エリック・ガルシアの不運

20-21シーズン開幕前、バルセロナ移籍が確実視されていたガルシアだが交渉がまとまらずに残留となった。シティはディアスとアケを獲得しバルセロナはウンティティを放出できなかった。

シティの現状

開幕当初のシティは近年稀にみる不調で最悪のスタートを切った。新加入の2人は出遅れ、昨季の中心だったラポルテのパフォーマンスが不安定であり、上位争いから外れてしまった。そのため移籍報道で揺れたガルシアに残ってほしい気持ちが強いペップは10/21のポルト戦前の会見で直々に残留を希望した。

しかし、ある男の復調で事態は一変した。それが前半戦のMVPとも言える活躍をしたストーンズだ。徐々にフィットしたディアスの相方としてシティの堅守に貢献しセットプレーでの得点元としても重宝され始めた。さらにラポルテもコンディションを上げてきて残留を願われたガルシアは忘れられた存在になってしまった。

バルセロナでも同様に

一方移籍先の予定だったバルセロナでは、11月にピケとラングレの両CBが怪我をして補強が急務となった。ただ起用された若手のミンゲサとアラウホがその穴を埋め、特にアラウホはそのポテンシャルからワールドクラスへの成長も期待できる有望な若手であることがわかった。

そしてバルセロナでも復調し始めた男がいた。それはガルシアの加入で放出される予定だったウンティティだ。近年故障に悩まされたW杯を制したCBは安定したパフォーマンスを披露し若手の良い手本となっている。2月中に故障しているピケが復帰してくるバルセロナは急いでガルシアの移籍をまとめる必要がなくなった。

結果的に居場所も行き場も失くしたエリック・ガルシアは何処へ向かうのだろうか?

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