ラスボスが高人さんで困ってます!31
次の日、高人さんには部屋で休んでもらい、俺は港に仕事に行く。高人さんの学舎も今日はお休みにした。
例によって恨めしそうに俺を見ていたが、俺としてはあのまま家に居てもらった方がありがたい。せっかくたくさん注いだのだから。
俺は幸せにユラユラと尻尾を揺らしながら港へと歩く。
「おはようございます。」
商会の暖簾を潜ると明るい栗色の髪をした犬の獣人の青年がにこにこと俺を見た。
「あ!准太さん!おはようございます!」
「おはよう涼くん。積荷の書き出しするよ。今日の分はある?」
「