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デミロマもといクワロマだと思っている私の特別な日②

前回から時間が空いてしまいました。いろいろと自分のセクシャリティが揺らぐような出来事があったので、うまく書き残すことはできないな、と思い落ち着くまで時間がかかってしまいました。
そのことについてはまたいずれ、書き残すことができればいいなと思います。
まずは表題について。

前回は、自分はデミロマンティックであることを前提とする、と記載しましたが新たな気付きがあったので表題を少し変えました。
クワロマンティックというセクシャリティを、私は初めて知りました。

Q. クワロマンティック(クォイロマンティック)とは何ですか?

A. 何が恋愛的魅力なのかがわからない、もしくは恋愛的指向は自分には有用ではない・関係ない・定義したくないという考えや立場を意味します。

https://acearobu.com/what-quoiromantic/

恋愛感情というものがいつかは分かるのかもしれない、という思いでデミロマを名乗っていた私ですが、クワロマは恋愛とそれ以外の愛を区別したくない、という私の考え方に近しいと思っています。

デミロマ、デミセクというと「時間がかかってもいつかは恋愛できるんでしょう?」「いつか触れたりキスしたりできるようになるんだよね」といった誤解……というよりかは変な期待をさせてしまうことがありました。
いっそ、アセクシャルだと言い切ってしまえば、言葉の普及率から言っても理解を得やすかったと思います。
でも、ここまでの大きな感情を、恋情ではないと言い切るのは私には躊躇われてしまうのです。

前提が長くなってしまいました。
そんなセクシャリティを自認している私が、告白をするには随分と時間がかかってしまいました。
私という人間は、むしろ長時間どっちつかずのまま悩むほうがストレスになるので、こうと決めたらさっさと行動に移すタイプです。
しかし、これに関しては、自分が本当に相手のことを好きなのか? その好きとは恋愛の意味なのか? それとも違うのか? そんなことでずっと悩んでいました。

私はこのようなセクシャリティを自覚しているからこそ、パートナーに選ぶ人には(こんな風には言いたくないのですが)いくつか条件をクリアしてもらう必要があります。
だからこそ、ここ数年間はいろんなコミュニティに参加してみて、いろんな人と出会い、様々な価値観があることを学んできました。

パートナーと出会うきっかけになったのは、PIAMYというSNS型のアプリでした。

一般的な出会い系のアプリでは、最初は話すことができても時間がたってしまってからはどうやって話を切り出していいのか分からず、結局会うこともなくやめてしまったりしました。
SNSなので、その人の趣味嗜好が投稿からわかってくるし、私にとっては続けやすいアプリでした。

そこである日、動物カフェにいっしょに行ってくれる方を募集して嬉しいことに声をかけてくれた人がいまのパートナーです。
その後も友人として遊びに行ったり美味しいものを食べに行ったりしていました。
かなり早い段階でセクシャリティが近い、似ているなと思ったのがとても印象的でした。
先ほど条件の話をしましたが、私はこの人なら大丈夫な気がする、とその時点で思っていたりもしました。出会いとは不思議なものだなと思います。
それでもずるずると2年半も経ってしまったのは、結局私が私自身をどうしたいのか答えが出なかったからだと思います。
けれど私もそろそろ30代が迫ってきています。さすがに腹をくくらねばと思い、クリスマスカードに思いを綴ってクリスマスプレゼントと一緒に贈りました。
それから時間が空いてしまって、次に会えることになったのはバレンタインも過ぎた2月の下旬。
手作りのお菓子を持ってきたものの、どのタイミングで渡そうか悩み、最後の別れ際に渡しつつ思いを伝えました。

結局、恋情は私には分からないけど、これからもずっとそばにいたいという気持ちは変わらないから。
誰かに告白したのは初めてで、きっと声も震えていたし、かなりテンパってよくわからない世間話もしてしまったけど、私の大事な思い出です。


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