ブラジル音楽シーンとともに、進化し続けてきた歌姫「Gal Costa」のEP盤「Baby / A Coisa Mais Linda Que Existe / Saudosismo / Mamãe, Coragem」をご紹介します

このEP盤は1968年にPhilipsからリリースされGal Costaが23歳時のもの。以前から交流のあったCaetano VelosoやGilberto Gilが全面的にサポートしていて

A1「Baby」はブラジル国内でも大ヒットとした曲であるとともに、翌年1969年の1stソロアルバム「Gal Costa」に収録されている曲になっています

このアルバムはRock、とりわけPsychedelic Rockに影響され、盟友Caetano Velosoとの1967年デビューアルバム「Domingo」のようなbossa nova要素があまりなく、大きな転換期があったようです（ボサノバの名残のあるQue Penaもすごくいいので、おすすめ！

それは1968年の音楽芸術運動トロピカリズムの象徴アルバム「Tropicalia」に参加していたこと（中段に腰掛けている女性

実は、このアルバムにも「Baby」が収録されており、変化の予兆があったのはたしかで、bossa novaだけではない魅力を育んでいく軌跡が垣間見れます

そして、なによりGal Costaの良さといえばライブパフォーマンスだと思っていて

この時代の歌唱力バリバリもいいし

熟成されたGal Costaのライブも素敵すぎるのでおすすめです

ご存命だった昨年のライブでは、Tim BernardesやRubelともコラボしていました