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392 植田総裁記者会見 2024年1月23日

植田和男 日銀総裁会見 金融政策決定会合後(2024年1月23日) - YouTube

斜め聞きした。

テレビ東京の大江麻理子アナ、植田日銀への良い質問でドル円を円高方向へ動かす 大江さんの質問に植田総裁が答えているときに、30銭ほど円高に動いた。

さて、注目点は二つ。
一つ目は、その大江さんも質問していたように、注目は「サービス価格」。
日銀の物価目標の対象は「生鮮食品を除く総合」だが、今の日銀の目標は「賃金と物価の好循環」だ。そして、賃金上昇の為にはサービス価格の上昇が必要だと日銀は考えている。輸入原油の価格が上昇しても、賃金上昇には結びつかないからだ。
誰かが「物価は2%を越えている。本当は去年利上げしていたはずだ。」と多少声を震わせて怒っていたが(頭に血が上ったような感じだった)、植田総裁は冷静に受け流していた。少しは、日銀の考えていることに気づけよと言いたい。

サービス価格の上昇は、詳細に見ると、項目別にイレギュラーなものも多い。 
参照 サービス価格、半年連続で2%台上昇 12月消費者物価 - 日本経済新聞
植田総裁は、イレギュラーなものは外し、基調的なものを抽出して分析していると言っていた。やはり、サービズ価格の持続的・基調的な上昇率がキーだ。

二つ目の注目点は、
植田総裁は「物価目標達成の確度は少しずつ高まっている」と感じているが、金融政策について「不連続性が発生することは避ける政策運営を考えていきたい」と述べている。その確かな意味は分からない(これから調べていくつもり)が、今の「賃金と物価の好循環」という目標を急に変えたり、金融政策の大幅な変更はないということだろう。植田総裁のホンネは金融政策の正常化(マイナス金利の解除、YCC撤廃、ETF保有削減)をやりたいのだろうが、それは、まず「賃金と物価の好循環」を達成した後ということだろう。
参照 日銀は大規模緩和を継続、植田総裁は「物価目標達成の確度は少しずつ高まっている」|マネースクエア

金融政策の変更はかなり慎重になると思う。マイナス金利も含め、金融政策の変更は相当先になるのではないか? その時、米国経済が悪化し、米国で利下げが始まっていたらどうする? そういう質問もあったが、当然、答えられるわけがなく、適当にスルーされた。

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