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舞台裏

冬のイベントが各地で最高潮を迎えていますが
札幌は雪まつり、旭川は冬まつりと言います。
どちらの雪像も大きいのですが、旭川の雪像は
日本一大きい雪像を売りにしています。

そのために広い空き地のある河川敷に作ります。
何日もトラックとブルドーザーが働いて
ものすごい量の雪を遠くから運んで来ます。
それも除雪した雪ではなくきれいな雪です。

これを作るための労力は膨大すぎることから
札幌同様自衛隊の力を借りるしかないようです。
地元の祭なのに住民参加が中心ではないので
財政難になれば消えていくかもしれません。


舞台裏で苦労して関わっている人もいるはずで
金の問題ではないと反対の声も起きるでしょう。
そう考えるとしぶとく生き残るのかも。



カフェカラーを塗った後に貫入釉をかけると
これまで諦めていた貫入ができたので
わかりさらに試したくなりました。

何色を下に敷きどの釉薬を使うと貫入ができるか
陶芸を始めた時のようなドキドキ感が漂います。

そのためには何はともあれ器体が必要なので
花器を数十点挽くことにしたのですが、
実はそれを挽いた時刻が問題だったのです。

花器を挽いて2〜3時間後に必要のない部分を
カッターナイフで切り落とします。
でも夕方に挽いてしまうとまだ柔らかなので
そのまま一晩置くと固くなってしまいます。


それを避けるために翌日まで乾かないように
何か対応しなければなりません。
少し乾いていればラップをかけるだけですが
まだ水気の多い場合は器体とラップが付くため
器体に触らないようにガードが必要になります。
今回使ったのが棚板を乗せる『つく』です。
これをガードに使いラップを上に張ります。



それでも心配な時には濡れた布を被せます。
こうやっておくと一晩は乾かずに済みます。
乾燥時間を考えないで衝動的に挽くと
このような面倒なことが必要になるんですよね。

雪像もこの花器も最終の型ができるまでに
様々な出来事を乗り越えながら
できあがっていきます。

   💛    🇺🇦    💙

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