれば最高!と思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?