番外 ユニゾHDの債権者判明

ホテル・不動産運営のユニゾホールディングスが4月26日、民事再生法の適用を申請した。最盛期には簿価6000億円超の資産を抱えていたユニゾHDとしては、さみしい結末となった。(日経ビジネス)
<参照> 
ユニゾHDが民事再生法申請 負債総額1262億円 - 日本経済新聞
倒産速報 ユニゾホールディングス株式会社 | 帝国データバンク

東京商工リサーチが28日に債権者内訳を発表した。
ユニゾHDの金融関係の債権額は以下の通り(単位:千円、確定債権とは異なる、2023年4月26日現在、社債除く)。
・城ヶ島合同会社 5,450,670
・アビリオ債権回収(株) 5,043,935
・神奈川県信用農業(協組連) 4,700,000
・北國銀行 4,562,500
・西日本シティ銀行 3,922,000
・東日本銀行 3,741,250
以下略 次を参照
ユニゾHDの金融関係の債権者判明 | 東京商工リサーチ

城ヶ島合同会社やアビリオ債権回収は不良債権買取会社だと思われる。
不良債権買取会社とは、例えば1億円の融資を2千万円で買い取るといったビジネスなので、城ヶ島合同会社の債権54.5億円は、実際には15億円くらいしか資金を出していないだろう(知らんけど)。

言いたいことは、債権者名を見ていくと、メガバンクや大手地銀などが全くない。みんな逃げたのだろう。

FACTA ユニゾで検索すれば、過去に何度も倒産危機とかデフォルト懸念とか取り上げられている。直近の5月号でも地銀・JAバンクが固唾を飲む「ユニゾ社債償還」という記事がある。FACTAに最初に取り上げられたのは何時かはわからないが、2019年頃には取り上げられていたと思う。要は逃げるに十分な期間があったと思う。長期貸出でも早い段階で不良債権買取会社に売ることもできただろう。知らないがメガバンクや大手地銀などは逃げたのではないか?

残ったのは弱小銀行や信用農業(協組連)ばかりとは悲しすぎる。

FACTAは投資家の影の必読書だ。これまで何度かこうした事例がある。
私が現役の頃は、証券会社から非公式(半プライベートな)メールでFACTAの記事からの抜粋が送られてきたほどだ。今回のことを見ると「またか」と思ってしまった。

ふと思い出した。40年以上前のことだが、私が2年間在籍した融資審査課では、東経情報の特別情報を重宝していた。帝国データバンク、東京商工リサーチの2大興信所に次ぐ第3位だった。その東経情報では、ユニゾホールディングス(株)|東京経済ニュース
そして、こんな記事もあった。
東証スタンダードの宅配サービスN社~今期も赤字見通し|特別情報|東京経済ニュース
きりがなくなるので、ここでやめておく。


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