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【TOUR23 PHALARIS FINAL -The scent of a peaceful death-】DIR EN GREY at KT Zepp Yokohama

DIR EN GREYを見てきました!!!!!
この日も午後休を取って横浜へ。
17時ごろには横浜駅に着き、そこから歩いて会場へ向かいました。
今回の会場はKT Zepp Yokohama。とりあえず着いてロッカーにコートを預けたものの、まだ開演までしばらくあったため、軽く辺りを歩いてみました…が、ビルばかりで何もなく。
仕方なくコンビニで夕食を済ませ、会場に戻りました。
開場は18:15。整理番号遅めの自分でも、程なくするとスッと入れました。
さて、この会場は初めて、というかZepp系列のライブハウスが初めてだったのですが、まあ広めのライブハウスだなあという第一印象。
PAエリアの前辺りまでたどり着いたので、そこで見ることに。フロアはかなり埋まっていましたね。2階席の状態は分からなかったのですが、平日にしては客入りはいい方ではないでしょうか。
DIR EN GREYを見るのはこれで5回目。2015年のLUNATIC FESTで初めて見て、それから18年、19年に単独公演に行きました。去年は25周年ツアーに盛岡で参加。ウィザ期から『PHALARIS』曲まで、新旧詰め込んだ豪華なセトリで大満足でした。
そして今回は新譜ツアーということで、『PHALARIS』メインのセトリに期待しつつ足を運びました。

定刻通りに暗転し、ステージ前の幕にあらゆる拷問シーン(もちろんファラリスの雄牛も含む)が描かれた本やポストカードを映す映像がスタート。
途中からは生成AIで作られた中世ヨーロッパ風のちょいグロ画像が流れ始め、そんな中「御伽」でライブがスタート。
メンバーはスクリーンの奥でプレイするという状況でしたが、その影がスクリーンに映し出されてなんだか神々しさが芽生えていました。
「御伽」終了後、幕がばさっと落ち、「現、忘我を喰らう」がスタート。
ここからは『PHALARIS』タイム。「落ちた事のある空」、「響」、「The Perfume of Sins」、「Schadenfreude」の順に披露されました。
開始時は微妙だったフロアの反応も、この頃にはだいぶ慣れてきて、「Schadenfreude」では”行けども地獄か”と歌う声も聞こえてきました。
「朧」後はそのままINWARD SCREAM。そして京が唸る中始まったのは「The World of Mercy」。ここでこの曲を出す展開にDIR EN GREYを感じます。
MVの後半ってこんなんだっけか…と思っていたら「輪郭」が始まり思わず声が漏れました。でも京はかなり辛そうでしたね。ここであの高音祭りは無茶ってもんでしょう…。
その後は「13」や「DIFFERENT SENSE」(これはめちゃくちゃ嬉しかった)など新旧交えた曲選で進み、「Eddie」で暴れて本編終了。
アンコールは「BUGABOO」から開始。続けてまさかの「RED SOIL」。これにも思わず声が出ちゃいましたね。『UROBOROS』〜『ARCHE』くらいの楽曲はやはり特別です。
そして「T.D.F.F.」からの「カムイ」で終了。あまりのテンションの差に呆気に取られてしまいましたが、まあ結局は『PHALARIS』ツアーなので。アルバムの締めと合わせていくことには納得です。

さて、まず今回気になったのは、なんだか音のまとまりがないように感じたこと。
全編(特に本編)を通してどこか噛み合っていないように聴こえたんですよね。「The World of Mercy」など旧譜からの曲はそれでもなんとか感覚を掴んでいるようでしたが、新譜の曲はどことなく厳しそうでした。
アンコールからは大分改善されたので、機械系のトラブルかなんかあったのかなーとは思ってます。
出音もあまり良くなかったですね。DIR EN GREYは静と動のコントラストがキーとなるバンドですが、そこのところがぼやけているように感じました。
また、Toshiyaのベースが出てきたり引っ込んだりと不安定だったのも気がかりですね。

個人的な問題ではありますが、『PHALARIS』の曲に自分が馴染めていないことも強く感じてしまいました。
発売から一年弱、ライブ前を中心にそれなりに聴いてきたつもりではあります。しかし、往年の名曲に比べると、まだ体が反応しないんですよね。最初の一音が聴こえた瞬間に心がざわつかない。
まあこれは仕方ないことなのかなとも思います。
『PHALARIS』は自分が20代に突入してから初めてリリースされた一枚。自分がこのバンドに出会った頃や、『The Insulated World』が出た頃とは、感受性や音楽の聴き方など色々な要素が変わっているんですよね。
そのため、あの頃のように盲目的にはのめり込めなくなっているように感じます。
しかし、だからといってもちろん好きではなくなったわけではないので、これからも自分なりのペースで楽しんでいきたい所存ではありますが…。
現時点では『PHALARIS』の曲が来年以降どのように扱われるのかが楽しみですね。それはもちろん次作の路線次第ではありますが、どの曲が残って、どの曲が入れ替わるのか、今から楽しみです。

加えて、今回フロアのテンションが低いことも気になりました。自分のDIR EN GREYのライブのイメージというと、フロアの押しが凄くて、虜がメンバーの名前を絶叫しているという、とにかく熱気のあるライブ。
しかし、今回のライブはそうではなかったです。特に序盤は曲間も静かで、どことなく大人しさがありました。押しは結局最後まで発生しませんでしたし。覚悟していたので拍子抜けしました。
やはりコロナの影響は大きいんでしょうか。何か強い意志のもとそうしているというよりは、どう振舞っていいか分からない、という雰囲気を感じました。
それにここ数年の作風の影響もありそうですね。世界観ガチガチの曲中で声出す気にも慣れないし。

以上、5回目のDIR EN GREYでした!!!!
多分新譜ツアーはこれで終わると思うので、来年以降の展開に期待したいですね。1月にはメジャーデビューシングルのリメイク版が出ますし。果たしてそれが今後の路線のヒントになるかは分かりませんが…。

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