見出し画像

共通テストの英語を、大人の英語学習に使うならこうかな

共通テスト、英語だけやってみました。リーディング、リスニングのフル参戦に、答え合わせを加えて約2時間。リーディングは勝手に15分早く終わりにしちゃいましたが、それでもぐったり疲れました。受験生のみなさんはもっと緊張した状態で、他の教科も受けるんですもんね。頭が下がります。

試験問題と解答は、過去分も含めて誰でも無料でダウンロードできます。私はセンター試験の頃からほぼ毎年、英語だけ解いています。高校生を受け持っていた年は必要に迫られてでしたが、それ以外はただの趣味です。いつも満点を目指していますが、なかなか取らせてもらえません。今回も、リーディングの49番、リスニングの36番を間違えました。どちらも最終盤にミス。気が緩んだんでしょうかね。とほほ。

今回は「これ、大人の英語学習に使ったらどうかな」と考えながら取り組みました。結論から言うと、リーディングは試す価値があるかもです。

センター試験はいかにも試験用に作られた独特の雰囲気があり、クセの強い人物がよく出没して、それはそれでおもしろかったのですが、共通テストはそれより実用に近くなった感じです。広告、マニュアルやレシピ風の説明、ちょっとした意見文など、まあ全体的に普通で、大人の学習者が日常生活の中で出会ってもおかしくないような種類のテキストたち。それでいて、英語は日本の学校で学ぶタイプのものに加工してありますから、学習者にとっては天然モノより読みやすいのではないかと思います。

共通テストを大人の学習者が利用する場合は、興味のあるテキストを1つ選んで、できるだけ速度を上げて読んでみましょう。自分の目を右へ右へと押すイメージで、返り読みはなし。初見の一読でどれだけ理解できたか、問題を解いて確認します。この時点で、たとえば日頃、メールやニュース記事などを自分がどう読んでいるか、その読み方のミニチュア版みたいなものが見えてくるはずです。そこには学びの種がいっぱい詰まっていますよ。

答え合わせの後、気になる箇所があれば、戻って見直します。辞書を引いたり、文法を確認したり、音読したり。予備校などが提供している解説動画も便利です。どんな疑問にも、おそらく普段の英語学習よりきっちり答えが出ます。自分で自分のモヤモヤを解消する喜びをしっかり味わいましょう。

仕上げにサラッとテキストを読み直し、引っかかりがなくなったら次のテキストに移ります。速読、理解チェック、モヤモヤ解消。このセットを繰り返し、時間の許す限り自由に楽しんでください。正答率はどうでもいいです。学校で学んだ基本が、自分の頭の中の棚に収納されていく気持ちよさが得られたらオッケーです。

リスニングの方は、大人の学習者には合わないかなと思います。もし30分あるなら、自分の興味に直結するニュースやポッドキャストを聴くか、瞑想でもして脳の疲れをとることをオススメします。


Photo by Nguyen Dang Hoang Nhu on Unsplash

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?