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ウインナーコーヒーで2時間半

帰省すると、決まって会うのが小学校時代の同級生Oさん。
いつものショッピングモールで待ち合わせて、倉式珈琲店へ。

名古屋で買ってきた赤福をすぐに渡したくて、「急だけど、明日会える?」とLINEしたら、間髪を入れず「いいよ!」と返信があった。

彼女は長年、K式で採点のアルバイトをしていたが、昨年からわたしたちの母校の小学校で生徒をサポートする仕事を始めた。
仕事の内容を聞いてみて、
noteの光川てるさんのお仕事に似ているなと思った。

てるさんお勤めの学校にも、大谷翔平くんからグローブが届いた!
毎月巨大壁画を作ったり、子どもたちとマラソンしたり、山登りしたり。


わたしたちの時代は勿論、我が子のときにも、このような仕事はなかった。
今は全国的に、こうした、先生と生徒をサポートする人が学校で活躍しているらしい。
元教育関係者だけでなく、子育てを終えたお母さん、営業の仕事をしていた人など、バラエティに富んだ人材が集まっているというのも面白い。
わたしが携わっている子育てサポートもそうだが、国を挙げて、さまざまな形で子育て支援に力を入れているのがわかる。

Oさんは1日2時間だけ、毎日サポートに入っている。
障がいのある子、勉強についていけない子、いろいろな事情で不登校予備軍の子どもたちにも目を配って、きめ細やかに対応しているようだ。
担任の先生だけでは全員に目が行き届がないこともある。

例えば、ある低学年のお子さんが、判読出来ないような文字を書いていた。
筆圧が弱いのかな、と思ったら筆箱には2Hの鉛筆しか入っていなかった。
先生を通じて、Bか2Bの鉛筆を持たせてくださいと親御さんに連絡して問題が解決したという。
高学年なら、親子の関係など、子どもの悩みに耳を傾けることもあるらしい。
勉強で行き詰まっているところを見つけてヒントを与えたり、体の不調に逸早く気づいて、保健室に連れて行ったり。
一階から三階まで担当の教室を回り、いろいろなサポートをしているらしい。
球技で人数が足りないときなどは、駆り出されることもあるようだ。

「1日2時間が限界」と笑うが、この仕事に、とてもやり甲斐を感じているという。

今どきの学校の様子、生徒の様子も聞くことが出来た。
英語教育のこと。
タブレットを使った授業の進め方。
英語のみならず、体育、理科、社会にも専任教諭がいること。

昔は、専任の先生は、音楽や技術・家庭科ぐらいだったような気がする。

興味深い話をあれこれ聞くことができた。

2時間半、ウインナーコーヒー1杯で粘った。
わたしは来週、健康診断があるため、ケーキセットは回避した。



こちらの作品をご紹介します。
作 : 光川てるさん
画 : KeigoMさん