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苦しみながら掴んだGRE320点

約5ヶ月の学習期間でGRE 320(Verbal150、Quatitative170  GMAT換算680) を達成しました。トップスコアに必要なスコアに対しては心許ない点数ではありますが自分が目指している欧州MBAに対してはある程度問題ない点数が出ましたのでGREの学習を終了しました。

GREに対してあまり重要視せずIELTS学習ばかりに集中していたことを若干後悔はしましたし、想定以上に難しい(特にVerbal)ことで学習に嫌気がさしたことも何度もありますがなんとか学習を継続して、この点数まで達成できたのでその学習方法などシェアできればと思います。


投資総額 (約36万円)

  • 河野塾:約20万円 

  • Magoosh:約2万円

  • その他教材代等: 約2万円(メルカリ等で中古書籍中心)

  • 受験費用(計4回):$220(約32,000円)×4=約12万円

まぁまぁ使ってしまいました。IELTSと合わせ100万円超ということでそれなりに投資した結果です。MBA受験自体はまだ終わっていないので、その投資に見合うだけの結果が出ることを心から願っています。

受験遍歴

10月14日の初回受験から正月明け早々の1月3日まで合計4回の受験を経ました。

腕試し程度の初回受験でVerbal 150、Qunantitativeで163のスコアだったので当時目標であったOverall 322点(V 152 Q170 GMAT換算700)に対しては、Verbalをちょびっと頑張って、Quantitativeをミスらなければいけるかも!?
という気持ちでしたが、2回目、3回目とまさかの点数ダウンに陥った時は心からショックで、3回目の受験終了時に自宅で公式問題集をフルスイングでキックした挙句最終的にはゴミ箱に捨てるほど希望を失ったこともあります。

そんなこんなを経ながらも4回目を「泣いても笑っても最後のGRE」と銘打って受験に臨みVerbalこそ達成できませんでしたが、Qunatitativeは満点を取ることができた点は非常に満足です。(Wiritngには触れないでください)

学習対策

実際に行なってきた学習内容を振り返りたいと思いますが、ただ単につらつらと書いても面白みがないのでChat GPTさんに助けを求めました。
結果的にはつらつら書いてしまいましたが。。。

質問1: GREの勉強を始める前に、どのような計画やスケジュールを立てましたか?

IELTSの学習が7月末に終わったこともあり、1月出願にむけて8月〜12月の5ヶ月間で取り組むことを決めました。いろんな方のBlogやNoteを見るに半年から1年以上、そしてGMATから学習を始める方が多い中、私は限られた時間で学習しなければならなかったためとにかく短期集中的に効果・効率的な学習を目指しました。

当初の学習計画

質問2: 5ヶ月の学習期間で、どのような具体的な学習方法やアプローチを取りましたか?

  • まず初めの1ヶ月間にテスト理解や基礎固めのために様々なBlog、Note、Youtube(きむしゅんさんがおすすめ)から情報収集しました。

  • ある程度内容理解できた後は早めに実践形式に慣れる必要があると考えてMagooshなどより多くの問題をトライできる教材を利用しました。

  • 年間5回の受験制約があり、かつ1度受験すると21日以上間を開けなければならないという状況でしたので、早めに1度目の受験を行い、可能な限り連続で受けていこうという戦略を経て、初回を9月ごろの受験を考えていました。

質問3: 最初の1ヶ月の学習では、どのようなテスト理解や基礎固めの方法を取りましたか?また、その後、具体的な実践に向けてどのような教材や資源を活用しましたか?

VerbalとQuantitativeとWritingの三つに分けて話します。

Writing
結論から言うと何もしていません
言葉の通りですが、その理由は大きく二つあります。
一つ目にさまざまな方々の意見からWriting自体の点数インパクトが他の二つの科目に比べて受験の中では低いため、限られた時間で集中すべきはVerbalとQuantitativbeであると考えWritingを捨てました。
二つ目にIELTSである程度Writingの作成練習・テンプレートは身につけた自覚があったため、そちらで戦うことにしました。

Verbal Quantitative共通
基礎固め及びテスト理解には、以下2つの書籍を用いました。
アゴス社の「新テスト対応版 大学院留学GREテスト 学習法と解法テクニック」をまず読解することである程度の理解を進めました。日本語で書かれているため日本人学習者にとっては初めに着手することがおすすめです。

GRE公式が出している「The Official Guide to the GRE General Test
やはり、公式が出している問題集ですので最も本番形式に近くテスト理解に欠かせません。

Verbal 

  • Verbalは単語量が命ということを聞いたため、Manhattan Prep社が出しているGREのFlash Card Essential 500 Advanced 500の計1,000語の学習をはじめました。

  • また、あまりにも出てくる文章が難しかったため、『SAT / GRE / TOEFL に出る文章で学ぶ「英文読解力強化講座」』という書籍の文章の読解から始めました。最終的にどこまで役に立ったのかわかりませんが、IELTSから2~3段レベルアップしたGREの文章を読むための準備対応としてはちょうどよかったのかもしれません。

Quantitative

  • Quantitativeに関しては、私自身大学が私立文系ということもあり、センター試験数学が最後にまともに行なった数学学習ということで、数年前の記憶を思い出すことから始めました。KindleのUnlimitedサービスを利用していたため、とりあえず無料で読める中学数学、高一数学の書籍、時には小学算数の本まで読み漁りました。

  • またYoutuberのきむしゅんさんがおすすめしていた夏目社の「SPI&テストセンター 超実践問題集」を利用して問題を解き進めました。確率やら関数、集合など完全に記憶から消えていた知識が徐々に思い出されてきました。

きむしゅんさんのYoutubeより引用

質問4: 学習の途中で直面した主な困難や課題はありましたか?もしあれば、それに対する対策や克服方法はありますか?

Verbal

  • それはもう困難だらけですよ。 話せば長くなりますがまずはVerbalですが、「文章むっず!」「単語むっず!」の連続でした。 単語についてはGMATやその他の類似英文問題と比較しても圧倒的と言われるほど難しいマニアックな単語が多く出てくるのがGREです。

  • 例えば「気まぐれな」という一つの単語に対して、「capricious」「fickle」「skittish」「whimsical」「erratic」「mercurial」など複数の類義語を覚えることが求められます。この単語学習については、上記のFlash Cardでただ単に1対1で英単語ー日本語訳を覚えるのではなく、synonym(類義語)リストを作成し、一つの日本語に対して複数の英単語を結びつけ、日本語ー英単語、英単語ー英単語で関連を持って理解することにつとめました。

synonymリスト
  • 英文が難しすぎる問題については、独学で1回目150(今思えばまぐれですが)のスコアが出たことで慢心した結果148→146と見る見る下がり続けてしまい、特に146をたたき出した際は文章を読んでも何も頭に残らずランダムクリックをする始末でした。

  • この様な絶望感から何とか応急処置をということで、「河野塾」というG学習サービスを見つけ泣く子もすがる思いで、相談会に参加しました。「河野塾」では学長の河野先生と1対1指導のもとGREの問題を解いていくスタイルで、テクニックフォーカスではなく基礎読解力の向上にフォーカスした学習塾です。時間がないに私にとってはテクニックにすがりたい思いはあったものの、GREを終えた後の事や、そもそもテクニックを使いこなせるようになるまでの時間を考えると最適ではないと考えました。結果的には残念ながらスコアが最高点を更新することはありませんでしたが4回目に150を記録し、それも1回目と異なりある程度自信を持って臨めたことは自分の英文読解力が向上したからだと思います。学長に私の英文読解における問題点を見抜いていただき、時間がない中でできる最善の方法をレクチャーいただきました。

Quantitative

  • まず初めてQuantitativeの問題を見たい際の感想としては「めちゃ簡単やん!」「意味わからん単語多いけど、知っていたら解けるな!」という油断から始まり、とにかく数学単語の理解実践問題で点数を上げていこう、満点狙えるっしょ!という考えで臨みました。(現に多くの方々が日本の高1レベルだから満点狙うべきと言われています)

  • 実践問題を漫然と解きながら、7割くらいは普通に正解し、落とした3割も解説を見れば普通にわかるので、「数学というよりは英語の問題だな」と決めつけあまり復習に時間を割かずに解きまくることに集中しました。結果として第一回目に163のスコアだったのでまぁまぁの手応えでこのまま学習続けると普通に伸びていくだろうと考えていましたが2回目(163)、3回目(162)とVerbal同様に下がっていく始末でした。

  • 3回目の受験前後で自分に見えてきた課題は「①ケアレスミスだらけ」「②(練習時に)時間を気にせず気合いで解いている問題が多くある」「③(受験時に)解けない問題に時間をかけすぎ」の3つでした。

  • 特にある程度学習した日本人受験生にとってQuantitativeスコアアップの肝はタイムマネジメント一択といっても過言ではないと思います。大体の問題は正直時間をかければ、解けない問題はほとんどありません。これまでは練習時に時間を気にせずに問題を回答し、正解だった問題については特に解説すら読みませんでした。しかし、GREの受験における緊張感と短い時間の中でそのようなスタンスは非常にナンセンスです。ある方のBlogで書かれていた「GREのMathは1問1分〜1分半以内に解けるようにできている。その時間で解けないのはあなたの解き方が間違えている」というお話はとても私の中に焼きついており、確かに解けたけれでも、時間をかけた問題でも解説を読むと非常にシンプルかつ効率的に回答していることがわかりました。その観点で照らし合わせたときに自分の回答は正しくても、解法が誤っているのではないか?と疑問を持ち始め、以降はどんな問題でも基本は1分以内に、伸びても1分半〜2分以内に回答できるトレーニングとタイムオーバーした問題については、誤った問題と同様に解説を読むことを徹底しました。

  • また自分は復習をあまりしませんでしたが、163点前後を彷徨っていた際に「抜けがあっては満点は取れない」と言い聞かせ、誤った問題は全て印刷し、A4プリントにまとめ同じ問題を解きまくるという学習方法を、終盤の学習で行なっておりました。最終的には170の満点を獲得することができました。

質問5: GREの受験に備えて最終的な準備やアプローチについて教えてください。

Verbal Quantitative共通
Verbal、Quantitative共に以下三つの教材を利用して、仕上げの実践問題に取り組みました。

1. GRE公式問題集
The Official Guide to the GRE General Test
Official GRE Quantitative Reasoning Practice Questions
Official GRE Verbal Reasoning Practice Questions
上記でも触れましたが、言わずもがなGRE運営のETS社が出している公式問題集ですのでGRE受験に向けて必ず取り組むべき問題集です。可能であればあまり他の問題集に手を出さずに、まずはこちらの問題集を隅から隅まで理解することをお勧めします。

2 . Magoosh
こちらは有名な学習サイトで、半年プランで$143.20とリーズナブルな価格でVerbal、Quantitative合計約1800問の問題を解くことができます。 実際のGREの試験と似た形で学習することができるため、慣れという意味でもいい練習教材かと思います。私の場合は、全問+誤った問題だけを1周するくらいには使いこみました。

3. 5 lb. Book of GRE Practice Problems, Fourth Edition: 1,800+ Practice Problems in Book and Online
Flash Card同様にManhattan Prep社が出している問題集になります。こちらも1800問収録されており非常に多くの問題に取り組むことができます。特にQuantitativeについておすすめで、通常の問題に加えて特に170点近い点数を目指す学習者向けに、難関問題が42問収録されています。

上記は最新版、私は2023年版を使用しました。

Verbal
また、+αでVerbalに特化して使用した教材は次の三つになります。本来はどれも基礎向上段階で取り組むべきだったと反省していますが私は仕上げのタイミングで取り組みました。

1. 大学入試 英文解釈クラシック: 論理を捉えて内容をつかむ
英文読解に必要な英文解釈・精読力を身につけるための基礎本

2.英文解体新書: 構造と論理を読み解く英文解釈
1よりも数段レベルの高い文章及び構文を学習するための応用本です。こちらの文章も難なく読解・解釈できればある程度Verbalの文章に対して向き合えるようになれると思います。

3. 【CD-ROM・音声DL付】完全攻略! TOEFL(R)テスト英単語4000
こちらは学習塾で利用した河野塾長が執筆されたTOEFL用の単語帳になります。私自身IELTSのみの学習でTOEFLには取り組んだことはありませんでしたが、河野塾長からのおすすめで学習しました。TOEFLの中でも難易度の高い1000単語の学習を行なったのですが、かなりの単語がGREの文章の中でも当たり前のように出てくる単語レベルであり、FlashCardを取り組む前にまずこちらから勉強しておけばよかったと後悔するくらい重要でGREの中での基礎単語を身につけることができました。

質問6: GRE本番の試験日について、特に気をつけたことや経験したことはありますか?

  • 本番は緊張と集中力との勝負になります。試験時間についてですが、私は1回目は朝9時開始の試験、2回目、3回目が昼12時開始の試験を行いました。どこまで関係があるかわかりませんが、9時開始の1回目が最も点数が高かったことを踏まえて4回目は朝9時開始を選択しました。

  • また、普段コーヒーを飲みながら学習をしており、当日は持ち込むことができませんがいつもと変わらない環境構築に向けて直前まで水筒に入れたコーヒーを飲んで落ち着くことを意識しておりました。(トイレ休憩はないため2時間外に出れないという意味で注意は必要です)

  • そして、試験に出発する前になんとなくですがこれまでのGREに費やしてきた教材や問題回答に使用したノートなどの束を見ながら、「こんなに努力したんだから大丈夫!」ここまでやって無理ならきっとGREは僕には向いていないんだ」と言い聞かせながら試験に向かいました。また、妻からも「こんなグレ(GREのことを妻はなぜかそう呼びます)なんかで、あなたの人生は決まらない。軽い気持ちで解いてみたら」と言って送り出してもらえたことで2回目、3回目のパニック状態から脱して落ち着いて4回目に向き合えたと思います。最終的には目標点数には届かなかったものの、ここまで支えてくれた妻には感謝しています。

分からない単語を付箋に書き壁に貼り付け(左)
学習に費してきた書籍+紙(デジタルデータ除く)(右)

最後に

最後になりますが、ここまで読んで頂きありがとうございます。
結果的には、本来の目標点数を取ることはできずに皆さんの役に立ったか分かりませんが、一つでも参考にできることがあれば幸いです。

3回目の受験を終えた12月9日に絶望の中から、「GREなんてやめてやる!」と叫んだものの、踏ん切りをつけるためにと望んだ4回目まで引き続き学習ができたこと、そしてQuantitativeだけでも当初の目標を達成できたことは自分にとって誇りに思える経験です。

どこかで同じようにGREに苦しんでいる皆さんも、納得できる形でGRE学習を終えることができることを祈っております!


おまけ

自分が学習中に作成したsynonymリストを500円で販売します。
181分類・約1,500語を収録

下記の注意事項にご納得いただいた方に限りご購入ください。

  1. synonymとして分類してはいますが、100%の類義語ではなく、ニュアンスが近い単語、イメージが合う単語をまとめています。
    実際のGREの問題の中でも、「pedestrian(平凡な、ありふれた)」と「trifle(つまらない)」など完全に意味が一致してなくても類義語として扱われることが多いです。

  2. 1の理由から、実際の問題では文脈によっては同じ・異なるという分類になる場合があります。
    例えば「frugal(倹約的な)」と「stingy(ケチな)」は意味としては近しい分類ですが文脈上frugalはポジティブ、stingyはネガティブな意味であるため異なる単語としての分類となった場合もございます。

  3. 学習しながら即席ベースで作成しましたので、スペルミス、分類ミス等がございます。自己責任でご使用ください。

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