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社会人3年目を終えて

お久しぶりです、あいでんです。
最後に更新したのが2年前だということに驚きを隠せません。社会人になってもう3年ほど経つというのに、まだ4回しか更新してないらしいです。

「もう更新しないの?」とたびたび言われて重い腰をあげたのが昨年12月ごろだったので、もう半年以上も「明日やろう」を繰り返しました。

もう少しで誕生日を迎え、26歳になるということで、ようやく決心がついたのでした。



▼ 振り返り

1. 4期目総括

弊社は昨年の11月30日をもって4期目を終え、現在は5期目に突入しています。もうその5期目も後半戦ですw
ベンチャー企業の生存率を示すデータとして「創業から5年後の生存率は約15.0%」というものがあるので、どういった形であれ、その中に入れているということはとても嬉しく思います。

また、これまで赤字を垂れ流し続けていた弊社ですが、4期目はようやく黒字を達成することができ、貸借対照表上の黒字転換も視野に入ってきました。黒字決算の達成や黒字転換は入社する上での大きな使命であると思っていたので、ちょっとだけホッとしています。


そもそも4期目も赤字決算になるようだったら退社するつもりで、その旨は他のメンバーたちにも伝えていました。それくらい当時は危機感を感じていましたし、覚悟を持って挑む気概でした。「逃げ」と言われればそうかもしれませんが、それだけの時間を投影した自負がありますし、ここまでしても黒字を達成できないようなら自分の力ではこれ以上会社をよくできないと思いました。

今になって振り返ってみれば、成すべきことを成していればもっと前から利益が出ていたんだろうなと深く反省をしています。コロナも流行りはじめの時期でしたし、過去があっての今なのでたらればの域を出ませんが。

現在は役員3名に、インターン生が5名程度、4月から新卒採用予定者と中途採用者が1名ずつ、その他外部メンターが数名という感じです。4期目はこれまでで1番人の出入りが激しく、人の管理・採用・教育などの難しさや大変さが身にしみた1年でもありました。

同時にインターン生やメンターの方々に助けられた1年でもあり、彼ら彼女らがいなければこういった成果を上げることはできませんでした。僕も心身ともに助けられました。感謝してもしきれません。


また、4期目は弊社の看板にもなっている「ハッカソン」を15回くらい開催しました。1ヶ月に1回以上開催している計算になりますから、これは誇っていいことだと思います。ほぼ1ヶ月くらいずっとハッカソンを開催するためにあっち行ったりこっち行ったりする月もありました。めっちゃ懐かしいw

最近のハッカソンでは約80名の学生に応募いただくこともあり、全国津々浦々の学生が参加してくれています。僕が入社してこれまでの間に尽力した事業の1つでもあるので嬉しい限りです。3期目あたりから取り組んでいた「ハッカソン運営の仕組み化」が結実した1年でした。


2. なんちゃって財務分析

さて、話は変わりますが、少しは経理っぽいこともやっておこうと思います。以下は4期目の振り返りとして社内に共有したなんちゃって分析データです。

1. 売上高営業利益率:30%
2. 売上債権回転期間:45日
3. 流動比率:500%
4. 前事業年度からの現預金伸び率:1500%
5. 自己資本比率:測定不能
6. 借入金依存度:80%
7. インスタント・カバレッジ・レシオ:300倍

株式会社ハックツの財務データより


また、それを踏まえて自分なりに解釈を加えてみました。


  1. 収益性分析
    IT企業の平均利益率は5~10%らしいので数値だけ比較すればかなりいい数値に見えますが、人件費がほとんどを占める弊社のような場合はむしろ低いくらいかもしれません。また、単純に適切な投資を行えていないかもしれないという点も考慮する必要があるなと思いました。
    また、上記に存在するデータではありませんが、売上の約60%はイベント事業で占めており、現在抱えているエンジニアの人数に対して考えれば開発事業の売上は低いと言わざるを得ません。かなりの経営課題と言えるでしょう。

  2. 安全性分析
    流動比率の高さや現預金伸び率から比較的安全な経営状態であるといえます。しかし、そもそも流動負債を抱えるような事業をやっていないことやこれまで現預金が全くなかったことを踏まえると手放しで喜べるようなものでもない気がします。
    また、数値上は売上を回収する能力が若干低く感じますが、実際に売り上げ発生から翌月末には回収しているので数値ほど危機感はありません。ただ、入金される単価にばらつきがありすぎるのが個人的には胃に悪いです。
    現状の毎月の出費は現預金の3分の1程度。現預金を食い潰す3ヶ月中のうち2回売掛金を回収できるので、その単価が3ヶ月の出費以上になれば安全性がより上がる印象です。

  3. 財務体質
    これまで赤字を垂れ流しまくっているので、自己資本比率が低く、借入依存度が高くなってしまうのは致し方ありません。
    インスタント・カバレッジ・レシオを見て分かる通り十分な返済能力を備えているので、借入があること自体に問題があるわけではありません。
    まずは利益を上げて自己資本を増加することがより安全な経営体制を作っていくことにつながると思います。



という感じで、学生時代に学んだ知識を頼りに分析っぽいことをやってみましたが、なかなかに浅いというか、素人感が丸見えというか、大学ならギリ単位もらえるかなくらいのクオリティ。とはいえ、これまでだったらやらなかったことをやってる点において一歩前進だといえます。えらいです。

こういった指標や分析をもとに経営体制の改善やそのための戦略立案などができるようになったら経理として最低限の職務を全うしていると胸を張って言えるようになるかもしれません。


3. 個人的総括

最後に4期目を振り返り、
自分自身にフォーカスして話していきたいと思います。

まず、現在自分が担当している主な仕事を簡単にまとめてみます。

経理/事務部…
帳簿管理、請求書や見積書などの作成、出入金管理、現預金管理
契約書の作成、労務に関する書類の作成、オフィスの運営

イベント部…
イベントの企画・運営、書類作成、会場の下見、スポンサー対応

開発部…
自社開発、受託開発
(最近はフロントとバックエンドの両方を担当できるように👏)


4期目からバックオフィスツールとしてマネフォを導入したことで経理/事務業務に関してはかなり負担が減りました。一方で手続き系では知識不足を露呈することも多く、その度に勉強しながらなんとかギリギリ凌いできました。おかげさまで税金周りとかの知識はちょっとだけ身についた気がします。
最近はWindoows PCを手に入れたことでようやく電子申請ができるようになりました。使いづらすぎてムシャクシャしたのは内緒です。

たくさんドキュメント作った!
(公開したら多方面から怒られそうだからモザイク処理)


イベント部では先述の通り「仕組み化」を意識してやってきました。notionを中心としたツールを導入することで「参加者の管理」や「準備に必要なタスクの割り振り・消化」に好影響を与えました。イベントをやるごとに反省会を都度行い、イベントの内容や運営に即時反映させていることもうまくいった要因だと思います。PDCAをうまく導入できた好例だと言えます。
その甲斐あって前事業年度より約4倍多くハッカソンを開催することができ、イベントだけの開催数でいえば20回を超えていると思います。部下が優秀だと本当に助かります。

2022年に開催したハッカソンたち


開発部が一番闇を見ました。案件の炎上、体制の崩壊などなど。
その反省を生かして現在は体制を大幅に改善中で、新しく入ってくれたメンバーのおかげでだいぶ楽になりました。一番ひどかった頃と比較すると本当に天国です。
僕自身はバックエンドも開発できるようになり、簡単なものであれば1人で完結できるようになりました。勉強開始当時は「バックエンド向いてない」というのが僕に対する周りの意見だったので、4期目で一番達成感があった出来事だったかもしれませんw
最近では安請け合いしすぎて7つの開発プロジェクトを兼任し、進捗出せずにご迷惑をおかけする事態に陥っています。Topa'zという自社サービスではフロント/バックのどちらも担当しており、力を入れているプロダクトでもありますので、ぜひ一度ご覧いただきたいです。

2022年に書いたコード量(ざっくり説明)


▼ 反省会

さて、ここからは4期目で痛い目を見た話と、そこで自分が感じたことについてつらつらと書いていこうと思います。

1. コミュニケーションダイジ

これまで弊社は定期的なMTGなどは行わず、「各々が自分自身で管理する」という超投げやり手法でした。そのため進捗状況なども曖昧で、全ては個人の頑張り次第みたいなところがありました。次第に人が増え、仕事の規模が大きくなるにつれて当然ながらうまくいかなくなりました。今考えてみたら最初からうまくいってなかったものを無理やり動かしていたようにも思います。

最近は定期的なMTGの開催や適切なツールを導入しました。その結果、進捗確認や軌道修正、認識合わせなどを行うようになり、以前よりは安定的な成果をあげれるようになったのではないかと感じています。至極当前に感じるかもしれないですが、その当たり前なことを当たり前にやることは大変素晴らしいことです。

僕が特に意識しているのは「言葉にして共通理解を深めること」です。人は思ってるよりも情報や物事を曖昧に理解する傾向にあると思っています。その小さな曖昧さは重なるにつれて大きな淀みを生み、最終的には暗黒事案に発展していきます。バタフライ効果っていうやつですね。だからこそ僕は曖昧な部分があると感じたときには、言葉にすることで少しでも関係者全員が曖昧さを解消できるように努めています。単純に僕が細いのも相まってはいるのですが…w


2. オカネダイジ

さて、「お金」という単語を出した際に何をイメージするでしょうか。多くの人が給料(貯金)をイメージするんじゃないかなとか勝手に思ったりするんですが、僕はもっぱら会社の資金繰りで頭がいっぱいです。毎月の給料日は自分の懐が潤うことよりも、会社の懐が寂しくなってしまうことを気にしてしまいます。4期目は胃がキリキリしっぱなしでした。

一時は資金繰りに悩み、会社を存続させるために役員としての勤めを果たした時期もありました。いつ抜け出せるかわからない自転車操業や昼夜問わず働いても侘しくなる懐事情といった経験は自分の生涯においてかけがえのない経験となることでしょう。できることなら二度と体験したくないものです。このように「自分の頑張り」以上に「会社の経営成果」に影響される環境に身を置いていると、どうしても会社の資金繰りが頭から離れません。

また、これまでは役員だけで構成されていた弊社ですが、現在は少なからずの雇用を抱えています。彼らを守る責任が自分にはあると強く感じています。会社のお金は彼らの安全性に関わり、取りうる選択肢にも大きく関わってきます。お金が全てではありませんが、お金がなくては何もできません。窮地に立たされたことで、3年の時を経て役員?や上司?としての自覚が明確に芽生えた気がします。


3. ジンザイダイジ

「人の管理」に関する反省をいちばんしないといけない気がします。そして現在進行形で悩んでいる部分でもあります。組織を大きくしていく上で「どういう人を採用していくのか」「どうやって管理していくのか」は本当に難しい問題だと感じています。育成という面まで含めて考えると、どうすれば良いのかわからず頭を抱えます。

4期目はそれぞれの自主性を重んじたばかりに思ったよりも成果が上がらないこともありましたし、採用や育成がうまくいかなかったこともありました。その反省を生かして現状は多くのコミュニケーションをとり、その人にとってより良い環境づくりができるように努めていますが、どうしても労働集約的になってしまう側面なども考えると、このままでいいのだろうかと感じたりします。

ただ、こういう経験をしたことで言い方・単語選びに気を使うようになったり、自分がどう見られているのか・どう立ち回った方がいいのかを考えるようになったりしました。
また、社会人になった当初は「管理、マネジメント、コントロール」といった言葉は「支配・統制・不自由」を連想していましたが、現在は「行動しやすくなるように道標を立てること」といった認識に変わりました。

こういった部分が学生時代に学んでいたであろう「マネジメント・コントロール」っていう話に繋がってくるんだろうとか考えたりしています。ここら辺のことは長くなりそうなので、また別の機会に書き連ねようと思います。


▼ おわりに

このブログを書き上げるまでにとんでもない時間を消費しました。内容もちょっとイマイチで、最終的にはよくわからん感じになってます。ともあれ、26歳になる前に形あるものを残せたことはよかったなと思います。

目標利益に到達した時はもっと内から溢れ出る達成感があるかと思いましたが、どちらかというとこれを継続していかないといけないという焦りを感じました。それは今も同じで、利益を出し続けるということの大変さを実感しています。

反省会の内容からもわかるように、会社の4大経営資源ともいわれる「ヒト・モノ・カネ・情報 」の部分で躓いていたんだなっていうことをブログを書きながら感じました。


当初本ブログを書き始めたのは2023年初頭でしたから、それから半年以上が経ち、5期目もすでに後半戦に入っています。正直なところ、あまりうまくいってない気がしています。個人的な課題も山積みです。今後はそういったところも含めて定期的にブログとして投稿できるといいなって思います(希望的観測)。

最近は「給料に見合った成果を上げることができているのか」という謎のプレッシャーと闘っています。そもそもどの領域にも精通してるわけじゃないので、自分にどれくらい価値があるんでしょうかね。


まだまだ書きたいことはある気がしますが、これ以上はとてつもない量になるので、次に投稿するのが2年後にならないことを祈りながらこの辺りで終わろうと思います。

それでは、また次回!

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