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第1号 前夜


 独壇場


 情勢から目が離せない今日において、私は創作物に情勢を吹き込もうと思う。いま、中東では帝国主義の前線基地であるイスラエルにより、ガザへの侵略が強行されている。北部の空爆から始まり、現在は避難地域とされていた南部への空爆も、実行されている事態だ。ガザに存在するパレスチナ人は、避難する術もない。否、本来パレスチナ人は避難する必要など全く無かった。シオニストによる圧制に蜂起した、ハマスを中心とする統一戦線は、排外主義者や帝国主義者の前線基地に対し、抵抗権を行使したまでだ。イスラエルにはガザへ攻撃する理由、報復する道理など有りはしない。
 しかし、大衆報道の殆どは、イスラム組織ハマスが、イスラエルに対しテロルを起こしたという、視野狭窄的なイメージを流布している。この様な虚実の流布を、私は良しとしない。そこで私は、日和見的中立の一切を放棄し、人民的視点に立った存在として、独載誌を刊行することにしたのである。

 独載誌の名前は【前夜】
 正しく現在の世界情勢は、最終戦争前夜であり、世界革命前夜なのである。


 掌編広場

 「老孫」木ヰ義治

 勿体ないことをした。コンビニで買ったチキンを、コンビニ前に設置されているベンチに、置いてきてしまったのだ。少し休憩しようと思ってしまったが為に、お金を無駄にしてしまった。全く、最近は忘れ物が多く、困る。しかし、私の腹は大丈夫だ。何故なら今から数十分後には、友人達とバイキングに行くからだ。チキンを買ったのも、ただ食べたいと思ったからに過ぎない。食べなくとも、どうせ昼過ぎには腹は満たされているのだから。


 総括

 創刊号の本誌は、刊行を開始したばかりの独載誌であるが故に、木ヰ義治のみが執筆及び刊行している。しかし、いずれは人民的視点に立った各人と共に、反戦デモクラシーを体現することを、目指しているのだ。
 今回の掌編小説の題名を考えたのは、近畿大学政治学研究会の君島氏であり、本誌からも近大政研の活躍を応援する。人民の活動に栄光あれ!

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