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トルコ語講座|第9回|名詞の格

今日のテーマは名詞の格です。日本語には基本の格助詞が9つ(が・を・に・へ・と・で・から・より・まで)ありますが、トルコ語には6つあります。それらを一つ一つやっていると、面倒なので一気に全部やってしまいましょう! 文法書には 主格(が) → 対象格(を) → 方向格(に) → 位置格(に/で) → 起点格(から) → 所有格(の) の順番で書かれることが多いので、ここでもその伝統に従います。以下の表をご覧ください。

まずは左にある疑問詞を覚えましょう。疑問詞の語尾と接尾辞の対応に注目すると覚えやすくなります。
しかし、これだとイマイチ感覚がつかめないと思うので、実際の単語を使った以下の表も参考にしてください。単語の意味はそれぞれ sokak (通り) Aişe (アイシェ(人名)) doktor (医者) göl (湖) です。

日本語もトルコ語も同じ膠着語(名詞の後ろに様々な意味を表す付属語をくっつけていく言語)ですから、名詞の後ろに格をくっつけるというルールは共通していますね。それから格接尾辞がつくとアクセントが移動する単語もあるので要注意です。

・対象格
 kimi? (だれを?) - insanı (人を), talebeyi (大学生を), müdürü (社長を)
 nei? (なにを)
- anahtarı (鍵を), oda (部屋を), sabunu (石鹸を)

・方向格
 kime? (だれに?) - komşuya (隣人に), insana (人に)
 nereye? (どこへ?) - İstanbul'a (イスタンブールへ), pencereye (窓のところへ)

・位置格
 kimde? (だれのところに/で?) - Turgut'ta (トゥルグトさんのところに/で), komşularda (隣人のところに/で)
 nerede? (どこに/で?) - evde (家に/で), Paris'te (パリに/で), odalarda (部屋で)

・起点格
 kimden? (だれから?どこから?) - dosttan (友達から), doktordan (医者から),
 nereden? (どこから?) - okuldan (学校から), evden (家から), güneşten (太陽から)

・所有格
 kimin? (だれの?) - öğretmenin (先生の), kocanın (夫の)
 neyin? (なんの?) - ineğin (牛の), ağacın (木の)

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今日はトルコ語の6つの格をいっきにまとめて勉強してしまいましたが、どうでしたか?全く未知の文法ではなく、日本語にもあるものなので、なんとか付いてこれたかと思います。次回も格の勉強が続きますが、今回の内容が基礎になるので練習問題をやってしっかり復習しておいてください。

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練習問題1 絵を見ながら各質問に相応しい答えになるように avcı (狩人) と araba (車) に適切な格接尾辞をつけなさい。

答え (訳は省略)
kim? → avcı / kimi? → avcıyı / kime? → avcıya / kimde? → avcıde / kimden? → avcıdan / kimin? → avcının

答え (訳は省略)
ne? → araba / neyi? → arabayı / nereye? → arabaya / nerede? → arabada / nereden? → arabadan / neyin? → arabanın

練習問題2 各質問の答えになるように yolcu (旅行者) と pencere (窓) に適切な格接尾辞をつけなさい。

答え (訳は省略)
kim? ne? → yolcu, pencere
kimi? neyi? → yolcuyu, pencereyi
kime? nereye? → yolcuya, pencereye
kimde? nerede? → yolcuda, pencerede
kimden? nereden? → yolcudan, pencereden
kimin? neyin? → yolcunun, pencerenin

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