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フライトラインの血統を見てみよう《ボス性配合?》


こんにちは!

今回は、BCクラシックを快勝、計6戦で2着と71馬身差をつけた怪物馬『フライトライン』について
ご紹介していきたいと思います!

今回紐解いていく中で、フライトラインの強さの秘訣が見えましたので、最後まで是非ご覧下さい✨

※本記事はテシオ理論をベースとした見解記事になっております。
各種詳しい説明は下記記事をご覧下さい。


それでは、早速どぞ👋


フライトライン Flightline

父Tapit
母父Indian Charlie

通算成績
6-0-0-0

主な勝ち鞍
・BCクラシック
・パシフィッククラシックS
・メトロポリタンH
・マリブS


○血統から読み解く適正

これはフライトラインの5代血統上に各種牡馬の活性値を組み込んだ図です。

フライトラインは父Tapitの劣性期産駒で、母似の馬でした。

この馬のボトムラインを形成している優先祖先は
本馬の母母父Dynaformerとなっています。

Dynaformerは米国GⅡ勝ち馬で、そこから更にボトムラインを遡ると英ダービー馬のRobertoへと繋がる事が読み取れます。

【優先経路】
フライトライン 米ダ
  -Dynaformer 米芝ダ
     -Roberto  欧芝

この事からもフライトラインは
米国の深いダート、洋芝、時計のかかる芝
この辺りに本適正があったことが分かりますね

フライトラインの勝ち鞍は全て良馬場での開催、
もしも少し渋った馬場での出走であればあれほどのパフォーマンスは出せなかったのではないかと個人的には思っています🤔

産駒にもRoberto系の形を継承しますし、実績のある日本でも活躍出来る種牡馬ではないでしょうか✨


○フライトラインの強さの秘訣

フライトラインは圧倒的な強さを見せた馬ですが、この強さの根幹はどこにあるのでしょうか。

これを読み解くのに競走馬の持つ『ボス性』について軽く触れていこうと思います。

・ボス性とは

サラブレッドは人間によって創り出された生き物ですが、先祖である野生馬と同じように群れを成して行動する動物です。

競馬は、この群れでの移動や争いを利用している競技ですが、ではこの競技において、誰が1番強いのか

それは、群れの『ボス』です。

名馬と呼ばれる馬はこのボス性を有している馬が多いですし、3.4歳の若い馬が強いのもこのボス性が現れることによる相乗効果だと思っています。


一般的に野生では、ボスが誕生から暫くして、
自分の血が群れの中で濃くなるタイミングで新たなボスが誕生すると考えられています。

その誕生するボスは、より強い子孫を残すために、先代ボスの血が薄い馬が台頭するのです。


上で話したことを競走馬に置き換えると、
ボス性を有するのは
「種牡馬としてより強い個体を作り出せる牡馬」

つまり、インブリード(近親配合)の影響を受けていない馬です。


・フライトラインはボス性があった?

では、まさにボスと呼べるような活躍を見せたフライトラインの血統解説に戻りましょう。

フライトラインは、ミスプロの4×5×5というクロスが掛かっていますが、実は父Tapitはミスプロの影響を全く受けていませんでした。

この理由として、Tapitの母父にあたるUnbridledは
ミスプロのゼロ活性であるFappianoを父に持っていました。
よってFappiano→ Unbridledとミスプロの影響が全くなく、Tapitも同様に『ミスプロのゼロ化』ができる種牡馬だったのです。

つまり、フライトラインのこのクロスは全く作用しておらず、実質アウトブリード配合。

上で話したことを踏まえると、
「インブリードの影響を受けず、より強い個体を出せる素質」🟰「ボス性」を持った馬であることが分かります❣️


○種牡馬として活躍できるのか。

ここまで話した内容で、フライトラインがどんな適正を持っていて、どうして強かったのかの秘密がわかったと思います。

ここからは

フライトラインは種牡馬として活躍できるのか。
どんな子を出すのか。
日本での適正は?

など気になる部分を見ていきたいと思います。


・フライトライン産駒の馬場適正

上でもお話した通り、
フライトラインはRobertoからのボトムライン遺伝

もしフライトライン産駒が父似だった場合は下のような優先経路になります。

[優先経路]

フライトライン
 米ダ
 
 -Feathered 米芝ダ
     -Receipt 米芝ダ
        -Dynaformer 米芝ダ
            -Roberto 欧芝
太字は種牡馬

フライトラインの父似産駒はいずれかの形を持つ馬となるので、基本的には米国的の芝ダート。
古い祖先を出せる時には欧州的な芝もこなせる馬が産まれそうです。

この優先経路では活躍した牝馬を通りますので、
牝馬でも活躍馬を輩出できる種牡馬でしよう。

・日本適正の有無

近年、米国で活躍した馬は日本でも産駒が登場することが増えています。

では、フライトライン産駒が日本で走った場合はどうゆうタイプになるのでしょうか。

上の優先経路を再度見ると、日本でも実績のあるRobertoの形を出せれば問題なく日本馬場はこなせるでしょう。
また、日本で繁栄しているサンデーも持っていませんし、良い種牡馬となりそうですね

しかし、父として古い祖先を出すのは、なかなか難しく、初めのうちは、適正を探りながらのいくせいになりそうですね。

日本においての適正は、ローカルや地方のダートが合いそうなので、少し使われ方には工夫が必要でしょう。


個人的な見解としては、このフライラインは母父として日本で大成しそうな気がします。
フライトラインの深い祖先を出す為には、母の血に強く自身の血を影響させることが大事なので、
フライトライン産駒の父似産駒牝馬は数年後、
繁殖としてフライトラインのような強い仔を産めるかもしれませんよ


○おすすめ配合ランキング

最後にフライトラインはどんな繁殖と合いそうか、大物が出そうなのはどういう時か。をランキング形式で紹介します!

馬券にも応用出来るかもしれないので、見ていただけると嬉しいです☺️

第3位 

Indian Charlie もしくは、その祖先を持つ母

フライトラインの母はIndian Charlie のゼロ活性産駒ですので、フライトライン産駒に発生する
「Indian Charlieに関わるクロス」は全て無効化できます。
結果的に軽い血の仔が産まれますし、丈夫で、牡馬ならボス性のある馬も出せそうですね!


第2位

SS , NDが強く影響する母

フライトラインの良い点は、世で繁栄しているNDやHalo系の血がかなり薄いことです。
そのため、上記の母達と相性いいですし、活躍馬もこのようなタイプから生まれるのではないでしょうか。
血統だけ見ると、日本の血を塗り替えてくれるような期待がもてますね


第1位

キングマンボ系の母(ロードカナロア以外)

これまでは少し広い範囲の話をしましたが、日本で良い配合を探すならこれが一番手っ取り早いです。

6代まで見ればミスプロのクロスを回避できる血統構成ですし、キングマンボ系の母とはかなり相性がいいはずです。
キングマンボ系の母を見ると自ずとNDやSSも付随してくるので、第2位よりも狙いやすいかもしれませんね🙂

ロードカナロア牝馬がダメな理由としては、フライトラインの血統上でStorm Catが作用しているからです。
アウトブリード配合を組み立てたい私にとっては少し邪魔なクロス候補なので、回避する為にもロードカナロアは避けておきたいんです(^_^;)



○総括

今回調べていく中で、フライトラインの怪物的強さはどこから来ていたのかを知ることが出来ました。

私は大物を突然変異として済ませるのが好きではありません。

なぜ活躍したのか。
血統表の中で何が起きてるのか。

こういった部分も疑問視し、謎を解いていくことで大物を見つける手がかりが見えて来ると思います。

その手がかりを皆さんと共有し、一口馬主としての出資検討に、あるいは馬券の手助けに、なれる事が最大の目標であり楽しみです✨

今後もこういう記事を載せていく予定ですので、
興味のある方は是非ご覧下さい!


最後までご覧頂き
ありがとうございました🙇‍♂️
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