神谷 えみ (KEC Emi)

Kamiya English Coaching 代表。アメリカで学んだ教育、コミュニケ…

神谷 えみ (KEC Emi)

Kamiya English Coaching 代表。アメリカで学んだ教育、コミュニケーションとヨーロッパの言語コーチングを融合させて、英語を上達させたい日本人に伴走しています。http://www.englishcoaching.jp/

マガジン

  • 国際コーチ連盟 (ICF) 認定 言語コーチ関連情報

    国際コーチ連盟 (ICF) 認定 言語コーチの資格講座や、コーチになった後のトレーニング、カンファレンス、言語コーチの人となりなど。

  • KEC英語学習コーチングの10ステップ

    Kamiya English Coachingのプログラムをステップごとに説明しています。

  • KEC 英語学習コーチング体験レポート*ツチコさん

    ツチコさんによる、Kamiya English Coaching プログラム受講記録。

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脅さない、けなさない、押しつけない、盛らない、ごまかさない

Kamiya English Coaching のサイトリニューアルにあたり、「しないこと」を並べました。これは普段からコーチングセッションやフィードバックで、していないこと。しないのが当たり前なので特に心がけているわけでもないのですが、今回のサイト制作をきっかけに、改めて「しない」と決めました。 脅さない「脅し」が良いものだなんて思う人はいないでしょう。でも、たとえばこんな表現はどうでしょうか。 「いまどき、英語もできないなんて」 「そんな英語じゃ、バカにされますよ」

    • 災害直後の英語授業をどうするか

      昨日たまたま参加した会で、大きな災害があった直後に予定されている英語の授業はどのようにするのがよいか考える機会をいただきました。そこでお話しした私の経験と、会のあとで考えたことをまとめておきます。 まずは、先生も生徒・学生も、休むことが必要なら休んでほしいと思います。心と身体をしっかりいたわって、学ぶエネルギーが戻ったら教室へ戻ってきてほしいです。 教室に集まれる状況なら、顔を合わせる目的で来てもらえるといいなと思います。日頃はどっぷりオンライン生活で、その便利さを存分に

      • 『まなびのはなし』で振り返る2023年

        2023年はポッドキャストとともに過ごした一年でした。2月にスタートして以来、収録→編集→準備→収録…のサイクルがまわり続け、頭の片隅には常に『まなびのはなし』があった気がします。この note では4月に初回から第10回までをまとめてご紹介しました。 それから8ヶ月あまり。大晦日の今日は、第11回以降、さきほど編集を終えたばかりの第42回まで、一挙に振り返ってみようと思います。 #11. ブルームの教育目標分類 たまにはちょっと教育学出身者っぽい話を。 #12. 外か

        • KEC Lite がさらにライトになりました

          2021年に生まれた Kamiya English Coaching の新しいプログラム、KEC Lite (ライト)。このたび、さらにシンプルに、軽くなりました。 KEC Lite は「もうちょっと気軽に英語学習コーチングを試してみたい」というお声に応えてできたものです。「なんだかハードルが高そう」と言われがちな通常プログラムから、会話分析を応用した”英語学習の人間ドック” や Independent Study(自由研究)を取っ払い、セッション外のやりとりを最小限にして

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        記事

          日本の大学生と、英語コーチング千本ノックした話

          いまさら春先の話で恐縮ですが、先学期のはじめ、日本の大学生(留学生含む)50名を対象に1対1で英語学習についてコーチングセッションをする機会がありました。 対象となったのは、立命館大学で留学準備のためのコースを受講する25名×2クラス。立命館大学とは、昨年のイベントからのご縁です。 前回は言語コーチングについて知っていただくためのイベントでしたが、今回のミッションは学生一人ひとりとじっくり向き合い、英語を学ぶ理由や英語を使ってやりたいことなどの言語化を通じて、これからはじ

          日本の大学生と、英語コーチング千本ノックした話

          子どもたちのおかげで頑張れた8月の振り返り

          8月初め、学習支援をしている教室で、小学生たちがそれぞれ「夏休み中にがんばること」を発表しました。「苦手な理科の復習をする」「友達との絆を深める」「早寝早起き」「毎日運動する」「たくさん泳ぐ」「リサイクルをがんばる」など、いろんな目標が並びました。 その際、「先生たちも目標を決めましょう」となりました。苦手にあえて取り組もうとする子どもたちに感銘を受けたのと、考える間もなく順番が回ってきてしまったのと、なんとなくのその場のノリとで、つい「本を5冊読む」と言ってしまいました。

          子どもたちのおかげで頑張れた8月の振り返り

          はじめての梅干しで学んだこと:前編

          はじめての梅干し作りに挑戦しています。長い間、毎年欠かさず40~50kgもの梅仕事をしてきた伯母が去年を最後に ”引退” を宣言したので、せめて梅干しだけでも作り方を引き継ぎたいと思い立ちました。 なにしろ伯母の梅干しはめちゃくちゃおいしいのです。私にとって梅干しは日常的に食べるというより勝負メシまたはおまじない的なもの。ここぞというときや、体調が悪くなりそうなときの必需品で、アメリカの自宅にも常備していました。入国の際、係員に「これはキャンディか?」と聞かれたことを思い出

          はじめての梅干しで学んだこと:前編

          『まなびのはなし』、どうぞよろしくお願いします

          『まなびのはなし』というポッドキャストが始まりました。ニューヨークの松川倫子さんと、週1ペースでおしゃべり&配信しています。 ことの発端は、私が持ち込んだ言語の先生向け講座の企画でした。倫子さんに講座のデザインと講師をお願いしてご快諾いただき、計画を進める中で、定期的に会って教育や学びについて話し合う機会がうまれました。その後、企画そのものは保留になったのですが、「この定期的な話し合いは続けよっか」となり、ポッドキャストのアイディアにつながりました。 と言うだけあって、本

          『まなびのはなし』、どうぞよろしくお願いします

          やる気にまつわる火の表現

          私が英語学習コーチングをやっていて、いちばんうれしいのは学習者のやる気に火がついたときです。というわけで、今回はやる気にまつわる火の表現を集めてみました。 ignite 例:What ignites your motivation?  点火、着火、火をつけることです。車にも「イグニッション」という装置がありますね。「そもそもどうして英語を学びはじめたんだっけ」と過去を振り返ったり、「英語を使えるようになったら…」と想像したりしているときなどに起こります。 spark

          やる気にまつわる火の表現

          ありがとう、さようなら Skype

          長年愛用してきた Skype とお別れすることにしました。感謝をこめて、私と Skype の歴史を振り返ってみます。 私と Skype の出会いは2004年。同僚だったカナダ人の友人に教えてもらいました。Wikipedia によると Skype の誕生は2003年ですから、かなり早くから使い始めていたことになります。はじめて知ったときは「国際電話が無料?なんで?大丈夫なの?」と思いました。私の周りでは、日本に住む外国人が母国の家族や友人と連絡するのに使っていただけで、日本人

          ありがとう、さようなら Skype

          共通テストの英語を、大人の英語学習に使うならこうかな

          共通テスト、英語だけやってみました。リーディング、リスニングのフル参戦に、答え合わせを加えて約2時間。リーディングは勝手に15分早く終わりにしちゃいましたが、それでもぐったり疲れました。受験生のみなさんはもっと緊張した状態で、他の教科も受けるんですもんね。頭が下がります。 試験問題と解答は、過去分も含めて誰でも無料でダウンロードできます。私はセンター試験の頃からほぼ毎年、英語だけ解いています。高校生を受け持っていた年は必要に迫られてでしたが、それ以外はただの趣味です。いつも

          共通テストの英語を、大人の英語学習に使うならこうかな

          言語コーチを目指すみなさんへ

          「言語コーチになりたい」という方からご相談を受けることがあります。自分では何年経っても駆け出しのつもりですが、他の人から見ると古参、なんなら長老なんでしょうね。髭のばそうかしら。 というわけで今回は、これから言語コーチを目指す人たちに私が先輩ヅラしてお伝えしていることをシェアします。 まずは、感謝 まずは、ありがとうございます。自分の仕事について「なりたい」と言ってもらえるのはとてもうれしいことです。その昔、子どもの英語教室で「大きくなったら英語の先生になりたい」と言わ

          言語コーチを目指すみなさんへ

          修了生インタビュー記事×2本を書いていただきました

          Kamiya English Coaching を最近卒業したお二人の受講経験が記事になりました。取材し、記事に仕上げてくださったのは建石尚子さん。 尚子さんとの出会いは、2017年1月に東京で初めて開催された EdCamp。あるセッションでたまたまご一緒して、そのときは視察してこられたばかりのフィンランドの教育について語りあった記憶があるのですが、2021年に再会したら、なんと人気ライターになっていらっしゃいました。で、不思議なご縁を感じて、さっそくこちらをお願いしました

          修了生インタビュー記事×2本を書いていただきました

          英語ユーザーと辞書

          前回は、翻訳者向けの辞書イベントに参加したことをきっかけに、「翻訳と英語学習は違うなぁ」と改めて感じた話をシェアしました。 翻訳者たちの辞書に関する知識、辞書を引く技術、言語に対するこだわりは素晴らしく、一般英語ユーザーがとてもマネできるものではありません。では、英語ユーザーは辞書とどんなふうに付き合っていくとよいのでしょうか。 Kamiya English Coaching の受講生は、少なくとも一度、自分の “調べものスキル” を確認します。実際にわからないことに出く

          英語ユーザーと辞書

          翻訳と英語学習は分けて考えよう

          先日、ある辞書イベントに参加しました。主にプロの翻訳者たちが辞書をどう使うか、辞書の引き比べを楽しむイベントです。私はマニアではありませんが辞書は好きなほうなので、4時間の長丁場があっという間に感じられました。 というわけで今回は、辞書の使い方に絡めて「翻訳と英語学習」について考えてみます。結論から言うと、「翻訳は大変」「それに比べて、英語をただ使うだけってラク」という話です。 翻訳と英語学習が別物なのは、なんというか、ものすごく当たり前のことです。下記に並べた違いも、い

          翻訳と英語学習は分けて考えよう

          2022年の振り返り

          年末ですね。受講生たちは例年この時期、急に忙しくなった後、いつもより時間をかけて課題に取り組んだり、考えが深くなったりします。いつもと違う場所、違うタイムゾーンでセッションを受ける人もいます。ちなみに Kamiya English Coaching は24時間365日オープンなので、特に納めたり締めたりすることはありません。スクリーンの向こう側の非日常を感じながら、こちらはいつもどおりの日々。そんなわけで、「良いお年を」と言いそびれたり、言ったのに連絡を取っちゃったりして、a

          2022年の振り返り