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デンマークでの挑戦

デンマークのことは、以前の記事で終わりと書いたけれど、書き忘れがありました。それに加えて、最近嬉しいお知らせをもらったので、再び書いちゃいます。

デンマークではフォルケホイスコーレと呼ばれる学校に通っていました。この学校は、大人だったら誰でも入れて学べる「大人の遊び場」のような学校でした。

と、わたしは思うのですが、ビザ目的でくる人もいるし、自分のルーツを求めてくる人もいる。学校に来る目的は様々です。


学校に到着する前から決めていたことがあります。それは、金継ぎについての何かをすること。できたらワークショップ、無理だったら少なくともプレゼン。

金継ぎはわたしの趣味のひとつですが、ゆくゆくは仕事にしたいなと目論んでいます。そして金継ぎという物珍しさとジャパンな感じは、海外でウケるんじゃないかと思ったんです。

そんな下心を胸に滲ませて学校に飛び込みました。いちおう、学校に入ったメインの目的は「仕事から離れて遊ぶ」というのを残しておきます。

結果から伝えますと、金継ぎワークショップはできましたし、そしてその結果をプレゼンにして発表することもできました!金継ぎでやりたい事はすべてやり切ったのです。


おそらく、どのフォルケホイスコーレにもいえるのですが、学校の自由度はかなり高いです。もちろん授業は決まった時間にありますが、それ以外の時間は生徒の自主性を重んじて、色んなワークショップやイベントを開くことができます。

学校の先生にお願いしつつ、日本人メンバーを巻き込みつつ、金継ぎのワークショップを開くことができました。

サムネにもしていますが、こちらの小皿はデンマーク人の学生さんが直したものです。

もちろん元はパリンパリンでしたが、綺麗に修復されています。美しい!

デンマークって、手先が器用な人が多いんです。わたしより丁寧で上手な人もたくさんいました。


金継ぎも含めてなんですが、あとは、日本文化クラブというのも開いていました。

折り紙をおったり、日本語を体験したり、映画を一緒に見たり。

noteでお付き合いの長い方は、わたしのことをよくご存知だと思うのですが、こういう交流会を開くのが好きなんです。

少し残念なのは、日本文化クラブは自然消滅してしまったこと。暖かくなってきてから、あまり人が来なくなってしまいました。デンマークの気候上、仕方がないのかもしれない。長く暗い冬が終わると、デンマーク人の心はとたんに外向きになるのです。

さて、デンマークを離れて2ヶ月が過ぎようとしています。

久しぶりにデンマーク人の子から連絡がありました。彼女が作った陶芸作品が、焼いたときに割れてしまって、それを金継ぎで直したというのです。

その写真を送ってくれたのです。
*許可をとってないので、残念ながら写真はお見せできないです。

金色がアクセントになって、とても可愛いボウルやお皿に仕上がっていました。

それを見たときに、声にならない声をあげました。目をギュッと閉じて、右手を握りしめてガッツポーズです。

身体の奥から湧いてくる喜びというのでしょうか。ちょっと大袈裟かも知れないけれど、こういう、誰かにバトンが繋がった感覚をもてるとすごく嬉しくなります。

そして、このためにワークショップをしたんだなとあらためて思います。



こんな成功記事を書くと、すごい行動力があるように思われるんじゃないかと思います。たしかに、行動力はある方なのですが、そこまでイケイケではなく、結構引っ込み思案なんです。

なので、なるべく人に言うようにしています。金継ぎワークショップも、最初は言いやすい日本人メンバーに「金継ぎワークショップとかできたらいいんだけど…。」と告げました。そうしたら、偶然にも、金継ぎをやったことがある人が2人もいて一緒に進めることに。

言葉にすると、不思議なことに先に進むんです。

偶然が重なったり、協力してくれる人が現れて、気がつくと、頭の中にあったことが現実に少しづつ近づいていく。

やりたいことは言葉にしてみる。

これは前に進める黄金ルールなのだと思います。



お読みいただき、ありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。

またねー!


金継ぎ体験記はこちらから


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