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もっこりしすぎた冴羽獠

B

Get wildが聴きたくて見ました。相変わらずの冴羽獠です。ゲスト声優も沢城みゆきさんで個人的には満足でした。槇村香のハンマーも炸裂しててさすがのシティーハンターです。愛すべき惰性とはまさにこのこと。

感想

冴羽獠は裏社会ナンバーワンの実力を持つ
始末屋スイーパー“シティーハンター”。
新宿を拠点にパートナーの槇村香と様々な依頼を受けている。
新たな依頼人は動画制作者・アンジー。
その依頼は…何と逃げた猫探し!
獠はアンジーの美貌に、香は高額の報酬に胸を躍らせる。
警視庁の野上冴子は海坊主と美樹の協力を得て
バイオ企業ゾルティック社の発明について捜査する。
それは謎の組織の依頼で作られた戦場の兵士を超人化する
闇のテクノロジーで、かつて獠を蝕み、パートナー槇村秀幸を
死に追いやった「エンジェルダスト」の最新型だった。

『劇場版シティーハンター天使の涙(エンジェルダスト) 公式サイト』より引用

美女にもっこり⇒悪役の悪だくみに気づく⇒ドンパチして倒す⇒キザなセリフと共にGetWildの前奏を想像して臨んだら大裏切り。めちゃくちゃ展開にメリハリあってめちゃくちゃ面白い。アンジ―もか弱い美少女枠に見せてバキバキに強いしなんならラスボス。視聴者を裏切りすぎやろって感じ。チャーハン頼んだらパエリアが出てくる感覚に近い。でも、美味しいので全然オッケイです。定番のところはちゃんと締めて、時代に合わせた微調整も加えながら新たな味を入れた脚本には大満足。観終わった後の満足感高め。エンジェルダストでの人体強化を拒否していたアンジーが尊敬している海原神に打ち込まれて覚醒させられて冴羽獠と戦う最後はアツいの前に切ない。勝者なき戦いすぎて鬱の配合がとても良い。それにしても、銃弾は強化された肉体で弾き返されるから2度目の銃弾を同じ場所に打ち込んで内臓まで届かせる。言うが易し案件すぎる、冴羽獠、相変わらず半端ない。

個人的に残念であった点としては、本筋と逸脱したノイズの多さ。ガンダム、ルパンとのコラボはアツいけどあれぐらいの尺であれば出て来なくても良い。せめてルパンと共闘ぐらいはしないとコラボした感が出ない。これが一因ではあるがピラルク、エスパーダ、アンジの過去の描写が全然足りない。そのせいで、ウェットワークスメンバー同士のタイマン勝負が引き立たない。もったいない。いろんな困難を経験したメンバーが理不尽な代物のせいで戦いを強いられる不条理感がもっと欲しい。あれでは只の強い人の戦い。滾らない。

それと表現が微妙ではあるが、もっこりしすぎてる印象。終盤のカッコいい冴羽獠のためには序盤では鼻の下を伸ばしてもっこりしてもらうのは当然の作法ではあるがさすがに今回はもっこりしすぎ、それにアンジーがもっこりとは何かを聞く下りも冗長。それで死に際?でもっこりしたかったの言い方は個人的には軽くすべってる。終盤のシリアスパートに序盤のコメディパートを混ぜる必要はない。

こんな感じで一長一短ある今作でしたが、相変わらずの冴羽獠の強さで満足感が高いです。アンジーが冴羽獠と槇村香の関係性を訝しむシーンは良かったです。恋愛じゃなくて背中を任せられる関係で繋がってるのは長年のコンビでないと作り出せない説得力がありました。なんだかんだでシティーハンターは強かったです。

では、Get Wildの前奏とともに今回はお開きで


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