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Independent Study: 自分で考えた学習を行う

プログラムは後半に突入。「Independent Study」は、ネット上で見る限り”留学用語”みたいな扱いなので、日本の学校にはないものなのかもしれません。KEC的日本語訳は、「大人の自由研究」です。

目的や内容について詳しくは、「学びたい!」を全力応援(旧:あなたの「学びたい!」を全力で応援)に書いてありますので、よろしければどうぞ。

STEP 8 プロジェクトの計画・実行

このステップでは、学習者が英語を使ってやりたいことについて自ら学習計画を立て、実行します。プロジェクトを通じて、自分の英語学習をリードしていくために必要なスキルを身につけます。また、「英語学ぶ」と「英語学ぶ」を一石二鳥な感じでおこないます。

たとえば、「英語でプレゼンテーション」の場合。プレゼンテーションする対象物やオーディエンスには、なるべく本物を使います。なにしろ受講生の持ち込み企画ですから。もし受講生が営業職で、実際の商材があって、プレゼンテーションを聞きに来てくれる人がいるなら、それを利用します。

アイディア出し~計画書の作成

テーマが決まったら、コーチとともにブレインストーミングをおこない、最終的にどう仕上げるかを決め、そこへ向かうために必要な学習項目の候補をどんどん出していきます。次に、プロジェクトの構成と期日を決め、プロポーザルを提出します。コーチの承認が得られたら、プロジェクトに着手します。

「英語でプレゼンテーション」の例でいうなら、学習項目の候補に挙がりそうなのは、たとえば以下のようなものでしょうか。

・対象物(例:商材)について、80語程度の英語で説明する。
・専門用語の英訳を自社ウェブサイトで確認する。
・オーディエンスにとって見やすいスライド(例:アメリカの同業者がつくったもの)のサンプルを10個集める。
・集めたサンプルと、一般的な日本語のスライドの違いを書き出す。
・英語のスライドとスクリプトを作る。
・プレゼンテーションのリハーサルをおこなう。
・プレゼンテーションをする。
・オーディエンスからフィードバックをもらう。
などなど。

やりたいことがどんどん出てきて、受講生のアイディアが止まらなくなることもあります。大人の学びは楽しいですから。

アイディアが出そろったところで優先順位をつけ、もろもろの事情を踏まえて現実的に実行できる項目にしぼります。各項目に期日をつけたらプロポーザルの完成です。

いざ、実行

プログラム前半で学んだことを生かし、プロポーザルに書いた計画にそって学習を進めます。この経験を通じて、セルフラーニングの確立を目指します。受講生は課題が終わるごとに感想を書きとめ、自分の変化・成長を観察します。一人でこなすとはいえ、もちろんこの間もしっかりコーチのサポートを受けます。

STEP 9 プロジェクトの評価

プロジェクトの計画、実行、最終プロダクトについて振り返ります。英語そのものや英語を使う自分についてはもちろん、プロジェクトの中でうまくいったこと、うまくいかなかったときに思ったこと、気持ちの切り替え、資料の探し方、助けの求め方など、学習者としての自分についても評価します。

Photo by Michel Porro on Unsplash

#KECプログラム

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