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コーディネートのテーマは日常の中から決める

昨日の着ていた服のテーマは「昭和の事務のおばちゃん」。トップスは白シャツにベージュのざっくりカーディガン、ストレートのデニムスカート(ひざ下丈)にレギンスと靴下。これにオレンジのアームウォーマーとPC眼鏡をしたら完璧だ。
理由はオンラインの面接があったので白シャツを着る必要があったから(面接の時はさすがにジャケットを羽織った)。せっかく普段着ないシャツを着るので、何か面白くできないかなと遊んでみたかった。
夫氏には「ばっちり決まっているね!」とほめているのかどうかわからないコメントをもらった。

たまにこうしてその日のコーディネートを決める時に自分にしかわからないテーマを決めることがある。牧場の人(デニムシャツにオーバーオール)とか、山に登らない山登りに行く人(マウンテンパーカーにデニムとチェックのシャツ)とか。はたから見たらテーマでも何でもない、流行のおしゃれとは縁遠く見えるだろう。

それでも自分の中の気分を言葉にし、それに合わせた服を選ぶのはちょっとだけ気分が上がる。在宅勤務で保育園の送り迎えくらいしか出かけることのない平日の、自分だけの愉しみだ。

子どもの頃、海外の同世代から上の女の子たちが寄宿舎で暮らす学生生活を描く小説が大好きで、そこに出てくるプロムパーティでドレスアップする様子にあこがれた。
当時バトントワリングをやっていたので、舞台に上がるときは派手な衣装で踊ることもよくあったが、小説に出てくる彼女たちはまた特別だった。
変身願望を養われたのは、この頃だろう。

とはいえ、ハロウィンに仮装をしたり、何か特別なキャラクターのコスプレをしたいわけではなく、日常のどこかにいそうな誰かをモチーフにするのがいい。柳原可奈子さんや横澤夏子さんがネタでやるような感じ。
普段は何も考えず、子どもと遊びやすいとか、汚れても大丈夫などの理由で選ぶ洋服だが、違う誰かを演じるような気持ちで新鮮になる。

そうなるとテーマがない日も実は「公園にいそうな男の子ママ」とか「在宅勤務で働くワーママ」という自分を演じるために選んでいるのかもしれない。


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