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家庭の事情

先日、NHK「あさイチ」を見るともなく見ていた。

上手な断り方について、寸劇も交えながらトークしていた。

近所の奥様のしつこすぎるお誘いをどうかわせばいいのか。

「ちょっと家庭の事情で…」

なるほど!
これは魔法の言葉だ。

「家庭の事情」といわれたら、それ以上は追及できない。

「どんな事情?」

それでもまだ諦めない人なら、
デリカシー欠如と認定し、
スッパリ縁を切ったほうがいいだろう。

今朝も、「只今、お近くを給湯器の点検で回っております」という電話が掛かってきた。

「せっかくですが、給湯器は新しくしたばかりなので」

いい終わらないうちに電話がブチっと切れた。
その時点でサギ電とわかった。

昔から営業の電話はよく掛かってくる。

畳屋さんなら、「最近替えたばかりです」

塾なら、「うちの子成績がいいので」

嘘つけ!

こういうときには、一分のスキも見せられない。