不動産屋さんです
こんばんは!けだまのいえです!
noteのお題を探すから、#私の仕事 を選んでみました!
わたしの仕事は不動産屋さんです!
もう何回も仕事の話は書かせてもらってるのでしつこい内容になったらごめんなさい。
わたしが不動産屋さんになるまでのお話しをさせてください。
わたしが「不動産」「家」の仕事がしたいと思ったのは14歳のときでした。
きっかけは・・・
SMAPのコンサートなんです!!
は?なんで?笑
わたしの親戚には、耳の聞こえない方がいます。
その方たちにはじめて会ったのは12歳のときでした。
はじめてお会いした時はびっくりしました。24時間テレビとかで聴覚障碍者の方がいることはわかっていても実際にお会いした時、とってもびっくりしてしまいました。
九州に住んでいて都内住みの私たち家族はなかなか会う機会がなく、曾祖母のお葬式で初めてお会いしました。
耳の聞こえない親戚は、叔父、叔母、そのご夫婦の次男。長男さんは聞こえていたんです。
その次男の方、当時18歳くらい。
某ジャニーズアイドルにそっくりなイケメンさんでした。
でも耳は聞こえないし、話すことはほとんどできない。
だけど笑顔でこんにちはとわたしに言ってくれました。
もちろん手話で。
でもわたしはそれがなぜか「こんにちは」だとわかったのです。
それから九州にいた1週間、たくさん手話を教えてもらいました。2日目には、手話辞典を買ってきてくれました。(今でも宝物です)
父と二人で行った九州、思春期のはじまりだったわたしはちょっと嫌だったのだけど、お葬式でありながらわたしにとって人生で大きな旅となりました。
帰りのバスに乗ったとき、両手を挙げて手を振ってくれました。
走って追いかけてくれたけど、時期に追い付かなくなった。
立ち止まった彼は、わたしに「またね」といったんです。
もちろんわたしはバスに乗っているので声は聞こえません。そもそも彼は話せません。
手話だから聞こえたんです。
ボロボロ泣きました。会えなくなることがすっごくさみしかった。
恥ずかしくて父にバレたくなくて、バスのカーテンに隠れて泣きました。
当時我が家にはFAXもなければ、今みたいにメールもない。
しばらく会えないことは確定していたんです。
それから中学に進み、新しい世界を楽しんで、ジャニーズにどっぷりハマり、ついに念願のコンサートに行けることになります。
はじめてのコンサートはスタンド席の前から4番目。
アンコールでSMAPのメンバーが来た時に、マイクを通す前の声が聞こえたんです!!
オリジナルスマイルという歌でした。わたしはこの歌がいちばん好き。聞いたことある曲の中で一番好き。
きらびやかな照明、シーンによって変わる装置、派手な演出、はじめてのスターを生で見れた、大好きな歌を聞けた。興奮は止まらなかった!!
浮足経って帰ったその日、わたしは母に「わたしは建築家になる」と言いました。
えなんで?コンサート観たなら舞台やりたいとかじゃないの?笑(しかも父は大道具関係の仕事でした)
帰りの電車、東京ドームから丸の内線の中で、建築家になると決めました。
こんな素敵なコンサート、九州のあの親戚にも体感してほしいなと思いました。持っていたペンライト、椅子に響く振動なら彼らでも音楽を感じられるんじゃないかな。
あれ?あんなにニコニコしてたけど、聞こえないってこうやってわたしが楽しいと思えたことを感じることもできないんだ。不便じゃないかな?
今となっては恩着せがましい話です。
だけどわたしはわたしの人生観を変えてくれた親戚一家に、生活しやすい家をプレゼントしたいと思ったのです。
音は聞くだけじゃなく、響かせることで感じれるんだ。
これがわたしが「家」の仕事を選んだきっかけです。
大学に進み、建築を学び、卒業研究は聴覚障がい者のハード面整備にしました。わたしも病気で難聴になりました。何度も九州にも行きました。
人生を変えるきっかけはいつどこにあるかわからない。
わたしはあの日のコンサートを一生忘れないし、その気持ちをもって「家」に接していける人でありたいです。
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