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毒にも薬にもならない

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空港の搭乗口で書いています。手続き開始までに間に合うでしょうか?そんな大人なつかみから始まる今回の作品は「外科医エリーゼ」。転生×医療のよくわからん掛け算をスタートして結局それ以上以下でもないアニメでした。良くも悪くもない感じ。それでは本編へどうぞ

感想

高本 葵の前世は“悪女皇后”エリーゼ。
数多の悪行を働き人々に不幸をもたらした彼女は、
夫・リンデンによって処刑されるという最期を迎えた。
現代に生まれ変わった2度目の人生では、過ちを償うべく外科医として
人のため生きてきた葵だが、ある日飛行機事故で帰らぬ人に…
しかし、目を覚ますと1度目の人生に戻っていた!
処刑される10年前に転生したエリーゼの目の前に現れたのは、
自分のせいで命を落とした家族たちだった。
もう、大切な人を失いたくない…
後悔でいっぱいの人生なんて絶対にいや!
3度目の人生は悲劇のきっかけとなったリンデンとの結婚を回避し、
医学の知識を生かして再び医者になりたいと決意する。
ところがそんなエリーゼの道のりには、
さまざまな困難が待ち受けていて…?
この人生は、誰かの命を救うために――
運命にあらがう“天才外科医”の、ひたむき医療ファンタジー開幕!

『TVアニメ「外科医エリーゼ」公式サイト』より引用

悪役令嬢⇒天才外科医⇒令嬢というリクルートもびっくりの転生歴な彼女。掴みだからなんでもありの一言。悪役令嬢としてミソケソな人生から天才外科医に改心して、そして再度令嬢に転生。ここまでリベンジをお膳立てしてもらって少しおもしろいです。日本社会もこれぐらいにセカンドチャンスを与えて欲しいところです。

転生してからは天才外科医時代の医療知識を駆使して医術を志して人を助ける彼女。ドラマの仁によく似たイメージです。チームバチスタほどの医療ミステリーではありませんがちゃんと医療しながら診断を下し、周囲を見返していく様は痛快ではある。王子とのラブロマンスは鮭定食の漬物ぐらいにはついており物語の進行のノイズにならずに進んでくれたのは好印象でした。

しかし、作品が全体的に薄味すぎる。展開の振れ幅?というかなんか揺さぶられない。おもしろいなって思ったのは最後の陛下が卒倒したぐらい。あとは毒にも薬にもならない。悪くはないが良くもない。感想を書くとしたら特になし。

医療知識に関しては時代背景が曖昧なせいでそもそもの外科医としての地力なのか、時代の差で圧倒しているのかが曖昧で俺TUEEE、たたき上げのどっちつかずで中途半端。字がめちゃくちゃに汚い設定もあんまりよくわからない。おもしろの伏線にするには火力が弱すぎる。

別に悪くもなかったが良くもない平均点な作品。転生×医療をただ掛け算しただけな印象なのが悔やまれます。続編で院長に就任して病院運営で四苦八苦したりして欲しいですね。

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